ヘルドクターくられの「ほんとのところ」:世界での添加物の取り扱い

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初出:2020/07/07 Vol.388 世界での添加物の取り扱い

くられ
くられ

本日は、目線を世界に広げて「添加物の取り扱い」について見ていこうと思う。

Joker
Joker

そういえば、国内であればともかく、あんまり海外のその辺の事情って聞きませんね。

くられ
くられ

そうだねー。よく聞くのは「この添加物はあの国では使用禁止なのに〜〜」とかそういうのか。特許とか政治とか色々事情があるんで一概には言えないんだけど。

Joker
Joker

錦の御旗みたいにして添加物を親の仇みたいに敵視する人に都合よく利用されてるわけですね。

POKA
POKA

はっはっは。添加物がなければ食中毒が頻発するはずだがな。そんなにオーガニック(笑)が好きなら、工場とは比べるべくもない不衛生な環境で手作りした食い物を食って、ポンポンペインに苦しめば良かろう!

くられ
くられ

まあ、諸外国に比べても日本の衛生基準は高いから、遅れを取ってるなんてことはありえないし・・・とりあえずここに添加物たっぷりのソーセージがあるんで、ホットドッグでも作って食べよう。

Joker
Joker

あ、私も食べたいです。マスタードたっぷりで。

日本人の思い込みと世界における添加物

日本という国は何故か海外で賞賛されたモノをありがたがり、国内にもともとあるものは大したことが無い・・・と無意識に思い込んでいる人が多い、不思議な国です。

ことさら、海外では〜とか、欧米では〜と、言い出す人もいます。

現実には、それぞれの国で進んでいるモノ、遅れているモノ、そもそも国によって価値観が決めれないもの・・・多くの事例があるはずなんですが、どうしてこうなったのでしょうか(笑)。

それを踏まえた上で、今回は世界における添加物の話をしていこうと思います。

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国ごとに違う添加物の規制

添加物の話で海外となると、とたんに情報も少なくなります。はたして、どういった感じの取り扱いになっているのでしょう?

人間工学や環境問題に厳しいとされているEU圏ではタール系色素なんてものは使われていないのでしょうか・・・。とにかく最先端なアメリカでは見たこともない凄い添加物が登場しているのでしょうか?

もったいぶらずに言いましょう。まず、EU圏で一律での添加物の規制なんてものは存在しません。

例の如く、国によって求められる食品が違うのはもちろん、気候などによって求められるものが違うからです。

なので原則は、そうした国ごとの法律があり、その国では認められているものが日本では認められていないもの、またはその逆も存在します。

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政治的な意味合いの強い規制もある

従って、「この添加物はXXという国では使用禁止になっている」などという話は、ヨーロッパの場合、輸入規制にからんだ政治的な意味合いがあることもあります。

つまり、「海外で禁止されている=海外では危険性が認められている」という話ではなく、その国では特許的な意味合いで規制されている場合もある、ということです。

盲目的にならず、このように安全性とは無関係な部分で規制されることがある、というのを知っておくのは重要なことでしょう。

これは別に、添加物に限った話でもありません。規制する側の都合だけで規制するなんて事例は山ほどあります。

例えば有害図書指定とかね。

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日本の安全性基準は高い

話を戻しましょう。

当然のことながら、日本が安全性試験に関して抜けているといったことも、世界と貿易をするという立場上ありえません。

むしろ日本の食品は諸外国に比べ衛生面でもトラブルが極めて少ないため、添加物の安全性基準が日本が海外に対して後れを取っているというのはありえません。

EU圏は、多くの国で構成されている他言語共同体です。故に、様々な言葉で書かれたパッケージが並ぶと、どういったモノが含まれているか、混乱が生じてしまいます。

そこで欧州食品安全機関がE番号 (E number) という形で、それぞれの添加物に割り振って、どれが含まれているかを言語に頼らず番号管理しようという試みが行われています。

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アメリカでは、日本で一括で指定している食品添加物(指定添加物・既存添加物)という枠組みで管理していますが、食品添加物を2つの区分(直接食品添加物、間接食品添加物)として分け、色素添加物、既認可添加物という、細分化を行っています。
 
ただアメリカは食品業界が非常に強い政治力を持ち、州法などの存在から日本よりかなり企業有利な安全性試験や添加量の制限(食肉の残留ホルモンや残留抗生剤の量等)などがなされてしまう土壌もあります。

よって、アメリカ様が信用性が高いかといわれると、ぶっちゃけ、どこもどっこいどっこいというか、日本はべつに悪いなんてことはないね・・・という話に落ち着く感じです。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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