肝臓が絶賛ブラック労働中!? 具体的なアルコール分解速度のお話

生活と科学
スポンサーリンク

初出:2016/01/26 Vol.156 アルコールの分解能力

酒は百薬の長と言うかもしれませんが、過ぎたるはなんとやら。飲み過ぎはよくないのは今更言う話ではありません。

飲める飲めないは遺伝子で決まる

日本人を含む黄色人種の約半分はALDH(アルデヒド脱水素酵素)の2つの型のうち、ALDH2が弱いか、無いという特徴があります。

これはお酒(エチルアルコール)の代謝物であるアセトアルデヒドが、低濃度の時に働く酵素「ALDH1」と、高濃度になってようやく仕事をし出す「ALDH2」という二つの酵素があり、それらは遺伝子によって、その生産力が決まっています。両親が下戸の場合、子供も大半の場合が下戸なのはそういう理由です。

酒に強い人は、酒を飲んでもそうした酵素のおかげで悪酔いしにくいため、ガンガン飲めるわけですが、そうでない人は副作用がどんどん増していって二日酔いを始めいろいろな機能傷害が出るわけです。

スポンサーリンク

酒に強いか弱いかを見極めるのは簡単で、コップ半分ほどのビール程度で、顔が真っ赤になる人というのは、ALDH2の活性がほぼほぼ無いと考えてよく、「酒に弱い」と考えるべきなのです。
よく訓練でなんとかなると言ってる馬鹿がいますが、飲めないものを無理矢理飲んで、過酷な環境に体を慣れさせ「鈍感化」させることと「訓練」を勘違いしてます。体に良くないばかりか、どうせたくさん飲めても良いことはないので、きっぱりと断るべきです。

分解酵素のあるなしに関わらず、1時間あたりのアルコール分解速度は、平均的に7〜10g程度とされています。
故に中瓶のビール1本で20gとなり、たった1本で2時間〜3時間、体は分解のために使うことになります。
毎日大量の酒を飲んでいると、年中無休24時間、体内にアルコールが残留することになり、そういった状態が10年くらいで肝硬変が起こるとされています。

そうならないためにも日頃の酒を減らすか、週に2日間は完全にアルコールの無い日を作らなければ、いかに酒に強くても死ぬほど後悔する日が一歩一歩迫ってくると言えるわけです。

何事もほどほどに!

飲酒の基礎知識 −公益社団法人アルコール健康医学協会−
お酒を分解する仕組みや酔いのメカニズムな...

こちらのサイトはなかなか良くまとまっていて見やすいので合わせてどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました