日焼けは肌の老化を加速する・肌荒れと日焼けを科学の目で見よう!

美容と健康
スポンサーリンク

初出:2014/07/01 Vol.74 肌荒れの科学1
初出:2014/07/08 Vol.75 肌荒れの科学2
改稿:2021/08/23

くられ
くられ

本日は、肌荒れと日焼けの話をお送りする。日焼けは火傷、肌には非常に良くないのだ。

Joker
Joker

小麦色の肌は健康的、なんてイメージもあるので、適度であれば良いのでは?

くられ
くられ

いやいや、紫外線ダメージは本当に肌の老化に直結するから。夏場どころか冬場でも日焼け止めがいるくらいだから。

Joker
Joker

そういうものなんですね・・・

くられ
くられ

肌の再生サイクルが狂うと皮膚の新旧が入り混じってめちゃくちゃになるからね。

POKA
POKA

はっはっは。そこで、一度すべてを焼き払う「ケミカルピーリング」の出番というわけだ。自己流で試しに作ってみたぞ!

くられ
くられ

いや、確かにその通りなんだけど、ちょっと乱暴すぎるというか、そんな簡単なモノでは・・・

POKA
POKA

いっぺん全部、肌を化学的に取っ払ってから再生させれば良いのだろう? この前の実験の廃液を再利用したが、バッチリ溶けるのだけは間違いないぞ!

Joker
Joker

その、バットマンにやられる方のジョーカーにはなりたくないので、私は遠慮しておきますね。

紫外線から肌を守るべし

日焼け止めの話は、あちこちの記事でも、動画でも触れたことがあります。

日差しが強く暑くなる夏場はもちろん、夏場に受けたダメージを回復させるという意味で、冬場でも日焼け止めは必要で、要するに通年で紫外線対策は必須だと、たびたび申し上げている次第です。

また、夏場は汗で流れ落ちてしまうので、安物で十分なのでこまめに塗り直す方が大事です。

そうした日焼け止め関連の話は、関連記事から見ていただくとして・・・今回は、日焼けと肌荒れの関係を科学的に見ていこうと思います。

スポンサーリンク

肌荒れの仕組み

「小麦色に焼けた肌は健康的」なんていうのは大昔から言われていますが、肌へのダメージという意味では、日焼けは肌の老化を加速させるので、そういう意味では肌の健康には良くありません。

そもそも、肌荒れとはどのようにして起きるのでしょうか?

皮膚というのは、新しいものができて古いものが垢となって剥がれ落ちる、そういうサイクルを繰り返しています。

こうした肌の代謝のことを「ターンオーバー」と呼び、肌荒れの原因はこのターンオーバーの乱れにあるのです。

スポンサーリンク

ターンオーバーの乱れで「モザイク肌」に!

正しく入れ替わるのであれば、古い皮膚は剥がれ落ちて新しい皮膚ができるのできれいなお肌を維持できる・・・というのは想像できると思います。

しかし、紫外線でのダメージや老化によって、ターンオーバーのサイクルが乱れるとどうなるのか。

均一に組織が入れ替わらなくなり、古い肌と新しい肌がモザイクみたいになります。

その結果が、キメの低下やシワの増加です。さらには、肌の均一性低下によってモコモコになり、老化した印象を受ける原因となります。

スポンサーリンク

日焼けは肌荒れの大きな原因

そして、このターンオーバーの乱れを人工的に起こすのが「日焼け」です。

日焼けは均一に焼けているように見えても、実際には肌の厚みはそれぞれ違いますし、細胞へのダメージもまちまち。どうやったって均一にはなりません。

通常の肌のターンオーバーのサイクルは約4週間。しかし、日焼けとは要するに火傷のことですから、日焼けを起こすと体が火傷を治そうと頑張って、1週間程度までサイクルが縮んでしまいます。

部分によって肌の再生サイクルが狂うことで、先ほど触れたように肌がモザイク状に入れ替わってめちゃくちゃになるのです。

スポンサーリンク

ケミカルピーリングの原理

ちなみに、ケミカルピーリングというスキンケアの手法があるわけですが、これは何かと言いますと、ターンオーバーが狂っておかしくなった状態の肌に対して、化学的に均一にダメージを与えて再生させるものになります。

乱暴な言い方をすれば、古いのと新しいのが混在している状態なので、いっぺん全部焼き払ってリセットして、新しい肌を作り直そう、と、そういうことです。

というところで、日焼けは肌荒れのかなり大きな原因である、というのはおわかりいただけたでしょうか。

スポンサーリンク

肌荒れと炎症の話

突貫工事で生まれる敏感肌

さて、肌荒れについてもう少し踏み込んでみましょう。

肌荒れから炎症を起こして真っ赤になっていたりすることがありますが、炎症というのはその名の通り、乾燥すると燃えやすく、強い風で燃え広がりやすい火事のようなものと考えると分かりやすい。

この辺、日焼けでターンオーバーが狂って、本来4週間かかるものが1週間ほど・・・というのは、つまり突貫工事なわけでして、そうして作られた薄い肌は、保湿力が低く乾燥しがち。つまり敏感なのです。

スポンサーリンク

そして免疫系の過剰反応が起きる

そこに攻め込んでくる外界の刺激(紫外線、衣類の摩擦、アレルギー、化学刺激etc)があると、白血球が「なんか異物キターーーー!」と、炎症性サイトカインという免疫部隊を出動させるのろしを挙げます。

また脂肪細胞などからもヒスタミンやプロスタグランジン類などが放出され、免疫部隊が敵も居ないのに大暴れして自己組織を攻撃、起きてもいない火事が起きるわけです。

一度肌荒れを起こすとなかなか良くならないことがあるのは、突貫で防御力が弱い状態でこういうことが起きるから。

さらにいうなら、「外界の刺激」を次から次へと送り込むのは燃料を投下してるのと同じですから、火事が消えないのも必然です。

スポンサーリンク

ひどい日焼けは皮膚科にかかるべき

この「火事」、炎症メディエーターを抑えることがでいるのは、化粧品や医薬部外品の仕事ではなく、医者から処方される「医薬品」の仕事です。

日焼けも1つの火傷ですから、ひどい日焼けをしたあとは早めに皮膚科に行って、なんとかしましょう。もちろん、肌荒れが続く場合もです。

こうした日焼けによるダメージを、「まあ日焼けなんてこんなもん」「健康的でいいじゃん」などと放置しておくと、ものすごい勢いで老化します。

若い頃に真っ黒に肌を焼いてそういうキャラで売っていた人たちが、十数年が過ぎてどうなっているのか。それを考えてみるとわかりやすいかもしれません。

25歳からの美容は課金装備。別に崩れるのは自由ですが、若くありたいと思うのであれば、日差しの強い時期は絶対に日焼け止めを欠かさないようにしましょう。

スポンサーリンク

著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

「アリエナクナイ科学ノ教科書2」好評発売中です!

新刊「マンガでわかる! 今日からドヤれる科学リテラシー講座 教えて!夜子先生」好評発売中です!

関連記事

汗で流れる日焼け止めは付け直すのが大事

酸化チタン系日焼け止めの手作り

りりか先生の「夏場崩れない調合コスメ」

スキンケアにオススメの自作化粧水

「日焼け止め」記事一覧

日焼け止め
「日焼け止め」の記事一覧です。

「スキンケア」記事一覧

スキンケア
「スキンケア」の記事一覧です。
タイトルとURLをコピーしました