ヘルドクターくられの「正しい性教育」:子供の性を歪めてはならない

性差の科学
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初出:2013/12/03 Vol.45 目指せ変態番付な親たち
改稿:2022/08/09

くられ
くられ

本日は、本来あるべき性教育の話をお送りする!

Joker
Joker

なんか、今日はちょっと下世話な感じですね。

くられ
くられ

いやいや、とんでもない! 確かにセンシティブなことを含む話だけど、性にまつわる体の仕組みに関しては、正しく知っておかないと、要らない病気をすることになったり、しなくていい苦しみを味わうことになりかねん。

Joker
Joker

言われてみれば、それはその通りですね・・・よくよく考えると、こうしてなんとなく「いけないもの」扱いするのが良くないのか。

くられ
くられ

まさしくその通り。無闇にタブー視してフタをするのはダメなのだ。

Joker
Joker

某アルマジロの方のようにフルオープンなのもいかがかとは思いますが・・・

亜留間次郎
亜留間次郎

呼んだ?

性教育後進国・日本

日本の性教育は、先進国の中では非常に遅れています。

それはもう話にならんくらい。学校の性教育の教科書とかペラッペラですし、教育の場に置いて、何故か日本は性に関することがタブー視されています。

一方で、昔と違って河原でカピカピになったエロ本を拾ってくる・・・なんて次元ではなく、インターネットに溢れるポルノを見て、性に関して偏った知識を持ってしまうわけで。

フィルタをかけるのにも限界がありますし、そもそも、子供の性にフタをするのは良くない。なので、正しく性教育をすべきなのです。

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大人側の意識改革も必要

しかるべき年齢の時に、正しく体の仕組みを知るのは、男女問わず大変重要なことです。

しかしながら、日本はその辺が放置されていて久しい。

故に、こと性教育に関しては、当事者たる子供たちのみならず、大人の意識改革も必要だと感じています。

例えば生理の話だと、人によって軽いとか重たいとか、そういうあまりに大雑把な捉えられ方をしていたり、やはり全般的にタブー視をされていたりします。

生理の辛さを、実際に体験しない男性側が、きちんとした教育もなく理解できるかというと、それは無理な話だと思いませんか?

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生理とピル

女性側も、やはり正しく教育を受けないがために「自分は生理が重たい方」だという程度の認識で、苦しむこともあります。

ことによっては深刻な病気が絡んでいたり、また、月経前症候群(PMS)として生活に支障が出るレベルの方もいるので、ただ「生理が重たい」では済まないことさえあるのです。

低容量のピルの処方で良くなることもありますが、ピルといえば避妊という偏見、そして若くして産婦人科にかかるなど・・・という偏見は、残念ながら男性どころか同じ女性にさえ見られるものです。

結果、我慢することになって、病気の発見が遅れて、悲劇を招くことさえああります。

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HPVワクチンと子宮頸がん

また、副反応がどうだのこうだので、HPVワクチンについて事実ではないことを声高に言いたてる度し難い連中がいます。

結果、せっかくワクチンがあるのに、日本では子宮頸がんの死亡者が増加しました。検診とワクチンの効果で、世界的には減少傾向にあるのにも関わらず、です。

これも、ワクチンを受けるべき年齢の時に正しく教育されていれば、もしかしたらかからなくて済んだかもしれないわけです。

この辺の話の詳細は、然るべきところに資料やQ&Aがあるので、参考リンクを貼っておきます。

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために|公益社団法人 日本産科婦人科学会
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子宮頸がんワクチンの不名誉な話

HPVワクチンについては、りりか先生をお迎えして対談動画という形で紹介もしています。

また、お悩み相談動画でワクチンの話をした時にも、HPVワクチンについて触れています。

あわせてご覧頂ければ幸いです。

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そもそもにして子供の「性」にフタをするのは良くない

というわけで、ひとしきり真面目な話をしてきましたが、そもそもの話、子供の性に関しての興味、エロにまつわるあれこれを完全にシャットダウンしたがる親がいますが、それは非常に良くないことです。

別にフルオープンにしろとは言いませんし、ある程度はコントールしないと問題でしょうが、完全にフタをしてしまうのは、ただの変態育成にしか見えません。

性風俗の過度な規制をした文化や国は、変態的な文化の発生はもちろん、レイプや異常性愛による殺人事件などなど、変質的な犯罪が増える・・・というのは、歴史が証明していることかと思います。

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ポルノ規制の結果、性犯罪が増加

ポルノ規制を厳しくした結果が、性犯罪増加というのは世界中で見られる統計です。

イケイケ自由でなんでもありもなんともですが、ガチガチの規制はもっと深刻な問題を引き起こす最たる例ですね

そもそも、性というものは繁殖のための、本能的なものです。子どもがそこに興味を持つ、というのは、大人への第一歩、自立への第一歩なのです。

そこにまだ影響力の大きい親が、性的な事を完全否定するのは、ポルノ規制同様、大変愚かしいことでしょう。

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過度の抑圧を受けると強烈な性倒錯を生み出すこともある

言ってしまうのならば、支配的な立場にある親が子供を性的に過度に抑圧するというのは、それは我が子を変態番付に載せようとしているようなもの。

正しい方向に伸びていこうとする性欲の芽を「いけないこと」として叩き折り、踏み潰してしまうと、行きどころがなくなった衝動が、ひん曲がった方向に芽を出してしまうこともあるからです。

そうして、まったく意味不明なところで発芽してしまった性欲の芽が、ひそやかに、しかし大きく育ってしまうと・・・余人には理解できない強烈な性倒錯を生み出す場合があります。

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支配的で厳格な家庭が生み出したモンスター

世界の異常性犯罪者は、親が支配的で厳格な家庭、とりわけ性に関して抑圧的である事が大変多いです。

すべての異常性犯罪者がそうであるとまでは言いませんが、そうした家庭に育った結果生まれたモンスターがいる、というのは否定しきれない事実です。エド・ゲインとか有名ですね。

ともあれ、子どもの性を否定し続けるのは大変よろしくない、というのは明白です。性的な事を完全否定する親御さん達は、一体何を願っているのでしょうか・・・

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アニメゲーム有害論は疫学で論破できる【薬理凶室対談シリーズ】

本記事では性教育の話から転じて最後にポルノ規制について触れました。2022年6月現在ではAV新法などというものも出来て物議を醸しているのは記憶に新しいところです。

それはそれとして、アニメやゲームも「教育に良くない」といって規制したがる向きがあります。

実際には何の根拠もないのですが、その辺を「疫学」という視点から解説した、亜留間先生の対談動画をここでご紹介。

この動画でも例として性犯罪者にまつわる話に触れてもいるので、ぜひ合わせてご覧ください。

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著者紹介

くられ
くられ

作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で十数年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計30万部突破。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を担当し、フィクションと実科学との架け橋として活躍。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」登録者20万人突破。Twitterフォロワー13万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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