薬も過ぎれば毒となる?薬局で売られている薬の安全性の話

生活と科学
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初出:2016/05/31 Vol.174 薬局で売られている毒
改稿:2020/02/23

くられ
くられ

本日は薬局売りの薬の安全性についてである!

Joker
Joker

薬怖い薬怖いっていう自然派の方がたまにいますけど、実際どのくらい安全なんでしょうか?

くられ
くられ

安全じゃなきゃ薬局でホイホイ売られているワケないよ。まあ、どんな薬だってアホみたいな量飲んだらヤバいけど、それは水とか塩とかだってそうなわけだし。

Joker
Joker

あとは組み合わせによってヤバいなんて話もありそうですけど・・・

くられ
くられ

洗剤だって「混ぜるな危険」はあるからね。でも、そういうのも用法用量に書かれてるから。第一、天然自然だから安全だとは限らないわけで・・・トリカブトとか。

Joker
Joker

薬は用法用量を守って正しく使いましょう、ということですね。

POKA
POKA

はっはっは。効果がないから倍飲めばいいとか、そういうことではないのだな。よし、では四倍ほど行ってみようか!

Joker
Joker

POKA先生、ここまでの話を聞いてましたか?

POKA
POKA

うん? しっかり聞いていたぞ? どうあれ、最終的に力技で解決すればそれで良かろうなのだ!

くられ
くられ

いやダメだから、ダメだって、こら、それ以上いけない!

薬局の薬の安全性

「薬局で売られている毒ってありますか?」という質問をされることがたまにあります。

結論から言えば、薬局などで売られている薬剤、つまり「薬局の薬」で殺人や自殺というのはできません。

つまりそれくらい安全なので一般的に誰でも買えるレベルになっているという当たり前の構図です。

一応、頭痛薬でも10g近く飲めばLD50に近い値になるのですが、あくまで動物での半数致死量でしかないため、そうそう死ぬことはありません。

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楽に死ねる毒はそうそうない

また、仮に薬局売りの薬を膨大な量飲んだとしても、その場合は凄まじい苦痛を伴い、安楽に確実に死ぬなんて成分はありません。

一部の農薬、殺虫剤も毒性がありますが、薬局で買える程度のもので毒殺に使える、などという都合のいいものはほぼありません。

もちろん、組み合わせるとヤバい・・・というものはあります。それこそ、洗剤一つ取っても「混ぜるな危険」があるくらいですから。

でも、そんな事を言い出すと、身の回りのものの工夫次第の話になってしまうわけです。

それに、ムトウハップみたいに、自殺に使われた結果、薬局から姿を消した薬品もあります。それ単体では罪がない優秀な薬剤だって気軽に悪用される類のものは排除されるようになっているのです。

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規定外の使用で危険なのは「育毛剤」

そういった前提があった上で、それでも気を付けたい薬局売りの薬剤として、最も危険なのものに「育毛剤」が挙げられます。

育毛剤で知られる成分は、元々は血圧降下剤なので1本まるまる一気飲みすると、かなりの確率で死ぬほどの低血圧が生じるらしく、自殺に用いた例がいくつかあるようです。中毒の事例はちょっと調べる程度で出てきます。

育毛剤大量内服 - Google 検索

ただしいずれも本人が助けを求めて救急に搬送されたため、存命しているということです。そうそう悪用などは出来ないように、うまく出来ている、ということでしょう。

また、こういった悪用を防ぐため、苦味成分などを加えてとても飲めないようにするなどの工夫はされています。

なお、薄毛の予防や対処については、関連記事をご参考にどうぞ。

端的に言えば、生活習慣を見直せ、という、ごく当たり前の結論になるわけですが、そこは仕方のないところです。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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関連記事・薬局の活用の仕方

さて、今回は薬局と毒の話をした訳ですが、せっかくなので真っ当な利用方法についても触れておきます。まずは、薬局で買えるレベルの、いわゆる市販薬のオススメについて。これは単独記事があります。

詳細なオススメは記事を読んでいただくとして、中でも、風邪の引き始めや予防に良いのは「葛根湯」です。

このほか、薬箱に常備しておきたい薬、という観点の記事も合わせてどうぞ。

また、スキンケアの話をする度に話題に出している自作化粧水の材料も、メインの精製水とグリセリンは薬局で買えます。作り方の詳細は以下。

また、自作化粧水のいつもの三点セットは、以下となります。

宣伝乙とか言われそうですが(笑)、ヒアルロン酸の粉末はネットで買ってしまう方が手っ取り早い事もあります。

また、先ほど触れたハゲについての記事は、以下にあります。育毛サロンとかぼったくりなのでご注意。

また、「薬局で売っている薬」に関してならば、「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬」という著書で網羅しているので、気になる方はぜひこちらを読んでみてください。

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