【機械王の休日】ガラスを切る:ダイヤモンド式と超硬式の使い分け

機械工作と科学装置
左:超硬式 右:ダイヤモンド式
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初出:2018/12/04 Vol.305 機械王の休日:ガラスカッターを使い分ける

くられ
くられ

さて、このガラスを加工するにはどうしたものか

POKA
POKA

ではこのレーザーカッターを試してみよう!

Joker
Joker

いや、まずは普通のガラスカッターを使いましょうよ、先生方・・・

機械王の休日、第24回をお送りします。今回はそれぞれ長所短所のある、ダイヤモンド式と超硬式のガラスカッターの使い分けの話。道具は素材や用途に合わせて適切に使ってこそ、です。

ガラスカッターの種類

ガラスの表面に傷を付け、切断するための道具が、ガラスカッターです。一般的には、ダイヤモンド式と超硬式の二種類があります。

左が超硬式、右がダイヤモンド式です。それぞれ一長一短があるので、それを踏まえた上で、加工対象に向いた方を選ぶ必要があります。これはガラスの加工に限った話ではありませんが、作業や素材に合った道具を使うのはとても大事な事です。

試し切り

超硬式(左)、ダイヤモンド式(右)のそれぞれでガラス板に傷を付け、実際に切断してみました。傷の付き方と切断面を見てみてください。ぱっと見は大差ないように見えますが、傷の付けやすさや、切り口にそれぞれの道具の性質が出ています。具体的にどう違うのか解説しましょう。

ダイヤモンド式ガラスカッター

ダイヤモンド式は、名前の通り、切断刃にダイヤモンドを使ったタイプです。ダイヤモンドは極めて硬く、そして鋭いため、簡単にガラスに傷が付けられるのが良いところです。また、この性質があるために、比較的弱い力で作業が行えます。

ただし欠点もあり、付いた傷に沿ってガラスが割れるとは限らない・・・つまり失敗することもあるという事です。また、超硬式に比べると切り口が少し荒っぽくなってしまいます。

弱い力で傷が付けられるため、薄いガラス板に向いていると言えるでしょう。

超硬式ガラスカッター

超硬式は、刃物に超硬ローラーが使われているタイプです。こちらはひっかくようにして使うダイヤモンド式と違い、灯油やミシン油などを一緒に使って、超硬刃のローラーを転がして使います。

ガラスに傷を付けるというよりかは、浅くともしっかりとした切り口を作っているイメージです。強く力を入れてガラスに刃先を押しつけないと切れない反面、しっかりと施工できればポロリと落ちる感じでガラスを切断できます。

切り口も綺麗で作業性が良いのが大きなメリットでしょう。ただし前述の通り、力を入れる必要があるので、1mm以下の薄い板だと割れてしまうこともあります。従って、比較的厚いガラス板を切るのに向いています。

総評

まとめると、薄いガラスにはダイヤモンド式、厚いガラスには超硬式が向いている、ということになります。道具の特徴を踏まえた上で、使い分けていきましょう。