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【じょかセレクション】ジンで作るショートカクテルとチェイサーの話

生活と科学
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初出:2019/09/03 Vol.344 おうちでお手軽!個人的おすすめカクテル:ジン編その3

Joker
Joker

ジンとベルモットと、ああ、あとチェイサー用にトニックウォーターと・・・オリーブとチーズと、ああ、サラミも切ろう。

くられ
くられ

・・・解説放棄して飲む気満々だな。

Joker
Joker

いいんですー。今日はもう休日なんですー。映画見ながらマティーニ飲むんですー。

くられ
くられ

そんな強い酒カパカパ飲んで大丈夫なの?

Joker
Joker

いや、のんびり飲みますよ。合間にちゃんとチェイサーも挟みます。今回は水じゃなくてジン・トニックにするけど。

くられ
くられ

酒の合間に酒とか、酒飲みの理屈じゃのー(笑)

Joker
Joker

まあちゃんと普通に水も用意してますし。氷も小型の冷蔵庫がここに・・・あれ?

POKA
POKA

はっはっは! 高出力に改造してやったぞ! この冷蔵庫はだな・・・

Joker
Joker

・・・今日は本当にゆっくりしたいので、ちょっとコンビニでロックアイス買ってきますね。

ジンで作る「カクテルの王様」

どうも。Jokerです。カクテルの話、第二十六回をお送りします。一回間を挟みましたが、今回はジンのカクテルの続き、ガツンとアルコールの強いショートカクテルのご紹介です。

「カクテルの王様」とも呼ばれる「マティーニ」も、ジンを使ったショートカクテル。その性質上、度数の高いものばかりになるので、お酒に強い方でも、あまりカパカパと飲まないように気を付けた方が良いでしょう。

・・・ショートカクテルは本職のバーテンダーさんに作ってもらう方が絶対に美味しいので、今一つ本連載の趣旨からは外れてしまう感じなのですが、まあ、たまには、ということで。

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強いお酒を飲む時のお供「チェイサー」

さて早速、カクテルの紹介を・・・と行きたいところですが、まずは強いお酒を飲む時の注意点からです。

まずこれは言うまでもないことかとは思いますが、体質的に飲めない人は一発救急車案件になりかねないので、そもそもキツい酒を無理に飲まない事。

そして、飲める人でも、ゆっくりと嗜むというのが、ハードリカー全般を楽しむ時のポイントです。せっかちにグビグビーっと飲みたいなら、ビールや、カクテルならロングドリンクの類を飲みましょう。

ただし、三角形のあのカクテルグラスに入って出されるようなショートカクテルは、冷たいうちに飲み干すのが一番美味しい。ぬるくなる前に飲むべきで、あまりダラダラと飲むものではありません。

こういう事を言うと「どっちなんだよ!」と言われそうですが、こういう時は飲み干した後にチェイサーを飲めばいいのです。

チェイサーとは、強い酒を飲んだ後や合間に飲む水やアルコール度数の低いお酒の事。要するにお冷やを頼んで少し落ち着く時間を取れば良い訳です。

普通に頼めばまず水が出てきますが、合間にビールなんかを飲むこともあります。浅草・神谷バーの名物「電気ブラン」なんかは、ビールをチェイサーに飲むのがまた美味しい・・・電気ブランは比較的安価に手に入るので、家で試してみるのも良いかと。いやまあ酔っ払いますが(笑)

話が盛大に逸れました。ともかく、強いお酒を飲むときは一緒に水を飲みましょう、ということです。では本題のカクテルの紹介と参りましょう。

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マティーニ

ジンのショートカクテルといったら、何を差し置いてもまずは「マティーニ」でしょう。標準的なレシピでは、ドライジン4/5に対して、ドライベルモット1/5をステアして作ります。添え物はオリーブが一般的ですが、レモンの皮を飾る事も。

比率も材料となるジンも、そしてバリエーションも実に豊富なのがマティーニ。私の個人的好みは、ジンは「タンカレー」、ベルモットは「ノイリー・プラット」の組み合わせです。とびきりドライに作ってもらうのが良い。

以前、ウォッカの記事で、ウォッカを使うボンド・マティーニの話なんかもしましたね。りりか先生が好きな奴です。

・・・マティーニのチェイサーにジン・トニックっていうのも良いですよねー。

マティーニの逸話としては他に、かつてのイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルの「チャーチル・マティーニ」が有名。

とびきりドライなマティーニが好物で、ベルモットは入れずに「瓶を見るだけ」、それも正視すると「甘すぎる」ので、横目に見ながらジンを飲んで「チャーチル・マティーニ」と言い張っていたとか。例によって酒に関しての与太話なんで諸説ありまくりですが(笑)。

個人的には、当時のジンは労働者階級の酒で、好物であっても立場上、カクテルという体裁を取らなければならなかった、なんていう説が好きです。

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ホワイト・レディ

ジン1/2、ホワイトキュラソー1/4、レモンジュース1/4をシェイクして作るのが「ホワイト・レディ」。ホワイトキュラソーの白が映え、アルコール感と甘みと酸味のバランスが良いカクテルです。

副材料のバランスの良さから、ベースを替えたカクテルのバリエーションが多いのも特徴で、ウォッカなら「バラライカ」、ブランデーなら「サイドカー」、ラムなら「XYZ」となります。

今回の他のカクテルと比べると若干度数が低めですが、それでも30度ほど。甘みと酸味の効果で割とすいっと飲めてしまいそうですが、パンチは強めです。

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ジン・アンド・ビターズ

グラスの内側にアンゴスチュラビターズを何滴か垂らし、ジンを注ぐ、という、とても乱暴なカクテルが「ジン・アンド・ビターズ」です。かつては常温・氷なしで作られていたそうですが、今では良く冷やしておいてストレートで作るか、ロックスタイルで作られるのが一般的です。

ロックで飲む場合は分類としてはショートではなくロングドリンクになりますが、まあその辺はさておき(笑)。

アンゴスチュラビターズの苦みと香りをちょっと付けてやるだけで、実質的にジンをストレートないしロックで飲むのと変わらない、強烈な一杯。

少量をキュッとやるか、ロックにして氷を溶かしながらのんびり飲むと良い感じです・・・かつて紹介した「ウォッカ・アイスバーグ」といい、到底万人向けとは言いがたいのですが、ハマる人はハマる・・・かもしれません。

大元はイギリス海軍で支給されてたジンに味付けて飲む、みたいなカクテルだった訳ですが、何分アレな飲み方なもので、軍医だったギムレットが「せめてライムジュースで割って飲め」と、そうして生まれたのが「ギムレット」だったなんて話もあります。

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ボンド・マティーニの話はこちらでも

ジンジャーエールとカクテル

カクテル連載・第一回

カクテル連載・記事一覧

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「じょかセレクション」の記事一覧です。

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アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic

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