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可視光だけが光じゃない!生活に密着している「見えない光」の話

生活と科学
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初出:2016/02/16 Vol.159 見えない光の話

電子レンジの記事で、マイクロ波も光で、可視光だけが光ではない、という点にちょっと触れました。

学校の教科書では教えてくれない!電子レンジでモノが温まる仕組み
「電子レンジでどうしてモノが温まるのか、その仕組みさえ、学校の教科書には載っていない」といった事を述べましたが、よく考えると自分の本でも書いていないので、今回はレンジでモノが温まる仕組みを、わかりやすさ優先で解説していこうかと思います。

このように、身の回りにはいろいろな見えない光が活用されてます。今回はその辺を掘り下げていきましょう。

コタツと赤外線

例えばコタツは、赤外線を出して暖めていることが知られていますが、例えばコタツの下に敷く保温シートにマイカフィルム(アルミを蒸着させたアルミホイルのようなシート)が使われていることがあります。

赤外線でコタツが暖かいのは、赤外線を出して、コタツ布団や下の絨毯が暖められてその輻射熱で空間の空気自体も加熱されることで「あったかい空間」を作っているわけです。ヒーターの下に手をあてると手があったかいのは、赤外線が手の表面組織で止まる大きさの波の光だからです。だからコタツ布団の外には漏れにくいわけです。

ではコタツの下に敷くアルミシートみたいな商品は、コタツヒーター面に向けるのが正解か、床に向けるのが正解なのでしょうか。

床に向けても効果がないとはいえないのですが化学の熱の移動的に見ると、むしろ冷たい床に熱を捨てやすくなるのでNGといえます。

というのもアルミは金属なので、光を全般反射します。赤外線も人間の目には見えないだけで光なので、アルミは反射するわけです。

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電波が弱いのはアルミマットのせい?

ただアルミマットは断熱性が高いのですが、Wi-Fiなどの電波(さらに赤外線より波長の長い光)をも遮蔽反射するので、無線LANの置いてある部屋にコタツがあって、断熱シートがあって、その下の階で無線LANをとるとかなり遅くなる・・・と考えることができるわけです。

無線LANもコタツも見えない光で性質が違うと思えば、なんとなくその置き場所や使い方にも工夫のしがいがあるわけです。

何気ない暮らしも科学の目で見るとなかなか面白いですよ!

余談・ルーターの話 by Joker

ルーターの話題が出てたのでちょっとだけ。

無線LANに限った話じゃあないんですが、ルーターは格安品はあまりおすすめできません。ケチらず1万円前後からのものを選ぶ方が良いと思います。

個人的には、かつてあまり良い評判を聞かなかったので、とりわけ格安ルーターで幅を利かせている某水牛の会社の製品は避けています。いや、業務用で使われていたりもするんで、ダメだとは言いませんが。

なお、かつてくられ氏にオススメして買わせたルータの後継品は以下。

良いお値段がする上に無線LAN使えない有線LANルータですがね・・・業務用ならヤマハのRTXシリーズだろうとか、いややはりCiscoだろうとか、色々ありますが・・・。

あんまり突っ込んだ話をすると第ゼロ世代の方々にお叱りをもらいそうなのでこの辺で(笑)

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