【新型肺炎】新型コロナウイルス騒動を正しく乗り切るための基礎知識

美容と健康
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初出:2020/01/30
改稿:2020/02/14

新型肺炎・マスコミにご注意

新型のコロナウイルスによる肺炎が話題になっています。

マスコミが野放図に煽るせいで、不安に感じている人も多いでしょう。

連日報道されるニュースを見ていると、「東京は既にウイルスで汚染されて死んだ」みたいに思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません(笑)。

テレビのニュースは基本的に視聴率のために派手な情報のみを報道するので見ていると現実を見誤ります。

今回は、この新型コロナウイルスの騒動に関して、正しく乗り切るために知っておくべきことは何か、という観点でお送りしていこうと思います。

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コロナウイルスとは何か?

このウイルス、現在暫定名として「2019nCoV」つまり2019年型新型コロナウイルスと呼ばれていて、特定の名前はついていません。

(追記:2020年2月11日、WHOから正式な新型コロナウイルスによる病気の正式名称として「COVID-19」として指定されました。本原稿はその前のものとなります)

コロナウイルスは一般的な風邪ウイルスの一つだったり、家畜などでも広く確認されるもので、そのすべてが強毒の病原性ウイルスというわけではありません。

今回のものは、感染すると少々キツめの症状が出るということが知られている新型感染症です。

比較対象としてインフルエンザが持ち出されることもありますね。

インフルエンザでも季節性インフルエンザでも致死率が0.1%未満ですが、例えば高病原性鳥インフルエンザウイルスは鳥から人にまれに感染し、その場合の致死率は数十%を超えることが知られていますし、どんな病気も舐めてはいけないという点では同じです。

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致死率0.1%は1000人に1人が死ぬということ

季節性インフルエンザの致死率0.1%未満と聞くとザコやな・・・って思って、じゃあワクチンうけなくてもいいんじゃね? みたいに考えるアホもいるかと思いますが、もう少し考えてください。

まず、季節性インフルエンザは感染力がハンパないため、1000人が罹患するのはあっという間で、学級閉鎖が次々起こるのはご存じだと思います。

致死率0.1%ならば、その1000人のうち1人が死ぬかも、ということ。

そう考えると、うっかりすると町内や学校のクラスのレベルで知ってる人が死ぬかも、という感じで死者が出るわけです。

実際、季節性インフルエンザは毎年、数百万〜千数百万の感染者を出し、1万人ほどが死んでいます。

またインフルエンザはワクチンを受けることで重症化が相当避けられることが知られているので、ワクチンは無駄ではなく受けれる限り受けた方がよいと言えます。もちろん、それ以外の風疹麻疹とかも文化的人類として受けておくべきですが。

風疹麻疹はワクチンで防げる致死率数%の病気です。故にコロナウイルスを怖がって良いのはそうしたワクチンをちゃんと接種した上の話であることを再度ケツイをあらたにしておいてください(笑)

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新型コロナウイルスの感染力と致死率

今回の2019nCoVは空気感染力があるようですが、それがどの程度かはまだ分かっていません。

インフルエンザよりは強烈ではなさそうです。ただし無症状キャリアからの感染も確認されているため予断は許さない状況ではあります。

このように致死率=怖さ指数ではなく、感染力の高さも含めて病気というものは脅威を評価しなくてはいけないところもあり、そうした評価は常にモニターされており、発表もされています。

2020年1月23日のWHOの発表では致死率は3%程度で、同じコロナウイルスによる疾病SARSウイルスや中東で現在も感染が確認されているMERSウイルスに比べると致死率は高くありません。

SARSは11%、MERSは35%と、かなり高い致死率です。

今回のコロナウイルスの脅威のレベルとしてはインフルエンザ以上SARS未満ではありますが、今後パンデミックフェーズの扱いが変わる可能性があるので注意深く見守る必要があります。

2020年2月14日の段階でも死亡率は2%前後で推移しており、多くは高齢者や既往歴のある人に止まっていると言われている、また潜伏期間が非常に長いので広がりと終息にはかなり時間がかかると思われます。

ただしウイルスは変異を起こすことがあり、変異により感染力が変わったり症状が重症化するなどの可能性もあります。

そのため、現在はまだ初期であり、保健機関や医療機関は注意深く見守り情報を集め最善の策をとっていく段階です。

逆に言えば、我々、一般市民ができることは特になく、マスクを買い占めたり、謎の空間除菌アイテムを買い漁る必要はどこにもありません。

もしものリスクを過剰に恐れるのは、車に轢かれるかもしれないので外出を避けようという発想なので、とても賢い選択肢ではありません。

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我々ができること

そういうわけで、私たちができることは限られていますが、まとめておきましょう。

これはインフルエンザ対策ともだいたい同じなのですが

  1. 手洗いを徹底しましょう
  2. うがいも帰宅後したほうがいいでしょう
  3. 人混みに出かける際はマスクをしましょう
  4. 可能であれば加湿などで喉を守りましょう

まず一番重要な手洗い。見た目なんも汚れて無くても世界は汚染に満ちています。とはいえ、この汚染が人間にとって有害であるかどうかが「衛生/不衛生」の基準となります。

手洗いは、感染拡大を予防するのに非常に優秀です。

感染者は体液を知らず知らずに手に大量に付けている(人間は無自覚に顔や口を触る)ため、これが、手すりなどの公共施設を利用時に感染源が付着するきっかけになります。

実際にインフルエンザの予防効果も高く、水道水で手首まで丹念に流すだけでもかなり効果がありますが、自分は少し風邪引いてるなと少しでも自覚のある人はトイレにいくたびに石けんを使い、指の間と手の甲までをしっかり洗うようにしましょう。もちろん、そうでない人もして欲しいですが。

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スマホや紙幣は不衛生なものである

例えば、スマホは常に外で自分が触りまくる上に顔まで付けるので、皮脂が空気中のゴミを吸着し、信じられない汚染をおこしているのは想像に難くないのにそのままの人が多く居ます。

たまに料理中にスマホでレシピを確認してる人がいますが、手を洗うのと同じでスマホも適当に濡れティッシュなどでざっくり拭いてきれいにしておくべきです。

あと、お金はレジで会計時におっちゃんがベロベロなめた手で触りまくってる上に常に人の手を渡り歩き、しかも汚染を吸着しやすい紙という素材でできているので相当汚い物体です。

故に、基本的に帰宅時や食事前には手をよく洗い、洗えなくてもお手拭きで念入りに拭いておくことは非常に大事と言えます。また頬や口元も拭いておくとよりよいです。

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マスクの役割と注意点

公共機関のつり革や手すりなども同様でそうしたものに付着した感染性の高い病原体を含んだ飛沫がついているものを手で触る、それを口に入れるや目をこするなどの粘膜への接触で感染が発動するわけです。

これを一番予防してくれるのがマスクです。

人間は無意識に顔に1分間に十数回は触れているものなので、汚染物を触る、それで唇や目をこするなどの接触感染リスクを下げることができます。故にマスクは一般的な安い箱売りのマスクでよくて、特殊な目の細かい強力なマスクを毎日使う必要はありません。

最も大事なのはマスクは常に清潔にしておくことです。

マスクを何日も使い回していたり、使い捨てではないマスクを洗わずに使用するのは単純に今度は保温加湿環境でカビなどを培養するようなものなので良いことはなにもありません。

メルカリで使用済みマスクまで売られているらしいですが、死んで改めたほうがよい愚行です(笑)。

あとは、可能であれば、家や職場に加湿器をおいて部屋の湿度を50%〜60%程度に保つようにしましょう。冬場は湿度が40%以下になりやすく目の乾燥や喉の粘膜に悪影響を及ぼします。

ようするに、粘膜が荒れて粘液の分泌が下がり、本来のバリア機能を失ってしまうので感染しやすくなるということです。

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効く薬や有効な装置はあるの?

現在のところ、インフルエンザにはウイルスが細胞外に脱出するときのノイラミニターゼを阻害する薬など抗ウイルス剤がありますが、コロナウイルスをターゲットにした抗ウイルス剤というものは登場していません。

ただし古来より、風邪の初期症状には麻黄湯、葛根湯、桂枝湯が知られており、麻黄湯、葛根湯などでは実際に抗ウイルス作用が認められ、麻黄湯に至っては、タミフルやイナビルと同程度の効果を持つことが知られ、実際に処方されることもあります。

コロナウイルスに関してはSARSのときに銀翹散が効果的だったという報告もあり、濃厚接触時は不明ですが、予防効果程度は期待できるので、やむなく人混みに出かける際などには事前服用しておくのは良いかもしれません。もちろん体調体質によって使える使えないもありますので、使用時は医師薬剤師にご相談ください。

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騒動に乗じたインチキ商品にご用心

そして一番警戒しなくてはいけないのがインチキ商品の台頭です。

薬局などでも「空間除菌」と銘打って空間除菌製品が売られていますが、大半がまったく根拠の無い商品群で、過去に何度も措置命令を受けている悪質なものです。

一部の商品はそれなりに実験はしていますが、正直効果を期待するより、先の予防を徹底する方が先決です。

感染性のエアロゾルがもし存在していて、それが非感染者に到達するまでの間に、空気中を殺菌するとして。

二酸化塩素などを空気中に散布し、有効な殺菌量になるには、相当な濃度が必要で、そんな濃度であればそもそも人間に有毒です。

そうしたことがないようにと揮発濃度を抑えているとされていますが、それだと今度は効果があるとは非常に疑わしいものとなります。

そしてこれらの商品は人間やウイルスにはほぼ無意味ですが、動物や観賞魚などには有毒なことが多く、ペットのいる家庭にはオススメできません。

またピアノの弦などの金属部品はサビますし金属製品の多くはくすみが生じます、家具にも良い商品とは言えません。故に効果は疑問的だが被害はハッキリしている商品だと言え、そんなものを買うのは消費者として賢明ではないでしょう。

首から空間除菌をぶらさげている薬剤師や医師がいたらアドバイスを求めないことを推奨します(笑)。

なお、プラズマうんちゃらみたいな空気清浄機はプラズマうんちゃらの効果はおそらくないのですが、一緒に発生しているオゾンの効果で比較的空気はきれいに保てるとはいえます。別にオススメはしません(笑)。

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根拠に乏しい風評被害にも気をつけよう

また、中国からの旅行者と同じように商品や食べ物からも感染するのでは・・・と考える人がいるようですが、コロナウイルスを含んだ飛沫が仮に商品などについていたとしても、それが日本に届くころまで感染力を保持することは現実的に厳しいと思って良いでしょう。

それでも気になる人は消毒用アルコールを一振りすれば確実に病原体は死滅しますし、飲食物中という不安定な上でウイルスという脆弱なものが長期間生存することは無理に等しいため、中国製品をそういう理由で不買するのは馬鹿馬鹿しいレベルなのですが・・・・あえて言及しておきます。

火を恐れる猿のように騒ぐのは誰でも出来ますが、情報をアップデートしつつ、自分のできる範囲で対策をしておくというのが、何よりも大事・・であることを再確認しましょう。

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おまけ

Joker
Joker

先生、なんか連日、新型肺炎、コロナウイルスで大騒ぎしてますね。なんかヤバそうでとても怖いんですが・・・

くられ
くられ

警戒することはとても大事なことだけど、マスコミの報道に踊らされてはいかん。ましてや空間除菌とかインチキ商品買ったりするのは愚の骨頂。

Joker
Joker

ええと、では、なんか有効な対策とかないんでしょうか? 手っ取り早い方法があるといいんですけど・・・薬とかグッズとか。

くられ
くられ

基本に忠実に、まずは手洗いうがいが大事だよ。なんだかんだで接触感染が多いからな。

POKA
POKA

はっはっは。殺菌にはプラズマなんちゃらが良いとか言うではないか! この前の空間爆砕はダメだと言われたのでな、プラズマ発生装置を作ってみたぞ!(フィィィィィン)

くられ
くられ

うわ、現時点で既に強烈なオゾン臭がするんだけど・・・

POKA
POKA

何はともあれ実験だ! さあ、出力をMAXまで上げるぞ!(バリバリバリバリ)

BOMB!

Joker
Joker

ゲッホ・・・ゴホ・・・また爆発オチかよ・・・というかなんで今回、茶番が最後に来てるんですか?

くられ
くられ

そりゃご新規さんが来て身内ウケしてる感じしたら空気悪いじゃろが!

Joker
Joker

うわメタい・・・

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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