学校の教科書では教えてくれない!電子レンジでモノが温まる仕組み

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初出:2018/05/15 Vol.276 電子レンジでモノが温まる仕組み

拙著「アリエナイ理科ノ大事典」の前書きなどで「電子レンジでどうしてモノが温まるのか、その仕組みさえ、学校の教科書には載っていない」といった事を述べました。

アリエナイ理科ノ大事典
知識にタブー無し! 科学は現代の魔法!稀代のマッドサイエンティスト・くられ室長が率いる薬理凶室の、最新刊にして決定版がついに登場!月刊『ラジオライフ』『ゲームラボ』の連載とイレギュラーの特集記事10年分を凝縮した、まさに集大成の1冊です。

が、よくよく考えてみると自分の本でも書いていないので、たまにはまともな事もと思いまして、今回はレンジでモノが温まる仕組みを、わかりやすさ優先で解説していこうかと思います。

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マイクロ波で水分子を振動させる

たぶん多くの人が「電子レンジの中では電波で水分子を振動させて加熱する」というくらいは知識があるかと思います。

電子レンジの中で使われている電波というのはマイクロ波という波で、波長的には赤外線のさらに向こう側の波です。そういう意味では光(可視光だけが光にあらず)なわけですが、非常にエネルギーの強い波なので、分子を揺らすことができるわけです。

この揺らす・・・というのは何が起きてるかというと、例えば水はH2Oで、その水には電気的にプラスの部分とマイナスの部分があります。このような偏りのある液体を極性溶媒というのですが、極性がある物質にマイクロ波があたると吸収されます。しかもマイクロ波自体は1秒間に24億回も極性が反転、つまりプラスとマイナスが逆になります。

つまり、分子を寄せては突き飛ばすということを行うので、分子自体のエネルギーが蓄積されていき「熱」となるわけです。

いささか極論的で語弊もあるのですが、わかりやすさ優先で「熱」というものが何かと説明するのなら、それは「分子の振動の度合い」だと言えます。

絶対零度がすべての原子の振動が止まった状態であり、そこから「振動の度合い」を「温度」として我々が認識しているわけです。

電子レンジと温度・・・というだけで、これくらいモノが見えてくると、よりいろいろなものが面白く見えてくる・・・かもしれません。

またこの辺の事を詳しく知っていくと、電子レンジを使った実験などにも辿り着く訳です。科学動画でも電子レンジを使った回があります。

【実験】宝石を自作したら電子レンジでプラズマ発生!!!
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