くられ先生の予防接種講座:どうしてワクチンを打つべきなのか?

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初出:2019/11/12 Vol.354 ワクチンを打つべきなのはどうしてか?
改稿:2021/06/15

くられ
くられ

本日はワクチンをきちんと受けた方が良い理由について解説していく!

Joker
Joker

インフルエンザワクチンとか、子宮頸がんワクチンとかですか。副反応がどうとか話題になるのを見かけますが・・・あとは最近の世情にまつわるアレですよね?

くられ
くられ

副反応といったものはあるにはある。が、副反応が危険だなんだというのは、不安を煽って金儲けをしたい連中の妄言である。ちょっと熱出したりするかも、っていうのと、うっかりしたら死ぬかも、なんて比較するべくもないだろう。

Joker
Joker

そりゃ、打っておけば死ぬ可能性が下がるんであればそうですよね。

くられ
くられ

反ワクチンとかいう非文明的な愚者の群れもいるが、あれは存在としてはウイルスよりの連中なので、火炎放射器で消毒すべきである。

Joker
Joker

ま、まあそれはそれとして・・・ワクチンはしっかり受けて、そして感染予防に勤めましょう。はい。

ワクチンを受けずにウイルスをばら撒く=バイオテロリスト

本日はワクチンの話をしていきます。たまには真面目な話をするんじゃよ。

例えばインフルエンザのシーズンに「自分は今までワクチンとか打たないでも平気だったから」などと言って打たない人。

打たないでいて感染してインフルエンザウイルスをばら撒くのであれば、それはバイオテロリストと言われても仕方のない所業です。

特にどこかの寒い中並ぶ神社やコミケのような大人数のイベントに行く人は必ず受けましょう。いや、帰省する人でさえ受けておくべきです。

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ワクチンは社会全体を守るためのもの

インフルエンザワクチンに限っては、受けたからといって必ずインフルエンザにかからなくなる・・・というわけではありませんが、それでも受けるべき理由があります。

まず、重症化する危険性と死亡率がぐっと下がることで、この時点でメリットはゼロではないわけですが、実は個人のそういう都合だけでなく、実は一番重要なのが、ワクチンというものは「社会全体を守るためのものである」ということ。

この認識が極めて大事なのです。

それというのも、例えばインフルエンザワクチンは卵アレルギーの人や乳幼児には打つことができません。

卵アレルギーの人や乳幼児はインフルエンザウイルスに晒されると当然ワクチン未接種の人より感染率は高くなります。

乳幼児の場合はそれが生涯残る脳の後遺症などになることさえあります。

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流行マップから見る実際の感染状況

感染・・・というのがピンとこない人が多いと思うので実際に流行マップをみてみましょう。

国立感染症研究所 感染症情報センター

このURLは2017〜2018年のインフルエンザの流行分布です。

これを紐解いていくと、感染の広がり方について理解を得られるかと思います。

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飛び地での患者発生は「運び屋」になってる人がいるということ

まず最初に新潟でインフルエンザがありますね。

本来ならば陸続きで感染は広がりそうなものですから、新潟の次は隣の富山か山形、群馬・・という感じですが、実際は宮崎県にいきなり発生しています。

新潟と宮崎を移動する人というのは極めて限られると思うので、おそらく一人二人の罹患者が飛行機で宮城県にピンポイントでウイルスを運んだことを示してると思ってもよいでしょう。

もちろん厳密に調べたわけではないので偶発的な可能性はありますが。

そしてあとは人の流れのまま一度広がりだしたインフルエンザウイルスは瞬く間に日本中を真っ赤に染めていきます。

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インフルエンザ脳症の悲劇

なので、「別に打っても打たなくてもかかるし、お金もかかるから俺はいいや」みたいな感じで、打たずに罹患して、それをワクチンが打てない人に感染させてしまうリスクの部分がヤバいのです。

毎年、200〜300人の乳幼児が、体が不自由になるなどの重い後遺症を持つ、インフルエンザ脳症になっています。

この中の何人か、何十人かは、もしかしたら、誰かがワクチンさえ打っていれば、インフルエンザ脳症にはならなかったかもしれないわけです。

インフルエンザは、ワクチンで100%押さえ込める病気ではないので、ワクチンが万能だとは言えません。よって運否天賦の部分もあるでしょう。

しかし、これが麻疹(はしか)となると、別次元です。

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「免疫をリセットする」麻疹の脅威

麻疹(はしか)のワクチンはインフルエンザとは違い、一回の接種で免疫が付かない人もいるものの、正しく接種すればその効果はほぼ100%で予防効果は段違いに高い。

その優秀なワクチンの効能で忘れられるくらいに撲滅に成功していたヤバい病気、麻疹(はしか)がこの国にまた広がりつつあります。

しかも反ワクチンとかいう病原体の味方まで湧いてきて非常によろしくないですね。

はしか感染で免疫システム「リセット」、米研究で明らかに
【11月1日 AFP】世界的に再流行している麻疹(はしか)は、これまで考えられていた以上に害が大きい──1日付の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された研究で、はしかウイルスが免疫システムを「リセット」することが分かった。

麻疹(はしか)に関しては免疫をリセットするというとんでもない副作用が最近発見されています。つまり他のワクチンやなんとか持ちこたえた病気に対する免疫情報を白紙に戻してしまうということ。

にわかには信じられない、とんでもない能力です。

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動画で見る「ワクチンの重要性」

ワクチンを受けた方が良い理由は動画にもしたので、ぜひ合わせてご覧ください。

インチキ情報に要注意!? ワクチンを受けた方がよいちゃんとした理由

お悩み相談として受けた「子宮頸がんワクチンを受けた方がいいのか」という質問。

これに関しては、後で後悔しないために絶対に受けておくべきとあえて言い切ります。

副反応がないとは言いません。言いませんが、重篤な副反応が出ることは極めて稀で、打たずにいて子宮頸がんになって死ぬことを考えるのであれば、何度でも言いますが比較にすらならないでしょう。

死なずに済んだとしても、子供を望むことができなくなった、ということも考えられます。

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インチキな報道に惑わされてはいけない

ワクチンを打っておけば回避できたかもしれない悲劇です。

そして、不安を煽る報道による子宮頸がんワクチン摂取率の低下で、死ななくてもいい死者が大量に発生したのは紛れもない事実です。

マスコミの仕事は真実を伝えることではなく、視聴率を取ってお金儲けをすることです。しかしながら、していいことと悪いことはあるように思います。

ことワクチン関連の話はもはや社会悪の領域です。

まして反ワクチンなどという連中は、存在そのものがウイルス側と言っても良いもの。

動画でも例えた通り、人狼であれば「狂人」に相当する存在です。

反ワクチンは真っ先に吊るさなければ、被害が増えるばかりというものでしょう。

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亜留間先生の「アンチワクチン利権」の話

初稿の執筆当初の頃と比べると世界情勢が大きく変化して、今ではワクチンといえばコロナウイルス関連ですね。

mRNAワクチンは極めて優秀です。一方で、DNAがなんとかかんとか、そんなmRNAワクチンにまつわるデマをばら撒く連中もいるわけですが・・・コロナウイルスとそのワクチンに関する自分の話はまた機会を改めるとしまして。

この「アンチワクチン」にまつわる利権について突っ込んだ亜留間次郎先生の記事がトカナで公開されています。

ワクチン利権よりも巨大な「アンチワクチン利権」の闇がヤバすぎる! 反ワクチン活動で40億円ボロ儲け…亜留間次郎が“ワクチン反対滅亡論”を徹底解説! - TOCANA
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】■チートだったmRNAワクチン ワクチンの大規模摂取が進むにつれて、11種類のワクチンのうちmRNAワクチン二種類の圧勝状態であることが判明しました。他の9種類のワクチンは、効くけど効果は弱めであることも判明しています。つ...

例によって非常に強烈な切れ味の記事なので、アンチワクチンや陰謀論について気になる方はぜひご一読ください。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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インフルエンザワクチンの話は他にも記事があります

麻黄湯は漢方ですが、実はインフルエンザに保険適用があるくらいには効果が見込めます。

風邪薬や救急箱の話。

ただしインフルエンザだと使えない解熱鎮痛剤とかあるので、医者にかかりましょう。

公衆衛生の基本は手洗いうがい。そしてハイター。

著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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