医薬部外品と化粧品の微妙な関係:肌トラブルはまず皮膚科に行こう

美容と健康
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初出:2014/11/25 Vol.95 化粧品の安全性 医薬部外品と化粧品
改稿:2020/02/01

Joker
Joker

先生、化粧品がいくつも並んでますけど・・・なんで二つに分けられているんですか?

くられ
くられ

こっちは一般的な「化粧品」で、こっちは「薬用化粧品」こと「医薬部外品」という違いがある。

Joker
Joker

ふむふむ。薬用・・・ってことは、体に良さそうな感じがしますね。

くられ
くられ

医薬部外品だと使える薬剤も増えるし、化粧品では許されない、具体的な効能が表示できたりするんだよね。

Joker
Joker

じゃあ、みんな薬用にすればいいのに・・・

くられ
くられ

そこはそれ、いろいろ都合があるんじゃよ・・・まあ結局、美白とかシミ消しとかは薬用化粧品ではあんまり期待できないんだけどね。

POKA
POKA

はっはっは。肌を白くしたいなら、この鉛たっぷりのおしろいを塗りたくればよかろう!

Joker
Joker

人の顔をパンダみたくしないでくださいよ・・・

くられ
くられ

そもそも鉛白は鉛中毒の原因で有毒だよ。肌に塗るなそんなもん(笑)。

「薬用化粧品」は医薬部外品

一般的に、百貨店の専用コーナーから、ドラッグストアまで、幅広く売られている「化粧品」。

「あのブランドの新色が気になる」「崩れにくい化粧品を探している」「最近の流行だとこれが良いらしい」

みたいな感じで、アンテナを張り巡らせている方もいらっしゃるでしょう。

そんな化粧品の中に、一部「薬用化粧品」と名乗っているものがあります。薬用、と謳っているので、なんだか体に良いとか、美白効果があったり、と、そんなイメージを持ちそうですよね。

この「薬用化粧品」は、法的には「医薬部外品」という扱いになります。

ではこの、医薬部外品とは何か、一般的な化粧品との違いは・・・というのを、今回は解説していきましょう。

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「化粧品」の定義

まず「化粧品」というのが何かというのは、ちゃんと法律で定義されています。

かつては薬事法、今の薬機法の、第2条第3項に該当する使用目的を持った製品のことを指し、その使用目的も細かく規定されています。

この辺気になる方はググってください。一応、本記事の一番下にもリンクは貼っておきます。

さておき、使用目的をざっくりまとめると「衛生状態の改善・紫外線からの保護・保湿する」の3種類に尽きます。

つまり、「肌を白くする」とか「小じわを減らす」といった効果は化粧品としてはあってはいけないので、「美白」や「美肌」といった文言を使う場合は、パッケージでそのメカニズムと理由を説明する必要が義務づけられています。

それでも、化粧品にはそもそも配合できる成分が極めて限られるので、そういった美容効果はないと言って良く、「良く見せる」「老化を遅らせる」以外の効果を期待してはいけません。

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「薬用化粧品(医薬部外品)」はどう違うのか?

では、この化粧品と、「薬用化粧品(医薬部外品)」は、どう違ってくるのでしょうか?

こちらは、化粧品と比べると、多くの効能効果が認められています。使える薬剤も化粧品より圧倒的に増えるので、メーカーは「薬用化粧品」と銘打って、美容効果がある(ように思える)商品展開に余念がありません。

商品の売り文句も「医薬部外品」は化粧品の「肌にうるおいを与える」の表現が限界なのに対して「あせも、あかぎれ、にきびに」などと具体的に効能を表示できます。

じゃあ全部医薬部外品でええやんけとなりそうですが、認可の下りやすさでは化粧品が圧倒的に楽なので、経費を考えると化粧品もまた魅力的なわけです。

ただ、いずれも「肌を白くする」や「シミを消す」といった、多くの人が化粧品や医薬部外品に求めている部分は実は「医薬品」の本分であり、医薬部外品では効果が望めないものが多いのが現状です。

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シミや小じわは皮膚科で見てもらうのが得策

じゃあ、美白・・・気になるシミとか、小じわをなんとかするにはどうすればいいんじゃ、というと、これは皮膚科に行くのが良い。

はい、いつもの「医者に行け」というところに落ち着きます(笑)。

最近は皮膚科も美容に対しての技術が進んでおりますので、深刻化する前に、皮膚科でまずは診てもらうというのが得策です。

特に秋冬の乾燥シーズンは、夏場の紫外線ダメージが乾燥によって確定化しやすいわけでして・・・。

違和感を感じるなら、まずは皮膚科で自分の皮膚を診てもらい、その上で化粧品や医薬部外品を選ぶのが得策です。

それこそ、化粧品が肌に合わなくて肌荒れが加速していたとか、そういうことだってあるわけですしね。専門家に相談するのが、なんだかんだで一番なのです。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

最新の著書「アリエナクナイ科学ノ教科書2」好評発売中です!

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