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【機械王の休日】道具を作ろう!ハンダ付け用フラックスペンの自作

機械工作と科学装置
フラックスを流し込む
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初出:2018/07/24 Vol.286 機械王の休日:ハンダ付け用フラックスペンを作る

フラックスをペンにする

機械王の休日、第五回をお送りします。今回は電子工作の基本、ハンダ付けについて、用意しておくと便利な道具、フラックスペンを作ってみよう、というお話。「必要なら道具から自分で作る」スタイルは実にPOKA先生らしくて素晴らしいですね!
では、本編をどうぞ。

便利なフラックスペン

ハンダ付けを行う際に邪魔になるのが、金属表面にある酸化物や汚れです。これらを強力に溶解してくれるのがフラックスで、これを用いるとハンダの流動性が良くなり、ハンダ付けの品位が向上します。フラックスは電子部品店に行けば置いてあり、刷毛と一体化したタイプが一般的です。
市販のフラックスは比較的濃い目であり、用途によっては薄くても良い場合があります。今回はハンダ付けに使うので、市販品を10倍程度に希釈するのが良いでしょう。また、刷毛ではなくペンにした方が何かと便利なので「フラックスペン」を自作してみます。

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フラックスを入れる

ペン本体は、市販されている詰め替え用の筆ペンを使います。今回は電子工作用のハンダ付けに使うので、松脂ベースのフラックスを筆ペンに1cm程度の液量となる程度に入れるのが良いでしょう。この後、希釈して調整するのですが、濃度そのものはお好みで。極論を言えば、100%フラックスの原液でも問題はありません。なお、あくまで今回は「電子工作用」ですが、板金用のフラックスを入れて板金専用のフラックスペンを作る、という事ももちろん可能です。この辺は応用ですね。

希釈用IPAを入れる

先ほど述べたように、次は濃度の調整です。市販品のフラックスはIPA(イソプロピルアルコール)で希釈されているので、同様にIPAを入れて希釈しましょう。なお、IPAは自動車の水抜き剤としてホームセンターで売られており、100円から300円程度で購入できます。この水抜き剤の成分を確認すると、イソプロピルアルコールと防錆剤となっており、防錆剤の成分は不明ですが、実際に使ってみた感じ、ハンダ付け作業に影響を及ぼす事はありませんでした。

基板に塗ってみる

では、実際に基板に塗ってみましょう。10倍希釈程度なので、乾いてしまえばフラックスを塗った跡はほとんど分かりません。フラックスは薄い皮膜でも塗れていれば錆び止め効果もあります。自作基板などの後処理に一つ作っておくと大変便利です。

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