セッケンの大きさと洗浄力の関係:小さくなったセッケンは捨てていい

生活と科学
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初出:2013/11/05 Vol.41 小さくなったセッケンは捨てていい

Joker
Joker

今回はセッケンの話ですか、先生。

くられ
くられ

うむ。小さくなったセッケンは無理に使い続けなくても良い、という話である。

Joker
Joker

ちびたセッケンを新しいのにくっつけるとか、やらんで良いのですね。

くられ
くられ

既に役目は終わっているからね。処分してOK!

Joker
Joker

ところで、今日はお召し物がとても赤いですが・・・また「用済み」を「片付けた」んですか?

くられ
くられ

既に役目は終わっているからね。処分してOK!

泡も立たない小さいセッケンを科学の目で見る

セッケンを使って行くと、当たり前ですがどんどん小さくなっていきます。

そうしてとても小さくなったセッケンは、どうにも洗浄力が低く・・・ものによっては泡も立たないので、気になったので、ちょっと調べて見ました。

とても些細な事ですが、こうした日常の疑問を解決するのも「科学」というものです。

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セッケンの仕組みと小さくなったセッケンの正体

セッケンの由来であるケン化は、アルカリでエステルを塩とアルコールに分解する反応で、つまり、油脂を脂肪酸とグリセリンに分けるということです。ここをよく考えてみることで、答えがわかります。

セッケンに多く使われる椰子油の主成分は、ラウリン酸やパルチミン酸などを多く含むトリグリセリドで、これらのナトリウム塩がセッケンです。

このナトリウム塩は油に馴染みやすい疎水基と水に馴染みやすい親水基があって、水と油の橋渡しをするので洗浄効果があるわけです。この辺の話は、高校の科学レベルの話です。

原理はネットで見られる教科書・参考書のWikibooksでも見てください(笑)。

高等学校化学I/脂肪族化合物/セッケン - Wikibooks

さて、このナトリウム塩、基本的にナトリウムとともに水に溶けやすいので、セッケンが大きく新しい間は、すごく溶けやすく、そして洗浄力も高いのです。先ほど言った通り、油脂を脂肪酸とグリセリンに分けるので、グリセリンが洗浄後に適度に保湿もしてくれます。

しかし、トリグリセリド(油)の分解した脂肪酸とグリセリンはあっという間にいなくなりますが、一部の脂肪酸は分解こそしたものの、ナトリウムが先に出ていって残ってしまいます。

こうした、水に溶けない脂肪酸が多く残ってしまっているのが、小さくなったセッケンの正体なのです。

メーカーによっては小さくても十分洗浄力があるものもありますが、そうでないものもありまして、そういったものはもはやセッケンとは呼べない状態だと言えます。

なので、小さくなったセッケンは既に役目を終えているので、捨ててしまって良いと思います。

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おすすめのセッケン

今回はセッケンの話をしたので、おすすめのセッケンでもご紹介しましょう。

まずは一番無難なところで、レモンセッケンが良い感じです。

何度も言ってる事ですが、肌に合うの合わないのは個人差が激しいので、無難・スタンダードなものは使って悪いということはないと思います。

その上で、肌が荒れがちなので、なるべく低刺激なセッケンが欲しい・・・というのであれば、洗浄力も低めになりますが、グリセリンセッケンが良いでしょう。洗い上がりがしっとりとして良い感じです。

ただし普通に買うとお値段も大変良い感じなので(笑)、手作りセッケンの原料として売られているグリセリンソープを買い、電子レンジで溶かして固めるのが良い感じです。

レンジでセッケンを作る話は、宝石を作った科学動画の最初の方でも触れています。

【実験】宝石を自作したら電子レンジでプラズマ発生!!!

動画のようにお好みで色々と細工をしても良いんじゃないでしょうか。

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