【機械王の休日】POKA先生の刃物研ぎ講座:人造砥石を使いこなす

機械工作と科学装置
小型刃物は側面で研ぐ
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初出:2019/12/03 Vol.357 機械王の休日:人造砥石を使いこなす

POKA
POKA

(シャリ・・・シャリ・・・)

Joker
Joker

POKA先生、満面の笑みで刃物を研いでると怖いです・・・って、以前にもこのやり取りしましたね。

POKA
POKA

うむ。刃物研ぎは良いぞ! 今日は旋盤のバイトの刃先を整えていたところだ。せっかくだから、他の刃物も研ごう。

Joker
Joker

うわ、なんですか、そのでっかいメス。くられ先生が振り回してるのっぽいですが、なんでこんな赤茶けて錆びてるんでしょうか。

POKA
POKA

普段使ってる奴ではないようでな。暇な時に研いでおいてくれと頼まれたモノだが・・・まあ、何か捌いたのではないか?

Joker
Joker

いったいナニを捌いたんでしょうか・・・あ、ここ、刃先が欠けてる。

くられ
くられ

そこはちょっと骨に当たってしまったところだな。

Joker
Joker

あ、くられ先生、いらしたんですね。今日はやけに年季の入った胴長姿ですが・・・

くられ
くられ

いや、「掃除」をするには胴長と手袋が必要だろう?

機械王の休日、第76回をお送りします。ハイパワー系工作が目立つPOKA先生ですが、実は刃物研ぎにも一家言があります。本連載でも、加工用途に使うためのメスの再研磨や、プラ板カッターを研いで再生したことがありました。今回は、そんなPOKA先生がお送りする「人造砥石の使いこなし」についてです。

品質が安定している人造砥石

砥石といっても天然ものから人工的に作られたもの、水を使う水砥石や水の代わりに油を使う油砥石などなど、実に様々な種類があります。

それぞれ特徴があり、使い分ける必要もあるのですが、今回はこの中でも、人造砥石について触れていきましょう。

人造砥石は、人工的に製造された砥石であり、品質が安定しており、安価だという利点があります。天然砥石よりもはるかに硬質なものが製造できるので、極端に硬い刃物を研ぐには必須な砥石です。

では、ホームセンターなどで手軽に入手できる、2種類の砥石をピックアップしてみます。

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アルミナ砥石

もっとも一般的だと言える砥石が「アルミナ砥石」です。

酸化アルミニウム=アルミナが主成分で、赤茶色っぽい見た目をしている製品が多いようです。実際に見たことがある方も多いのではないでしょうか。

中仕上げから仕上げまで各種揃っていて、包丁を研ぐなど、家庭向けの用途には手頃だと言えます。一方で、硬度の問題で超硬合金の研磨には向きません。

ネット通販で実際に「溶融アルミナ研削材」が使われている砥石を見てみましたが、商品説明に「セラミック包丁には向いていません」と書かれています。この辺はやはり硬度の問題でしょう。

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GC砥石

グリーンカーボランダム=炭化ケイ素と呼ばれる素材を使った砥石が「GC砥石」です。

こちらはアルミナ砥石とは違ってたいへん硬い研磨成分であり、超硬合金の研磨も可能です。ただし、破砕性が良いという特徴があり、アルミナ砥石に比べて平面が狂いやすいと言え、頻繁な平面出しが必要になります。荒研ぎ用の砥石が一般的です。

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小型刃物の研磨

せっかく砥石の紹介をしたので、実際に刃物を研いでみましょう。今回はGC砥石で、旋盤のバイトを研いでみます。

普通の包丁などを研ぐ場合は、幅の広い面を使って研ぐのが普通ですが、こういった小型の刃物を研磨する場合は、砥石の側面で行うのがオススメです。

刃が長いなら面積が広い方が研ぎやすいですが、小型であればそれほどの面積は必要ありません。また、平面出し時にも、面積が小さい方が作業が楽になります。

ちょっとしたことですが、砥石も使い減りするものなので、効率よくいきましょう。

刃物を研ぐのは良いぞ、諸君!

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