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髪を染めると痛むのか?ド金髪にした時のダメージを科学的に説明

美容と健康
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初出:2015/04/14 Vol.115 髪を染めると痛むのか #2

前回は、ヘアカラーの種類についてご説明しました。一時染毛剤、半永久染毛剤、永久染毛剤と、それぞれの違いの話でしたが、永久染毛剤・・・パーマ、ヘアダイと呼ばれる永久染毛について、今回はもう少し詳しく触れていきます。

永久染毛剤(パーマネントヘアカラー)の仕組み

まず永久染毛剤は、2つに大きく分けられ、酸化型染毛剤、非酸化型染毛剤と、薬剤の性質によって変わっています。まず、非酸化型は、脱色をしないタイプの永久染毛剤です。いわゆる多くの白髪染めの成分で、髪の毛の鉄イオンと多価フェノールが結合して黒色色素になるというもので、髪の毛の中で減ったメラニンのかわりに外からいれて色を足すというものです。
中のメラニンをむりやり変性させて色を足すという反応をさせないので、酸化型よりは頭皮や髪への負担が少なく、皮膚も染まりにくいというメリットがあります。

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酸化型こそ、一般的な毛染めのモノなのですが、アルカリ剤と酸化剤という2つの成分で構成されており、アルカリ剤は髪の毛はタンパク質なのでキューティクル自体を柔らかくし(場合によっては溶かし)キューティクル(髪の毛を木で例えると樹皮)に隙間を作り、そのなかのコルテックスと呼ばれる毛皮質(無垢の木の部分)に薬液が入り込んでいきます。ちなみに髪の毛の中心にはメデューラと呼ばれる空気の層があり、つまり髪の毛の中の空気の量です。

メデューラが太い人、細い人によって髪の毛が軽い重いという個人差の原因にもなるわけです。メデューラはスポンジ状の組織なのでそのスポンジ部分にもメラニンはおり、キンキラの金髪にしようとすると、こうした奥の奥まで酸化させなければいけず、それがダメージとなり髪の毛が痛み、また毛根などにも入り込み悪さをすることがあるので、酸化型ヘアダイは本当は慎重に使わなければいけないモノです。

故に説明書にもパッチテストの方法なども書かれていますが、実際にやっている人は皆無でしょう。

髪の毛の個性に合わせて、薬液の選択をしたり、毛根に薬液が触れないように調整するのが良い美容師と言える部分もあり、家で自分で染めるより良い美容院で染めてもらった方が髪や頭皮にダメージが少ないという理由でもあるわけです。

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