【機械王の休日】旋盤加工:切削バイトの種類と移り変わり・得意分野

機械工作と科学装置
スローアウェイバイト
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初出:2019/11/19 Vol.355 機械王の休日:旋盤の切削バイトいろいろ

POKA
POKA

はっはっは。今日も楽しい旋盤加工の時間だ! 新作キャノンの部品をどんどん削っていくぞ!

Joker
Joker

絶好調ですね、POKA先生。いや、不調な姿とか見たことないですが・・・

POKA
POKA

何、まだ見ぬ鉱石もあればまだ作ってない装置もある。探検と工作と実験をするにはタフでなければならん!

Joker
Joker

説得力抜群・・・ところで、その、そこの・・・くられ先生? は、今日どうしたんでしょうか。原型が・・・

くられ
モザイクられ

(見せられないよ!)

POKA
POKA

そこに血みどろの工作装置があるだろう? 「ヨシ!」ってやつだ!

Joker
Joker

この手の事故は悲惨・・・

POKA
POKA

工作、特にパワーのある装置を取り扱う時は、兎にも角にも安全第一である!

機械王の休日、第74回をお送りします。今回は金属加工に使われる旋盤、その刃先の切削バイトのあれこれについて、POKA先生に解説していただきます。種類や得意分野、そして今、主に使われているのはなんなのか、早速見ていきましょう。

旋盤の刃先・切削バイト

旋盤は丸物を加工できる便利な機械です。必要に応じて刃先である切削バイトを取り替えて金属加工をするわけですが、その種類は様々。

それぞれに、長所短所というものがあります。

今回は、この切削バイトの材質や得意とする加工方法、そして今メジャーなものはなんなのかをご紹介しましょう。

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ハイスバイト

まずはハイスバイトから。

全体と刃先のアップはこんな感じです。

ハイスとは「ハイスピードスチール」の略であり、鉄などの金属を加工するのに特化した工具鋼です。

この工具鋼は、旋盤のバイト以外には、ドリルなどに使われています。超硬などのバイトに比べると粘りが強いのが特徴で、カミソリのように刃先を仕上げられるのが利点です。自分で削って整形できるため、規格品のバイトでは加工不可能な場面で威力を発揮します。

一方で欠点もあり、熱に弱いため、高速加工には向きません。また、ハイスバイトは粘り強い反面、硬度の面でも劣るため、焼き入れされた物の加工は難しいです。

このハイスバイトは、近年ではスローアウェイバイトにほとんどが置き換えられたため、中古の工具屋で数百円と大変安価に購入できます。

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超硬バイト、スローアウェイバイト

続いて紹介するのは超硬素材を使った「超硬バイト」。名前の通り、超硬いのが特徴です。

現在はスローアウェイバイトと呼ばれる物が一般的になっています。使い方としては、刃先が損傷したら交換するといった形で、研いで再利用といったことは基本的にはしません。

このバイトは生産性の高い自動機での高速加工を前提としており、熱に強い特性があります。また、「超硬」なので極めて硬い刃物であり、焼き入れされた素材も加工可能なのが利点です。

欠点としては、かつては切れ味があまり良くないと言われていました。しかし、近年では切れ味の良い交換チップも売られており、ほぼすべての作業はスローアウェイバイトで足りてしまいます。この辺が、ハイスバイトからスローアウェイバイトに置き換えが進んだ理由だと言えるでしょう。

まあ、そうは言っても、加工するものの特性や仕上げたい形状によってモノを使い分けることそのものは変わりません。

旋盤加工はいいぞ、諸君!

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