ヘルドクターくられの「俺コラム」:行く先々で暴れる居場所のない人

リテラシー
スポンサーリンク

初出:2014/04/08 Vol.62 俺コラム「居場所のない人」

Joker
Joker

今回は「居場所のない人」ですか、先生。

くられ
くられ

まあ、何事も変わっていくものなので、絶対的な居場所とかないと思うんだけどねー。

Joker
Joker

でも、居場所がないと感じるのはさみしい事ですよね。

くられ
くられ

そうじゃのー。でも、それをこじらせて他人に迷惑をかけるのは・・・

Joker
Joker

それは良くないですね。ところで、今日はメスの代わりにスコップ持ってるのはどうしたんですか?

くられ
くられ

何、ちょっと土壌に根を張っていたヤツを処理しただけだよ。

居場所を求めて彷徨う「居場所のない人」

「深く関わると面倒な事になる人」をテーマにしたコラム、前回は、夢を見ている人を起こすと面倒、という話をお送りしましたが、今回は「居場所のない人」について触れていこうかと思います。

居場所のない人とは、端的に言えば、自分の居心地の良い場所を求めて彷徨ってる人の事です。そして、居場所と思うところに落ち着いても、だいたいトラブルを起こしてそこから追い出され、また彷徨う、という繰り返しをしている人でもあります。

居場所探しをすることも、居場所と思うところに落ち着くのも、迷惑でないなら別にどうでも良いのですが、今回取り上げるやっかいさんは、行く先々で場を荒らしては追い出されるというタイプの人。関係者全員が嫌な思いをするので大変迷惑な訳です。

スポンサーリンク

そもそも居場所なんてものはない

第一にして、そもそも「居場所」なんてものは、どこにもありません。

人生というのは常に流動的で、あらゆるモノが変わらないようで氷河の如くゆっくりと着実に変化しています。

数年程度では振り返ってもあまり変化を感じられない事もありますが、十年前と今では、携帯電話の形や機能を例にとっても、別世界です。もちろんやりとりの仕方も違ってきているので、コミュニティだって変化します。

そんな流れる世界の中での「居場所」なんてものは、所詮は船の上なのです。

しかしながら、人というのは追い詰められるほど、立場が悪くなるほど、安定した居場所を求めて彷徨う傾向があるようです。

自分が役にたっていない、社会の一員になれていない、という漠然とした不安があるのかはわかりませんが、自分探しという名の「永住的居場所探し」をするわけです。

まあ、流れる船の上なので、ちょっとした要因の変化で居心地など変わってしまうものですが・・・それを受け入れられないタイプの人が色々とこじらせてしまうと「やっかいさん」の出来上がりです。

スポンサーリンク

居場所に固執し、奪われると思うと暴れ出す

居場所探しをして、仕事や趣味といったところに居場所を見つけてもいいのですが、なにがしかの問題があって様々な場所から追い出され、オンラインゲームの中や、課金ゲームの中なんかに居場所を見つけてしまうと、そこに時間や財産をつぎ込んで、みんなからすごいと言われるための「居場所」作りをしてしまうわけです。

これは家族でもない限り、周りには基本的に無害なので良いのですが、世の中には、普通の人が感じる居場所以上に、強く居場所の固執を行う人がいます。さっき触れた、こじらせてしまった人ですね。

こういった根を張るタイプの人は、まさにあちこちを追い出されて居場所のなかった人に顕著です。そして、環境自体を自分色にしようと周りの環境を悪化させることも厭いません。

居場所の変化に合わせて自分が変わるのではなく、居場所を自分の思う通りにしようとする訳です。逆説的に、だからいろんなところから追い出され、居場所をなくす結果になっている、という側面もあると思います。

こういった人物は自分しか見えていないので、他人など、あくまで自分を飾るための外周として扱う傾向にあります。平気で嘘を付き、虚栄心と承認欲求をこじらせている事も少なくありません。こういったパーソナリティ障害の話は、以前に連載をした事がありますので、気になる方は関連記事をご覧ください。

さて、それが故に、この手の人が仕事やプライベートで根を張りだしたら注意が必要なのです。根を下ろしてしまうと、追い出すにしてもものすごく場が荒れます。根を張ってるだけに、引っぺがすと土壌ごとダメになりますし、居場所を奪われまいとして、それこそ怪獣が如く暴れ回ります。

こうした人物は、同様の問題を繰り返します。繰り返すほどにこじらせていくので、次の居場所ではより固執し、土壌に強く根を張ろうとするので「やっかいな人」になるわけです。

一度、根を張られてしまうと、なかなかに対処が大変ですが、事前に環境自体を合わないようにして「根を張りたくない」と思わせる事は、根を張ってから排除するよりかはマシです。

なので、人間を見る時に第六感的な「こいつおかしいんじゃね?」というセンスを働かせ、それが2回3回と妖怪センサーのように反応したら、排除のために頑張る事も大事ではないかと思うのです。

スポンサーリンク

関連記事

前回の記事「夢を見ていたい人」はこちら

ヘルドクターくられの「俺コラム」:夢を見ていたい人を起こすと大変
世の中にはいろんな人がいますが、深く関わると面倒な事になる人、というのは、残念ながらどうしても一定数います。今回はやっかいな人の類型のひとつ、「夢を見ていたい人」について触れようかと思います。起きてる人の夢を起こすと大変な事になるのです。

嘘、虚栄心、承認欲求とSNSなど、「パーソナリティ障害」記事一覧はこちら

パーソナリティ障害
「パーソナリティ障害」の記事一覧です。

また、今回紹介したような問題人物はやたら嘘を付くのが得意な事もあります。「嘘を見抜く方法」に関しては「アリエナクナイ科学ノ教科書」で解説しており、また、ポータルに抜粋記事があります。

嘘を見抜く方法
「嘘を見抜く方法」の記事一覧です。

宣伝

大好評につき早くも第3刷!「アリエナイ理科ノ大事典2」、発売中です。

タイトルとURLをコピーしました