ヘルドクターくられの洗顔講座:洗いすぎても肌トラブルの原因に!

美容と健康
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初出:2014/09/16 Vol.85 肌が弱酸性の理由
初出:2014/09/23 Vol.86 肌が弱酸性の理由 その2

Joker
Joker

先生、オススメの洗顔料ってありますか?

くられ
くられ

セッケンで十分!いやマジで!

肌が弱酸性の理由

皮膚表面が弱酸性であることは、某微妙セッケンのCMでご存じの方が多いかと思いますが、某微妙セッケンの是非は今回は置いておくとして、そもそも肌はどうして弱酸性なのでしょう?

まずはもちろん細菌防護性です。皮膚を弱酸性にしておくことで、通常多くの細菌は、中性から塩基性を好むものが多いので弱酸性なだけで入り込みにくくなっています。

さらに、そこには弱酸性環境に適応した、その人それぞれの常在菌が住んでいます。それがすでに派閥を作っているからこそ、体に明らかに害をなす菌が入り込みにくくなっているのです。

ちなみに常在菌と言いましたが、明らかに悪い菌というのはありますが、それ以外に「善玉菌」「悪玉菌」などというものはありません。この辺思い込みすぎると何が何でも殺菌殺菌で肌を傷める要因にもなるので注意です。

また、自分の同人誌「不完全美容指南」でも軽く説明したように、皮膚というのは、角質層やその下の組織を指します。そして、角質層の強固さ(肌のキメに直結する)レンガとコンクリートの関係に当たる基礎部品、細胞と細胞をつなぎとめておくセラミドという物質が、弱酸性下でないと合成されないことが近年分かってきています。

不完全美容指南
アリエナイ理科の著者が贈る、ニセ科学に騙されない為の【本気の】若返りレクチャー本!男も女も必見の充実内容、かつて同人誌として発売され、あっという間に売り切れた本書が、内容はそのままに電子書籍になって復活しました。

つまり、レンガだけでは家が作れず、コンクリートというつなぎが必要なのと同じ原理で、皮膚の細胞と細胞のつなぎになるセラミドがないと簡単に崩れてしまう・・・そう、肌荒れしやすい環境、素地を作ってしまうということになります。

では、弱酸性で洗うほうが一見正しいように思えますが・・・これがそうでもありません。

肌に合うは洗顔料は人それぞれ

まず、いつもいろんな記事で伝えているように、肌というのはその人その人の個性があります。アトピーでもないかぎり、基本的に若い間は、肌は適度に潤い、適度に乾燥し、紫外線で焼いても、1ヶ月もすれば元に戻ります。しかし、25歳を過ぎると、その基礎的な再生力がどんどん落ちていき、皮膚に、しかも顔面の皮膚に特に色濃くシミを残します。

このため、肌の個人差というのは25歳前後から顕著になりだし、個人差が激しくなっていきます。

この辺の、お肌の曲がり角の話は以前も記事にしました。

お肌の曲がり角? 科学の力で全力ドリフトを決めてUターンだ!
結論から言ってしまうと、25歳を過ぎてしまうとモデルや女優さんのようなピカーっとした肌や、キュっと引き上がった肌は、外科的なアプローチをしないかぎり戻ってきません。しかし、手放しでオススメはできないものの、ホルモン剤にはワンチャンあります。

故に自分の肌に合わせた洗顔料やケア方法を考えていくのが正しいのです。

あのセッケンはいい、この洗顔料はダメ、この成分はダメ

こんなのは個人差の話なので、自分に効果があったからと他人にも効果があるとは限らないわけです。

洗顔料はアルカリ性と酸性、どちらがいい?

その上で、洗顔料は、セッケンのようなアルカリ性がいいのか、それとも酸性がいいのでしょうか?

アルカリ性の代表格であるセッケンは肌を脱脂しすぎるとか言われています。これも個人差なのでなんとも言えませんが、洗顔料を選ぶ前にベースになる皮膚が健全であることが前提です。

皮脂が過剰な場合、明らかにできものが多かったり、異様な乾燥肌など、うっすら赤い炎症を起こした肌など明らかにおかしいと感じているのなら、まずは皮膚科で治療を受けるのが先決です。

健康な肌であればセッケン程度で肌荒れを起こし、皮脂を一切持って行かれてしまうような肌トラブルはめったに起きません。

そして健康な肌な上で、日頃のケアとしては、セッケンも毎日朝昼晩と洗うと言うより、グリセリンセッケンなどの、低刺激でそれほど洗浄力の高くないセッケンなどで細かい泡をたてて、2、3日に1回程度(夏場は2日に1回程度)、長くても2、3分以内をめどに、ぬるま湯で行うのが最も皮膚に対してはストレスのない洗浄法です。

具体的にオススメの石鹸を上げるとしたら、レモンセッケンが一番無難です。

最初に言ったグリセリンセッケンは洗い上がりがしっとりで良い感じですが、良いお値段がします。

ただし、例によって抜け道というか、原料を買って安く上げる方法もあります。

このように、グリセリンソープで探すと手作りセッケンの原料が売られています。手作りといっても電子レンジで溶かして固めるだけなので、原料で買うのがオススメです。

さて、本題に戻りますが、特に加齢するほど肌の再生力は衰え、それに伴って角質の代謝も減りますから、角質層の保湿成分が、酸性だろうがアルカリ性だろうが汚れとともにゴッソリ奪われてしまいます。

もちろん、化粧をしているなら落とさなければいけないので、なかなか理想通りにはいかないと思いますが、あくまで「肌にストレスをかけない」という観点での話です。

通常は風呂の最中に洗ってしまうのが良いでしょう。普段は、ぬるま湯で目元や口元などの汚れがたまりやすい部分はよく洗って、それ以外の肌は皮脂を落としすぎないように気をつける方が、結果として肌は若く保てます。洗顔して顔のぬめりが全部スッキリなくなるのは気分がいいのですが、肌に対してはストレスがかなり高いと言えます。

もっと理想を言えば冷たい水で洗顔するほうが、交感神経も刺激されて血流も良くなるのですが、冬場はかなり苦痛です。あとはこすりすぎないことが大事です。

故に、洗浄と再生のバランスを自分の肌と相談して、自分にあった洗顔ペースを見つけていくことが大切です。貴方の肌はこうだからこう! というのは皮膚科でさえ、アドバイスは困難です。

洗顔料をオススメしない理由

さて、洗顔料はセッケンで十分で、他の洗顔料、弱酸性洗顔料をオススメしない理由としては、脱脂しすぎるからです。セッケンでも脱脂しすぎるくらいなのに、肌がキュキュっとするくらいに脱脂しきってしまう商品が多く、保湿をうたっているものも、多くが防腐剤を多く含んでおり、人間には無害ですが、肌のバランスを保っている常在菌には悪影響を及ぼします。

常在菌のバランスが崩れると、他の雑菌が入り込んだりする余地ができますので、新たな炎症の火種になることもあります。弱酸性のものも論外で、大半の弱酸性洗顔料は、中性の界面活性剤に、リンゴ酸やクエン酸などの酸で弱酸にしているだけです。これらの酸はピーリングなどにも使うこともあり、基本的に刺激性で、肌の常在菌も代謝できず死んでしまうものが多くあります。

わざわざ肌とpHを合わせるだけであとは何も考えていない配合のようにしか思えません。

当然、これらの商品が肌に合う人もいるので、一概にダメとはいえないのですが、まずは基本に立ち返って、洗顔も生活の一部、つまりは何年もかけて自分を作る構成要素の1つであるということです。日々、体と相談して、最適な方法を模索することが何より大切です。

洗顔後のケアが大事

さて、スキンケアとしては洗顔後のケアがとても大事です。ことある度にご紹介していますが、化粧水を自作してたっぷりと使うのが良いでしょう。詳細は個別の記事を見てくださいね。

【スキンケア】ヘルドクターくられ推薦・自作化粧水の詳しい作り方
あちこちで話題に出しているので、すっかりお馴染みになってしまった自作化粧水。今回は、美容における化粧水の役割と、なぜ自作が良いのか、そして作り方を改めておさらいしていこうかと思います。