非常食は災害によって違う!アリエナイ理科式緊急時対応食のススメ

生活と科学
スポンサーリンク

初出:2017/01/03 Vol.205 非常時と非常食

災害時における非常食

非常食というと、カンパンや缶詰といったものを連想する人もいるかと思いますが、そもそも想定する災害別に非常食の概念は違います。まず、真っ先に思いつく非常食というのは、地震などの家から飛び出すときに、荷物の中に入れておくレベルのものですね。

これは、一般的な非常食そのもので、開けるだけで食べれるというものがメインであり、目的としては災害救助が来る、最悪3日程度しのげれば良いというもので、正直なところ、日本という狭い国で、漫画ドラゴンヘッドばりの超カタストロフ級地震でも起きない限り救援物資はすぐに到着しますし、正直なところ3日くらい何も食わなくても人間は死にませんから、糖質をベースに保存の利くカンパンやらクッキーの類いが選ばれるわけです。

故に地震などの災害に対する非常用の装備は、かさが少なくカロリーが手軽にとれるものを、鞄の余ったスペースに入れておく程度で良く、最も生命線となる「水」にまつわるもの、さらに衛生面に関係する備品を充実させるべきでしょう。ハンズなどで売られている地震用緊急バッグの類の中身を見る限り、食べ物に気を取られすぎて、水があまりにも少なく、また衛生面でもかなり不安のある装備です。

従って、とりあえず、1日500mlを一人が必要とするとして、3日を考えれば1.5リットル。さらに雨水や泥水を濾して飲むことのできる濾過ストローや、ウェットティッシュ、救急セットに重点を置くべきでしょう。食べ物は、カロリーバーのようなものでなくてもチョコバー程度を無造作に何個か入れておけば十分でしょう。人間の脳は糖分しか栄養に使えない上に緊急時は脳がフル活動するので、かなり血糖値が下がり気味です。そういう意味でもカロリーバーの他を選ぶのであれば、砂糖のかたまりである「飴」や「氷砂糖」は保存
性も高く、唾液を出すことで緊張を緩和させたりとメリットが多いです。
・・・間違えてもシュガーレスを買わないように(笑)。

スポンサーリンク

自宅に籠城する場合の非常食

次に考えられる非常時の非常食。
「籠城戦」です。この飽食の日本で籠城なんてあり得るわけがない・・・と思う人も多いかと思いますが、例えば、現在最も危惧されている新型インフルエンザによるパンデミックが、指数関数的広がりを見せた場合や、地震によるマンションなどへの閉じ込めなどが想定できます。

2、3週間は籠城しないと餓死ということになりそうです。また、現在は電気やガスといったインフラが当たり前ですが、そういうものが、いきなりフッツリ無くなる可能性を考えて、せめて1週間くらいの備蓄をしておくのは、決して間違った選択ではないと思います。

その場合は、量はまったく多くても保存スペースさえあれば、いくらでも格納できるわけで、持ち出し用とはまったく性質が変わってきます。
もちろんレトルト食品、インスタント、ペットボトルの水などで1、2週間籠城できるように備蓄しておければ最高ですが、さすがにそれを、来るのかわからない災害に備えておくのは馬鹿馬鹿しいという人もいると思うので最低限のセットを想定しましょう。

そうなると、まずガス・電気が止まる可能性を考えてカセットコンロがあると大変に重宝します。そうなると火と明かりが共用できるので、あとは長期保存の利く食べ物で、なおかつカロリー単価が高いものが良いですね。そうなると、1週間分の水、賞味期限がかなり長いパンケーキの元(小麦粉に至ってはさらに賞味期限は長い)、砂糖(これも賞味期限が無い)、油(未開封であれば賞味期限はほぼ無い)という体勢で備えておくくらいはできるかと思うので、災害によってインフラが麻痺しても余裕を持てるということは大きなアドバンテージとなります。

本当に大事な事は?

また、非常食や備蓄に関して最も大事なのは、「人に言わない」ということに尽きます。備蓄をしているというのを自慢げに言っているのは、非常時に頼りにしてくれと言っているのと同じでしょう。装備品を自慢しているプレッパーズはプレッパーズにあらず!

汚い発想かもしれませんが、備えてなくて死ぬやつは自業自得です。自衛の基本は他人なんぞより自分が助かる・・・を最優先事項にするわけなので、常日頃から様々な危機管理について、うっすらでも良いので「どうしたらいいか」を脳内非常訓練しておくと、何倍も「非常食」を活用できるんじゃないでしょうか?

タイトルとURLをコピーしました