【財布の中にある金属】硬貨はどんな金属で出来ているのか?

生活と科学
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初出:2018/07/03 Vol.283 硬貨って何で出来てるのか?

Joker
Joker

おや、じゃらじゃらと小銭を出してどうしたんですか、先生。

くられ
くられ

今日は硬貨の話でもしようと思ってね。身近な金属だし。

Joker
Joker

5円玉は南京錠なんかと同じで真鍮が使われているそうですね(カチャカチャ)

くられ
くられ

うむ。だから新品は金色だけど錆びてすぐくすむんだよね。

Joker
Joker

南京錠も古いのだと茶色どころか真っ黒になってるのもありますしね(カチャン)

くられ
くられ

さっきから上の空だと思ったら、また南京錠をいじってるのか・・・

Joker
Joker

何時間やってても飽きませんよ?

もっとも身近な「財布の中にある金属」

日頃あまり気にする事もありませんが、財布の中に入っている小銭・・・硬貨というものは、当然ながら金属で出来ています。

世界にはそれこそ数多の金属がありますが、そこら辺にイットリウムが転がっていたり、ユーロピウムが硬貨に使われていたりすることはありません(笑)。

いわゆる汎用金属というものがあるわけです。

そして、財布の中にある硬貨も、ちょっと掘り下げていくと、色々な側面があります。よくよく考えてみると、雑に扱われる事も多いのに、そうそうすり減ったりして駄目になったりしない訳で、そういった部分にも色々な工夫がされているのです。

今回は、この身近な「財布の中の金属」を科学してみようかと思います。ちょっとした話題にでもなれば幸い(笑)。

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硬貨を種類ごとに見てみる

1円玉

1円玉はアルミニウムで出来ています。半径が1cmちょうどで、1gに調整されている事は知っておくと何かの物差しになるでしょう。アルミは軽くて丈夫な金属で、地殻にも非常に多いのですが、酸化物から酸素をはぎとって金属にするのがすさまじく大変です。腐食しにくい金属なので、リサイクルが重要な金属でもあります。

5円玉

銅と亜鉛の合金である、真鍮が使われています。金色の金属ですが、すぐに錆びて表面がくすんでしまうので、金とはまったく異なります。真鍮は比較的硬いので、南京錠なんかにも使われています。

10円玉

10円玉は銅である、と言われる事も多いのですが、実は純粋な銅ではなく、亜鉛が4%、スズが1%程度含まれた「青銅」というものが使われています。社会の教科書で習う「青銅器」の青銅です。とはいえ大半が銅なので、銅と思っても差し障りないですが、純銅はかなり柔らかい金属なので、硬貨として摩耗性を高めるため青銅にしてるのです。

50円玉、100円玉、500円玉

実はちょっとマニアックな金属が使われています。銅とニッケルの合金で、銅が70%の白銅というものです。ニッケルは非常に硬い金属ですが、あまりニッケルの含有率を上げすぎると硬くなりすぎます。そうすると、こすれ合った時に他の硬貨を削ってしまうので、硬くなりすぎないように合金の割合が調整されています。なお、50円玉と100円玉は同じ素材ですが、500円玉はさらに亜鉛が含まれているため、質感がちょっと違います。

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生活と金属

というわけで、最初にちょっと触れた通り、硬貨ひとつ取っても、簡単に摩耗しないように、硬すぎず、柔らかすぎず、と、考えられた上で合金が使われている次第です。

財布から目を離し、世界を見るとそれこそ無数の金属が使われています。

とはいえ、身の回りに最も多いのは鉄でしょう。

ただ、この鉄にしても、クロムなどと合金にしてステンレスになると、磁石に付いたり付かなかったりします。なので、鉄は磁石に付く・・・というので覚えていると、間違う事もあるわけです。

生活していく上では、鉄、アルミニウム、銅、真鍮、さらに金、銀くらいの区別が付けば、普通は困る事はありません。

素材がわかれば「錆びる錆びない」がわかりますし、そうなると、入れて良いもの、良くないもの、保存方法、錆落としの方法などが「物性科学」的に見えてくるわけです。

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