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【対談動画解説】システムの平和を守る仁義なきSEの苦悩

動画
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初出:2022/02/11

ツナっち
ツナっち

いやーしかし、公開当日にまさかのトラブル発生とか、すごい話ですよね。

くられ
くられ

収録したのだいぶ前だし、狙ってる訳じゃもちろんないんだけどね・・・それともJoker、何かした?

Joker
Joker

してませんよ! 人聞きの悪い・・・それはさておきツナっち。

ツナっち
ツナっち

はい? なんですか?

Joker
Joker

喚び出しにはちゃんと対価が必要なので、ツケにしておくからね?

ツナっち
ツナっち

えっ? 何なんですか対価って。スピリタスとかでいいんですか?

くられ
くられ

まあまあ、それはいいじゃないか。請求された後のお楽しみということで。

ツナっち
ツナっち

えっ、えっ、ちょっと待ってください、今回はくられ先生がアレでその・・・

Joker
Joker

悪魔召喚の対価なんて相場が決まってるものだろう?(ニヤニヤ)

トラブル無ければ人員削減、トラブル起きると責任問題

どうも。Jokerです。対談動画解説を今回もやっていきます。

某銀行の話からスタートする動画ですが、本題は保守管理の話です。

まあ、端的に言ってSE残酷物語って感じですが、日々当たり前に動いてるシステムの「当たり前」を支えているのはどういう人達なのか、ということですね。

動画の流れに沿って、順番に触れていきましょう。

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銀行とトラブル

さて、まさかの公開当日にトラブルを起こした、名前を伏せているようでモロバレな某銀行の話からスタートする訳ですが・・・なんとも地獄絵図ですよね。

あそこを含めた銀行周りのシステムは「勘定系システム」と呼ばれています。気になる人はWikipediaにまとまってもいるので、そちらも参考にしてください。

勘定系システム - Wikipedia

ちなみに動画で触れた、金融庁が出した「業務改善命令」については以下。

みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について

まあ、システムエンジニアを六割削減して、にっちもさっちも行かなくなってから呼び戻そうとしてるあたり、なろう小説の追放ものを地で行ってるとか揶揄されてますね。

みずほ銀行がシステムエンジニアを6割削減して障害が多発するようになった件を「なろう小説の追放もの」と評してる人がいて的確すぎて笑ってしまった
どんな人が削減されたのかは気になる

いやいや、現実だと笑えない。

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現場の邪魔にしかならないお偉いさんの話

さて、金融庁が云々でふと思うのは、トラブルが起きると途端にキレ散らかすお偉いさんというのはどこにでもいるのだな、ということ。

まあ立場上、なんとかせえよと言わなきゃならない側面もあるんでしょうが、大抵は現場に取って邪魔にしかなりません。

怒鳴り付けてシステムが直るならいくらでも怒鳴り付けて直してくださいよ。そうじゃないなら首突っ込んで邪魔しないでくれませんかね。その分、復旧が遅れるんで。

こう言いたいSEの方はたくさんいると思いますよ。そんな人ばかりでももちろんない訳ですが、原発事故の時の当時のトップが何をしていたのかを考えれば、そういうどうしようもないのもいるんだとご理解頂けるかと。

殴りつけて正気に戻るのはくられ先生と昭和のTVくらいなものです。こういう時のお偉いさんの仕事は、責任を取る事ですからね。

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現場要員は首をすげ替えて済む話ではない

お偉いさん方は責任を取って首をすげ替えても、極論「指示を出して人を動かす」ので、新しく椅子に座った人が良いようにする構図だと思います。

それで振り回されるのは現場なので、上から指示を出す人が苦労する訳じゃありませんしね。

一方で、実際に手を動かす人達は、パズルのピースじゃあるまいし、人を増やしてあてがえば即対応、というわけにはいきません。

バイトだってマニュアルがあるけど、そのマニュアルを読んでその通りに動けるようになるには、慣れるための時間というものが絶対に必要でしょう?

システムの保守管理だってそうで、例外にはなりません。何のために研修というものがあるのか、という話です。

その辺を理解した上で、余所の部署や上の上から盾になって守ってくれるのが良い上司というもの。自分の都合で振り回すのが悪い上司というものでしょう。

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マニュアルや仕様書があればOK?

さておき、じゃあマニュアルとかシステムの仕様書とか完璧なら、時間は必要になるだろうけど、人が入れ替わっても大丈夫じゃないか、と思われるかもしれません。

が、現実には、運用に合わせて細かいシステム改修を重ねていたりして、最初の仕様と食い違う事はしばしばあります。マニュアル外で効率化のために必要な事だってあります。

プログラムの開発のお仕事では、バージョン管理システムを使います。Gitとかがそうですね。バージョン管理システムでは、変更履歴を記録、追跡するものです。

例えば最新のものがあるのに古いものを更新してたとか、あるいは作業中にトラブルが起きたから、古いバージョンに戻ってから作業をするとか、そういうのをイメージしてください。これによって手戻りを減らす訳です。

が、そういうシステムを使っていても、度重なる仕様変更があったり、無理な納期の仕事だったりすると、バージョン管理が正しく機能せず、グチャグチャのゴチャゴチャになってしまう事も・・・

当然そうなると、仕様もへったくれもありません。何しろ都合でコロコロ仕様を変えられるんで、昨日の仕様書が今日は役立たずになる状況でマトモな仕様書が作れる訳ありませんから。

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ヒーローのパラドックス

こうして無理押しで作られたシステムの運用、保守管理もなかなか地獄めいてますが、システム統合とか政治的な事情とかが絡むと更にひどいことになります。

と、この辺の怨嗟の籠もった愚痴を続けるとエンドレスになってしまうので、この辺で切り上げるとして、最後に動画で言っていた「ヒーローのパラドックス」について改めてご紹介しましょう。

まあ、私が勝手に作った言葉なんですが、ヒーローに必要なものは何かを考えるとわかりやすいと思うんですよね。

ヒーローにとって、かっこよさも力も正しさも重要な事ではあるでしょう。でも、絶対に必要なのは「敵」です。

悪さをする奴がいないと、それを退治するヒーローは存在できません。

でも、創作物と違って、実際に本当に平和を守るなら、何事も起きないようにしなくてはならない。しかし、何事も起きないのであれば、ヒーローは誰からも認知されなくなります。

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保守管理のコストは削減してはならない

日々のトラブルに対処するSE、バグを潰して回るデバッガーの話を動画ではしていますが、彼らの仕事は、そんな目に見えにくい部分で行われており、そしてこのパラドックスの通り、評価が渋くなりがちです。

この辺、トラブルを防ぐためには、絶対に削ってはいけないコストだという事を、もっと認識した方が良いでしょう。

繰り返しになりますが、SEを六割も削減して酷い事になった某銀行を「悪い見本」とするのが良いかと。「○○○みたいになりますよ!」は最近の殺し文句みたいですしね(笑)

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