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観葉植物にご用心:ユリ科の植物は犬や猫などのペットには猛毒!

生活と科学
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初出:2014/05/20 Vol.68 ペットと植物
改稿:2024/05/18

くられ
くられ

今回はペットと植物の話をお送りする。その辺の観葉植物が、実はペットに対して猛毒だった・・・というのは、結構ある事例なのだ。

Joker
Joker

人間の食べ物を与えるのは良くないとか聞きますが・・・確かタマネギとかダメなんですよね?

くられ
くられ

うむ。タマネギやニンニクはアウトだ。そして、同系統の植物であるスズランとかテッポウユリみたいな観葉植物もアウトなわけでな。ことによっては生け花の水を飲んだだけで・・・ということもある。

Joker
Joker

なんとも痛ましい・・・あ、そういえば、キシリトールもダメなんでしたよね。

くられ
くられ

犬猫には猛毒である! 特に犬が有名だけど、それは甘いものを欲しがって食べて中毒死する事例が増えたからで、もちろん猫にも良くない。

Joker
Joker

うっかり食べさせたりしないように要注意、ということですね・・・ところで先生、この部屋、ペットどころか人間にも危険な植物が山ほどあるような気がするんですが・・・

くられ
くられ

大丈夫! 我が家の猫は入ってこないようにしているから!

Joker
Joker

いや、だから、そこのトリカブトとかドクウツギとか・・・

くられ
くられ

毒草をコレクションするくらい、ごくごく一般的でありふれた趣味ではないか。ほら、ここにチョウセンアサガオもあるぞ!

Joker
Joker

それ、先生が昔サイコブレイクを起こした奴じゃないですか・・・

毒のある観葉植物

観葉植物の中には、毒があるものがちらほらとあります。

以前、別記事で園芸品店にある毒草の話をしたこともありますが、つまりは、そういうお店で売られている植物の中にも、有毒なものがある、ということです。

したがって、小さな子どものいるご家庭には、そういった毒のある観葉植物は置かないように注意しよう、という話がありますが、これは動物にも言えることです。

したがって、ペットを飼っているお家でも注意しなければなりません。

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人間には平気でもペットには猛毒となる場合がある

人間は雑食性なので、多少、変な植物を食べても、しばらく具合が悪くなる程度で済むことが多いです。

もちろん、それでは済まない場合、子どもには危険な場合があるので、注意しようという話ではあるんですが・・・

さておき、犬や猫は、人間なら平気な植物であっても、ものによっては極めて危険な状態に陥る場合があるのです。

今回はそんな植物の話を中心にお送りしていきます。

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ペットと植物事情

基本的には、そもそもの話、犬猫はそんなに勝手に植物を食べたりはしません。

もしそういう植物をバクバク食べて中毒死するなら、畑や植物の茂る庭で、野良猫が死にまくっているはずです。

ではなぜ、ペットに限って痛ましい中毒死が起きるのか、といえば、それは屋内飼育のペット特有の事情もあります。

屋内には緑が、それこそ観葉植物の類を除くと基本的にはありません。

しかし、猫なんかは植物を定期的に口にして、毛玉の排出を促そうとするので、食べられそうな植物をかじってしまうことがあるのです。

実際、このような猫草の類を猫のために育てている方もいると思います。

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ユリ科の植物が危険

さて、実際に犬猫に危険な植物は何かというと、特に危険なのがユリ科の植物です。

タマネギ、ニンニクはもちろん、スズラン、イヌサフラン、アスパラなどは犬も猫も致命的に相性が悪く、生け花に好んで使われるテッポウユリなどの水を飲んだだけで具合が悪くなり、死んでしまう可能性もあります。

猫のユリ中毒の事例は、以下のようなものがあります。

ネコのユリ中毒
ユリは猫にとって毒性が強く、1~2枚の葉や花びらの誤食でも重度の障害が出ます。 『誤食』と言っても実際に摂取し…

幸いにも無事で済んだケース、後遺症が残ったケース、治療の甲斐なく亡くなってしまったケースなど、事例が紹介されています。

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お菓子にも注意! キシリトールも犬猫には猛毒

犬は、人間の食べ物を欲しがるので、ニンニク、タマネギを摂取してしまう可能性が高く、また家に転がっているタマネギをオモチャにして死亡という例もあります。

この辺、植物の他にも、甘いものを食べたがる犬にキシリトール入りのお菓子やガムなどを食べさせてしまって・・・という中毒事例もあります。

個体差はもちろんあるものの、キシリトールは犬猫には猛毒なので、間違っても食べさせないようにしましょう。

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観葉植物を置く前に調べよう

家に観葉植物や生け花を置く場合は、それが毒性が高いかどうか、面倒でも調べた方が良いです。

幸いなことにググればなんでも一発で分かる時代。スマホで一瞬検索するだけで守れる命もあるということです。

観葉植物 毒 - Google 検索

また、室内に緑が欲しい、というのなら、造花を置く、という選択肢もあります。

最近ではなかなか精巧な、観賞用の造花が、フェイクグリーンとかそういう名称で売られています。

世話も必要ないですし、目を楽しませるだけならそうしたものでも良いのではないかと。

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人間の毒耐性は実はかなり高い

今まで触れたものの他にもペットに危険なものがあります。例えばアボカドなんかがそうです。

そもそもにして、人間は動物の中でも毒耐性にガン振りした変な生き物であることは余り知られていません。

というのも、人間は数ある動物の中で塩をかけて食べ物を焼いて食べるという極めて特殊な習性を持っているからで、塩焼きの魚なんか動物にガンガン食べさせたら、数日で死んでしまうことがあるくらい危険な塩の量です。

また、塩でタンパク質を焼くと様々な化合物が出現し、それらが毒性を持つこともあり、そうした物質の解毒のために人間は知らず知らずのうちに強力な対毒性を備えています。

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アボカドは人間以外の動物には毒

もともとアボカドは中南米原産の植物で、古来はマンモス級の巨大哺乳類に実をたべてもらい、あの巨大な種は彼らの消化管をぬけてうんちと共に分布を広げるためにあのような姿だったようです。

しかし、その大型哺乳類を現生人類は刈り尽くして滅ぼしたと言われており、その結果、アボカドの種子を運ぶパートナーはいなくなり絶滅に向かっていました。

というのも、大型動物以外に食べられないように、特殊な毒をもっていたため、他の生物は手を付けなかったわけです。本来の生存戦略で作り出した毒のせいでパートナーの消失から絶滅コースだったわけです。

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調理しただけで鳥が死ぬ場合もある

しかし、その元凶の人間がアボカドを食べても平気なので、現在は世界中で栽培されているわけです。

古くからアボカドは人間以外には強い毒性があることが知られていましたが、鳥類に関してはその生の実から発生する気体さえも有害とされており、調理してガスが発生しただけでペットの鳥が死んでしまったなどということも。

イヌやネコにも相応に毒性があり、短期的には毒性が出ることはすくないが、原則として与えてはいけない食べ物なのでユリ科と同じくペットの居る家では取り扱いに注意しましょう。

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著者紹介

くられ
くられ

作家、科学監修。「科学は楽しい!」を広めるため科学書分野で20年以上活動。著作「アリエナイ理科」シリーズ累計50万部突破。原作を務めるコミックス「科学はすべてを解決する!!」も50万部を超える。著作「アリエナクナイ科学ノ教科書」が第49回・星雲賞ノンフィクション部門を受賞。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては漫画/アニメ共に科学監修を担当。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様は突然に・・・」NHK「沼にハマってきいてみた」等に出演。ゲーム実況者集団「主役は我々だ!」と100万再生を超えるYouTube科学動画を多数共同製作。独自YouTubeチャンネル「科学はすべてを解決する!」チャンネル約30万登録やTwitterフォロワー16万人以上。教育系クリエイターとして注目されている。関連情報は https://twitter.com/reraku

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