インフルエンザワクチンの本当の効果は、死亡率を下げる事にある

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初出:2016/12/13 Vol.202 インフルエンザワクチンは効果なし? と言われる理由
改稿:2019/10/21

くられ
くられ

本日はインフルエンザとワクチンの話である!

Joker
Joker

打ってもかかる時はかかるけど、死亡率を下げて重症化を防ぐんでしたね、先生。

くられ
くられ

む、顔色が悪いようだが、大丈夫かね? こんなに真っ黒で・・・

Joker
Joker

全身真っ黒なのは元からですよ、先生・・・(ゴホゴホ)

くられ
くられ

いやいや、咳き込んでいるではないか。そういう時はここに良く効くクスリがあるぞ!

Joker
Joker

これアカン奴と違いますか? 大丈夫なんですか、本当に?

くられ
くられ

さー飲んでみよう!(たぶん死なないから)大丈夫。

Joker
Joker

(ゴクリ)・・・ん、おお、喉の具合がすっかり良くなってウボゲホェアアアアア!!

※冗談はともかく、インフル疑いの風邪の時は早めに医者にかかりましょう。

インフルエンザのシーズン

寒くなってくると気になるのがインフルエンザ。

具体的には、例年、11月下旬から12月下旬から流行し始め、1月下旬から2月上旬にピークを迎え、3月頃まで続く感じです。

あくまで目安なので前後することはありますし、予防接種を受けてから抗体ができるまで約2週間ほどかかるので、シーズンが始まる前に受けておくべきと言えます。

・・・と、こういう話をすると「インフルエンザの予防接種をしたけど、結局今年もインフルエンザにかかった」「結局インフルになるならワクチンなんて無駄じゃん。金儲けのためだ!」などと言いだす人たちも残念ながらいるので、今回はまずワクチンとは何か、そして、インフルエンザワクチンについて、話をしていこうと思います。

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ワクチンとはそもそも何か?

まずはそもそも、ワクチンとはなんなのでしょう?

世の中には反ワクチンを掲げてワクチンを蛇蝎のごとく忌み嫌う連中もいますが、まあいずれにしても、ワクチンというものを良く知らずにあれやこれや言うというのも違うと思います。

ワクチンといえば、打っておけば病気にかからない、なんだかスゲー薬・・・とお思いの方もいらっしゃるでしょう。まあ、だいたいその程度の認識でも、合ってないとまでは言えないのですが、厳密には違うのです。

ワクチンは病気によって、その有効率というものが異なります。

例えば破傷風のワクチンは、打っておけば30年あまりはほぼ100%。つまり1回(破傷風の場合、合わせて3回の接種が必要ですが)打っておけば、ほぼ100%リスクを回避できるということです。

あくまでほぼ100%なわけで、破傷風でさえ、全身に土のついた古釘が1万カ所刺さっても絶対に発症しない・・・とは言えません。この辺はご承知おきくださいね。

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インフルエンザワクチンの有効率

さて、本題のインフルエンザワクチンの場合ですが、発症予防有効率が65歳未満成人で70〜90%(米国)、それ以上の高齢者で50%前後(米国/日本)となっています。

幼児の場合はさらに低く、30〜40%とも言われています。故に、幼児の場合、接種回数も原則2回とかになっている次第。

この有効率も論文によってマチマチなのですが(それ故、へんてこな情報が出回りやすい)あえてバッサリ無視します。

これはどういう意味かというと、65歳以下の人間100人に接種したところで、10〜30人はインフルエンザにかかるということ。これが高齢者だと約半数がやっぱりインフルンザにかかるという意味になります。子供にいたっては2回もわざわざ注射をされても、100人中70人は罹患する計算です。

つまりインフルエンザの予防注射をしていても、インフルエンザにかからなくなる、という訳ではありません。

インフルンザにかかっている人と密接に接触すると感染する可能性があるということです。

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ワクチンによって重症化を避ける

ここで冒頭の話に戻ります。わざわざお金を払って、痛い思いをしてわざわざワクチンを打ち、しかし結局、インフルエンザにはかかる。

効果がないじゃん! 製薬会社の陰謀だ!

いやいや、そう思うかもしれませんが、もっと別枠の「死亡回避」という有効率があるのです。こちらは成人以上であれば80%以上です。

ワクチンを打っておけば、明らかに死亡確率が下がることを意味しており、また、少なくとも、かなりの確率で感染しても重症化を防げます。

たまにインフルエンザを風邪の延長線上にあるものと考えている人もいますが、これは大きな間違いです。そもそも風邪はいろんな病原体の初期症状全般を指して言う言葉で(だから風邪のワクチンはない)、インフルエンザのように単一の病原体による病気ではありません。

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ワクチンは死亡率を下げるもの

インフルエンザは、死ぬ可能性のある病です。

いささか乱暴な解説になりますが、あえて強い表現を使うのならば、インフルエンザワクチンを打たなかった場合、感染確率は倍に、そして感染後も重症になって死亡確率が四倍になる、ということです。

13歳未満の子供はともかく、それ以上の年齢であれば、インフルエンザワクチンを受けるのは大いに効果があると言ってもよいと思います。

故にインフルエンザワクチンを受ける/受けないで考えると、13歳以上は受けた方がいろいろな「リスクを下げる割合が高い」のです。

また、子供でもワクチンはたいしたリスクはなく、無効とは言えないくらいは効果があります。このあたりは、医師によく相談し、納得した上でワクチンの接種を決めましょう。

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マスクや手洗いうがい・公衆衛生の基本を守る

また予防接種を受けても、密閉空間に人が多く集まるような場所に行く際は、麻黄湯(薬局にも売っている)を飲んだり、マスクをして予防することが大事ということになります。

マスクはウイルスを通しますが、鼻と口が覆われていることで、うっかり感染源を触っても粘膜を触って罹患する確率を下げられるので、インフルエンザには効果がない、などとは思わないように。

家に帰ったら、手洗いうがいをしっかりしましょう。公衆衛生の基本中の基本ですよ!

また、ただの風邪だと思ってうっかり市販の解熱鎮痛剤などを飲むと危険な場合もあるので、くれぐれも気をつけましょう。疑いありの時点で医者にかかって診断を受けるべきです。

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