薬も過ぎれば毒となる?薬局で売られている薬の安全性の話

生活と科学
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初出:2016/05/31 Vol.174 薬局で売られている毒

Joker
Joker

先生、薬局で売られている薬って安全ですか?

くられ
くられ

安全じゃなきゃ薬局でホイホイ売られてるワケないじゃん(笑)

Joker
Joker

ですよねー。でも、アレとかコレとかの組み合わせは・・・

くられ
くられ

それ以上いけない

薬局の薬の安全性

「薬局で売られている毒ってありますか?」という質問をされることがたまにあります。

結論から言えば、薬局などで売られている薬剤、つまり「薬局の薬」で殺人や自殺というのはできません。

つまりそれくらい安全なので一般的に誰でも買えるレベルになっているという当たり前の構図です。一応、頭痛薬でも10g近く飲めばLD50に近い値になるのですが、あくまで動物での半数致死量でしかないため、そうそう死ぬことはありません。

加えて凄まじい苦痛を伴い、安楽に確実に死ぬなんて成分はありません。一部の農薬、殺虫剤も毒性がありますが、薬局で買える程度のもので毒殺に使える、などという都合のいいものはほぼありません。

もちろん、組み合わせるとヤバい・・・というものはあります。それこそ、洗剤一つ取っても「混ぜるな危険」があるくらいですから。

でも、そんな事を言い出すと、身の回りのものの工夫次第の話になってしまうわけです。それに、ムトウハップみたいに、自殺に使われた結果、薬局から姿を消した薬品もあります。それ単体では罪がない優秀な薬剤だって気軽に悪用される類のものは排除されるようになっているのです。

規定外の使用で危険なのは「育毛剤」

そういった前提があった上で、それでも気を付けたい薬局売りの薬剤として、最も危険なのものに「育毛剤」が挙げられます。

育毛剤で知られる成分は、元々は血圧降下剤なので1本まるまる一気飲みすると、かなりの確率で死ぬほどの低血圧が生じるらしく、自殺に用いた例がいくつかあるようです。中毒の事例はちょっと調べる程度で出てきます。

https://www.google.com/search?q=%E8%82%B2%E6%AF%9B%E5%89%A4%E5%A4%A7%E9%87%8F%E5%86%85%E6%9C%8D

ただしいずれも本人が助けを求めて救急に搬送されたため、存命しているということです。そうそう悪用などは出来ないように、うまく出来ている、ということでしょう。

なお、薄毛の予防や対処については、以下の記事が参考になると思います。

育毛サロンでできる事は家庭で可能?正しいハゲ対策を確認しよう!
育毛サロンは発毛率90%だの言っているが、カラクリは簡単で、大半の脱毛症は生活習慣によって加速されているので、それを正して、清潔にすることで多少悪化の速度が「マシ」になる。この程度の事であれば、ご家庭レベルで可能です。

端的に言えば、生活習慣を見直せ、という、ごく当たり前の結論になるわけですが、そこは仕方のないところです。

薬局の活用の仕方

さて、今回は薬局と毒の話をした訳ですが、せっかくなので真っ当な利用方法についても触れておきます。まずは、薬局で買えるレベルの、いわゆる市販薬のオススメについて。これは単独記事があります。

風邪を引いたらコレ!ヘルドクターくられの市販風邪薬ランキング
風邪薬。ぶっちゃけてしまうと、医者行って薬を処方してもらうのが一番という、いつもの「医者行け」で終わってしまうのですが、なかなかそうもいきません。今回は、割と気軽に手に入る、市販の風邪薬の中で良いものを独断と偏見で選んでみました。

詳細なオススメは記事を読んでいただくとして、中でも、風邪の引き始めや予防に良いのは「葛根湯」です。

このほか、薬箱に常備しておきたい薬、という観点の記事も合わせてどうぞ。

防災にも役立つ!くられ先生の救急箱に入れておきたい薬局で買える薬
救急箱。一家に1つは有ると思うのですが、いざという時開けてみると、だいたい役立たずのものが詰まっていて、結局薬局に・・・・なんてことはないでしょうか。薬局で買える範囲で、入れておくべき薬をチョイスしてみようかと思います。

また、スキンケアの話をする度に話題に出している自作化粧水の材料も、メインの精製水とグリセリンは薬局で買えます。作り方の詳細は以下。

【スキンケア】ヘルドクターくられ推薦・自作化粧水の詳しい作り方
あちこちで話題に出しているので、すっかりお馴染みになってしまった自作化粧水。今回は、美容における化粧水の役割と、なぜ自作が良いのか、そして作り方を改めておさらいしていこうかと思います。

また、自作化粧水のいつもの三点セットは、以下となります。

宣伝乙とか言われそうですが(笑)、ヒアルロン酸の粉末はネットで買ってしまう方が手っ取り早い事もあります。

宣伝

最後に、こちらは紛れもなくただの宣伝なのですが、こと「薬局で売っている薬」に関してならば、「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬」という著書で網羅しているので、気になる方はぜひこちらを読んでみてください。

また、薬理凶室の最新刊、「アリエナイ理科ノ大事典2」もよろしくお願いします。大好評につき早くも増刷が決定しました。2019年1月31日まで、購入者限定のプレゼントキャンペーンも実施しております。気になる方は「詳細ページ」からどうぞ。