エアコンの本体・室外機とその仕組みの話:冷却と省エネのコツ

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初出:2018/07/24 Vol.286 室外機の冷却と省エネのコツ

くられ
くられ

〜〜〜〜〜♪(バシャバシャ)

Joker
Joker

先生、くられ先生? どこに・・・おぶっ(バッシャア)

くられ
くられ

あっ・・・ごめんごめん、ちょっと埃っぽいんで水まきしててね。

Joker
Joker

いえ、大丈夫、大丈夫なんですが・・・今エアコンの室外機に思いっきりかかりませんでした?

くられ
くられ

ああ、室外機は雨ざらし前提だから、ちょっとやそっとなら平気平気。冷却効率が上がるくらいじゃない?

Joker
Joker

言われてみればその通りですね。そういえばタオルとバケツ使う方法とかありましたっけ。

くられ
くられ

うむ・・・では今日は、エアコンの仕組みの話でもしようか。

エアコンの本体は室外機

日本の夏は高温多湿で、実際の気温以上に不快指数が高く、夏場はエアコンが欠かせませんね。

そんなエアコンですが、意外に仕組みは知られていません。エアコンといえば、部屋の中にある奴の事。室外は熱風を噴き出して捨ててるだけじゃん・・・と思っている人も多いかと思います。

室内機と室外機の話は以前も記事にし、そこでも触れた事ですが、エアコンの本体は実は外に置いてある室外機であり、室内にあるのはぶっちゃけただの送風機レベルのものでしかありません。

今回は、こういったエアコンについて、仕組みに触れていこうかと思います。

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エアコンの仕組み

エアコンは、コンプレッサーを使って熱交換というものを行い、エアコンのガス(冷媒)を用いて、室外機と屋内で熱を大移動させています。

これはちょっと、実はびっくりするほどのハイテクな装置なのです。この辺の理屈やエアコンの歴史は、以下のサイトなどで詳しく解説されています。

第95回 空気から熱をくみ出す -ヒートポンプ-|テクの雑学|TDK Techno Magazine

その昔、エアコンが生まれたばかりの頃は、この冷媒にアンモニアガスなどを使っていました。しかし、これは腐食性の高いガスで、しょっちゅうラインが腐っては漏れて、アンモニア臭いガスが充満して壊れる・・・といったものだったそうです。

そして時は流れ、このアンモニアガスの代わりに使われるようになったのが、フロンガスです。これにより、冷媒効率は劇的に向上しました。

しかし、フロンガスはオゾン層の破壊の原因となる、とんでもない害があった事が判明したので、今では代替フロンというものが生み出され、使われています。

この代替フロンについては、以下のダイキンのサイトが参考になるでしょう。簡潔にまとめられています。

新冷媒 R32|ダイキン工業株式会社
世界で唯一、エアコンと冷媒の両方を開発・生産するダイキンでは、今回ルームエアコンにエコ冷媒 R32(HFC)を採用しました。R32の地球温暖化係数はR410Aの1/3以下。従来よりさらに環境負荷の少ない冷媒です。
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エアコンの工事に資格が必要な理由

さて、この代替フロンですが、問題がまったくない訳でもなく、実はものすごい温暖化ガスだったりします。二酸化炭素を1とすると、およそ数千から一万数千倍という恐ろしさです。

代替フロンはエアコン1台あたりに1kgくらい使われていますが、こういった事情から、無許可で大気開放する事は法律で禁じられています。

故に、エアコンは有資格者が工事をしなければならない事になっています。もっとも、法的に駄目だといっても、取り締まりが困難な事例なので、割と適当にされている感はありますが・・・

日本のゴミ処理関連法はツメが甘いのが特徴とはいえ、一応「みだりにフロン類を放出すると、50万円以下の罰金又は1年以下の懲役に処せられます」となっています。

もし、エアコンに蹴りを入れて冷媒が噴射した場合、盛大な環境破壊になってしまいます。

エアコン1台から漏れ出るガスだけで二酸化炭素にして数トン相当ということ。なかなかの罪深さなので、絶対に素人工事は止め、安いだけの怪しい業者も使わないようにしましょう。

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室外機の効率的な冷却の話

さて、以前、Twitterなどで話題になった室外機の冷却テクに、室外機にバケツの水に浸したタオルの一端をかける、というものがありました。

エアコンメーカー曰く「推奨はしていない」との事ですが、このテクニックは有効なのでしょうか?

結論から言えば、室外機を冷やすと効率が良い、というのは自明の理という奴です。

以前から、エアコン室外機の日差しよけなんかが効果的だと言われていたのもそれですし、濡れタオルを使う方法も、バケツに入れた水が毛細管現象でタオルを通って冷やしているので、原理的には有効でしょう。

とはいえ、電化製品に水なんかかけてもいいのかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、ことエアコンの室外機に関しては、元より屋外で雨ざらしになることを前提とした構造なので、横から大量に水をぶち込んだりといった事をしない限りは、そうそう壊れません。

というかちょっとやそっとで壊れているようだと、台風が直撃したら一発で駄目になることでしょう(笑)

ただし、気を付けないといけない事もありまして、それは排気・吸気口を塞がないようにする事です。空気の通り道を塞いでしまうと排熱がうまくいかなくなってしまうので、これは何より大事。

また、水を撒く場合、室外機の周りの地面も湿らせておけば、エアコンの効率を遙かに上げる事ができ、節電効果も高くなります。

室外機の置き場所や環境によって変わるので一律には言えない事ですが、場合によっては二割くらい電気代が節約できる事もあるそうです。

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