【突然死の謎と仕組み】「睡眠時間を削る」という発想はやめよう

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初出:2014/01/28 Vol.53 若くして突然死の謎 その3

くられ
くられ

突然死特集、第三回は睡眠時間の確保と質の向上についてお送りする!

Joker
Joker

きちんと寝ないと結果的に無駄に労働時間が増えるんですよね。

くられ
くられ

そうそう。睡眠不足で作業しても全然効率上がらないからちゃんと寝るの大事。

Joker
Joker

「よっしゃできた!」と思っても寝て起きて見直すと穴だらけとかザラですし。

POKA
POKA

はっはっは。そうは言ってもブラックな企業だと長時間労働を強いるらしいがな。

Joker
Joker

とはいえ、会社勤めで転職とか退職とかはなかなか踏ん切りがつかないもので・・・

POKA
POKA

何、気に入らない上司を証拠を残さずに「どうにか」したいなら、ここに良いものが・・・

くられ
くられ

合法的に「どうにか」するなら、やはりあの手が一番・・・

Joker
Joker

はい、はい! 先生方、そういうのは復讐マニュアルとかそういう体でラジオライフとか書籍でやってくださいね!

前回までのおさらい

突然死特集、第三回です。

原因不明の体調不良が続いて、まだ若いのにある日、突然に死んでしまう。

バリバリ働いていて元気そうだったのに、最近話を聞かないなと思っていたら訃報が届く。

これだけ聞くととても恐ろしいことですが、これは不摂生の積み重ねによるもの、という話でした。

そして前回では、健康の三本柱の一つ「睡眠」は、脳の情報整理と肉体の回復に必要な、とても重要なものであるという点に触れました。

今回は、その大切な睡眠の確保の仕方と質の向上についてお送りしていきます。

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「睡眠時間を削る」という発想はやめよう

睡眠が大事なのはわかった。でも、忙しくて満足な睡眠時間が取れないんだよ!

と、そうお嘆きの方も多いでしょう。ブラックな労働環境であることもしばしばの現代社会では、思うようにならないことも多いのが現実です。

努力ではどうにもならないレベルのブラックなら、遠からず体か精神かあるいはその両方を壊すことになるので、さっさと転職先を探すべきだと思いますが・・・

が、しかし、それはともかくとして、まず心構えとして大事なことがあります。

そもそもにして「睡眠時間を削る」という発想そのものをやめましょう。

睡眠を削って仕事をする、あるいは趣味の時間を確保する。特に後者は、ストレスの発散に大事そうですが、やめるべきです。

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睡眠不足が続くと楽しさを感じる機能まで鈍る

それというのも、睡眠不足が続くと、楽しいことをしていても楽しさを感じにくくなってしまうからです。

たかが睡眠不足と侮るなかれ。眠りが足りないと、思考に必要な脳の神経伝達物質も枯渇していきます。

それは、楽しみ、幸せを感じるための伝達物質も例外ではありません。故に、睡眠時間を犠牲にし続けるのは得策ではないのです。

そもそもにして徹夜続きの状態での労働など、効率が極端に低下します。それは前回、不眠がもたらす悪影響でも触れた通りです。

本来のパフォーマンスを発揮すればサクサクと進んでいく仕事も、効率が落ちた状態ではまるで進まず、長時間労働に拍車をかけるだけです。

故に、どれだけ忙しくても、睡眠時間ありきでスケジュールを組むのが大切なのです。

どれほどの睡眠が必要かは人それぞれですが、自分にとって最適な、また最低限必要な睡眠時間はどれくらいか、日々、自分を観察して計算しておくのが必要だと言えるでしょう。

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睡眠障害は速やかに専門医へ

そして、睡眠については時間もさることながら「質」が大事です。

このため、寝つきが悪い、眠れない、あるいは長時間寝ていても疲れが取れず寝た気がしない、というような障害が出ている場合は、速やかに専門の病院で治療を受けましょう。

不眠症であれば精神科か心療内科、寝てるのに眠い、疲れが取れないというなら睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いもあるので、検査を行っている専門の病院で見てもらうべきです。

睡眠時無呼吸なおそう.com – 睡眠時無呼吸症候群のポータルサイト
睡眠時無呼吸症候群(SAS)やいびきに悩む方のためのポータルサイト。睡眠時無呼吸の原因や症状、リスクの他、検査方法やCPAP療法などの治療方法をご紹介します。病院検索やセルフチェックも。(監修:筑波大学 睡眠医学寄附講座教授 佐藤 誠)

精神疾患は心の病と言われており、そのためか「気合・根性が足りない」などとアホなことを抜かす無知蒙昧な連中もいますが、明確な「病気」です。精神論で治ったら医者は苦労しねえよ。

人間を化学という視点で見ると、精神疾患はしっかりと脳内の受容体の数や伝達物質の量、その他、脳内ホルモンのバランスがおかしい異常状態になっています。

聴診器で分からない、顕微鏡で見られないだけで、しっかりと機能不全を起こしている「病気」なので、治療が必要なのです(最近は画像診断や血液診断も出来るようになってきましたが、まだまだ精度は微妙です)。

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傷が浅いうちに治療を始めるのが一番

前回も軽く触れたことですが、精神疾患で病院に行くのに引っかかりを覚える方もいるでしょうが、他の病気でもそうであるように、治療をするなら悪化しないうちの方が良いです。

「何かおかしいんじゃないか?」と感じたら、それは即ち治療が必要と考えましょう。

もちろん放置して治る場合もありますが、悪化する確率の方が高いので、考える頭があるのであれば病院に行くべきなのは必然です。

幸いなことに向精神薬の大半は安く、そして安全です。

薬を飲むのは副作用が怖いという人もいますが、それが行き着いて先鋭化すると反ワクチンや反医療といったあかん方向に流れたりします。

薬を飲まないでいて辛い症状を抱える方がよほどダメージが大きいです。

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治療は根気強く行う必要がある

注意が必要なのは、薬に溺れないこと。しっかりと直したいという意思をもって、薬を選んで使うことが大切です。

ただしこれは、当然ですが専門家である医者ときちんと相談した上での話で、その指導に従うのが大前提。

素人判断で勝手に投薬の中断をしたりするのは論外です。医者の言うことは聞きましょう。

また、大半の精神に働く薬が有効な結果を出すのは早くて1ヶ月といったところです。耐えきれない副作用でもない限り、2週間は我慢。この辺も、気になる点はちゃんと医者に伝えましょう。

その上で、あまりにも医者との相性が悪い場合は、別の病院探し、という感じで行くのが良いでしょう。医者にも良し悪しがあるしね。

また、お薬手帳は必ず付けておきましょう。どんな薬を飲んでいたかは医者にも薬局の薬剤師にも重要な情報です。

最終回である次回は、死なないための運動と食事です。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

最新の著書「アリエナクナイ科学ノ教科書2」好評発売中です!

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