痛風で本当に避けるべき食べ物は?科学的視点で「何故」を解説

美容と健康
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初出:2016/04/26 Vol.169 痛風とプリン体と細胞

痛風とプリン体

痛風という病気は、風が吹くだけでも痛いといわれるもので、肉やアルコールの過剰摂取、肥満などが引き金となって、身体のあちこちの関節に尿酸の結晶が生じはじめ、それらが神経をダイレクト刺激することで猛烈な痛みを起こす病気です。
以上のことから贅沢病や現代病などと思われていますが、遺伝など、そうでない場合もあり、誰もが発症するリスクがある病気とも言えます。例えば台湾は世界で最も痛風が多く、健常者でも高尿酸血症の割合がかなり高いそうです。
また女性より男性のほうが罹患しやすいという特徴もあり、BMI高めで肥満気味で、健康診断で高尿酸と言われたらリーチ来たという感じです。

そんな痛風、プリン体を摂るのはいけないとよく言われていますが、プリン体とはなんぞ? というのをついでに知っておくと生物に対する理解が深まります。プリン体が痛風と相性が悪いのは人間の尿酸を代謝系の仕組みと関わりがあり、以下のサイトでわりと分かりやすく説明されています。

虎の巻|尿酸の産生(プリン体の代謝) -尿酸下げるプロジェクト.com 医療関係者向け情報-

プリン体とは核酸を含む一部のプリン環を持つ化学物質の総称で、尿酸もまたプリン環構造を持つプリン体です。なのでプリン体が尿酸の原因というのは若干の語弊があるのですが、まぁ気にしたら負けです。

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野菜を増やせばOK、でも気を付けたい食べ物もある

最近はプリン体をあまり気にせず食べてもじつは病気には影響せず、むしろ食べるものにおいて、肉やアルコールを減らし、野菜などを増やす方が進行を遅らせることができると言われています。
しかし、それでもレバーや白子などは避けるべきと言われています。またエビオスや強力わかもと的なビール酵母なども駄目と言われています。イクラやカズノコ、鶏卵などは以前は生殖細胞なのでプリン体多いと言われていましたが、実際は少なく、ほとんど気にしなくて良いレベルです(特に鶏卵)。プリン体少なめなのは、卵は大半が栄養分でプリン体があるのは杯の部分(からざの部分)だからと説明できます。

これらの食品に共通することは核酸の濃度です。
核酸というのはその名の通り細胞の中心たる「核」に含まれるものです。

白子に多い理由は、白子は精巣なので、精子や精子を作る前の段階の細胞が大量に含まれており、それらは減数分裂を起こしており、核酸の密度が普通の細胞より断然上がっています。加えて細胞密度も高いため、必然的に核酸濃度(DNA量)が多くなって以下略なわけです。参考までに、高校で習う減数分裂のまとめサイトを貼っておきます。

減数分裂の過程とDNA量の変化
CONTENTS減数分裂とは間期でのDNA合成第一分裂前期中期後期終期第二分裂前期中期後期終期DNA量の変化間 ...

レバーは減数分裂をしているかというとそうでもなく、肝臓には1つの細胞に2つの核がある多核細胞が多いからではないかと思われます。じゃあなんで肝臓は多核なのかというと、再生のために機能しているだの、役割が多いため、1つの核では仕事が間に合わないため分担しているだの、いろいろな説があり、詳しくは分かっていないようです。

エビオスなどのビール酵母は、そのまんま分裂増殖が盛んな微生物(酵母菌)を乾燥圧縮したものであるため、食べ物としての核酸密度が異様に高まってしまっているという簡単な理由です。

このように、世間一般的に言われている常識も少し掘り下げると、中学高校程度で習うものとしっかり繋がっていたりするわけです。

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