ヘルドクターくられの「俺コラム」:サイレン村にある過疎の根本要因

リテラシー
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初出:2014/07/01 Vol.74 俺日記

Joker
Joker

おや先生、どうしたんですか、その野菜。

くられ
くられ

いや、ちょっと農村に用事があったんで、ついでに採れたてのをね。みんなで食べよう。

Joker
Joker

おお、お裾分けしてもらったんですか?(ムシャムシャ)

くられ
くられ

いや、農村部のご老人はよそ者にはメッチャ冷たいよ。普通に道の駅で買ってきた(パリポリ)

Joker
Joker

現実はそんなもんですか・・・いや、美味しいから良いんですが(パキッ)

くられ
くられ

この野菜もあと何年食べられるのやら・・・(ムッシャア)

農村部の高齢化と食糧自給率の恐怖

数年前、仕事で田舎の農村部に行った事がある。

やはりというかなんというか、どこに行っても高齢者が目立つ。本当に大半が老人で、まれにおっちゃん・・・しかしそれも、白髪交じりの50台後半とおぼしき感じで、オールスターシルバー。ロイヤルストレートフラッシュである。

そこは、まさに関東の野菜処という感じの農村だったが、そうした野菜がこんな高齢者に支えられているのかと思うとけっこうゾっとする。

農作業という運動をしているためもあってか、見たところ健康そのものではあるが、そうは言っても、人間は100までには大半が死ぬ。

彼らはあと何年生きれるのだろうか。これは数年単位で食糧自給率がゴリって下がるんじゃないかという、えも言われぬ不安を覚える。

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過疎の原因は排他性にあり

若い人が入らないから過疎化、農地荒廃が続くという話がある。それには異を唱えたい。

田舎は、他の地域から来た人にだいたい冷たい。もともと村の結束が強くないと悪天候などを乗り切れないという地元性から来るものだが、それが数十年という時を経て、完全な排他的限界集落となっていることも珍しくない。

自分は、環境調査などで山に行くことがある。網を持って採集をする事もあるが、たったそれだけのことで、現地老人に意味不明なイチャモンを付けられる事など茶飯事である。

もちろん勝手にやっているのではなく、きちんと役所で許可をもらっている訳だが、そう伝えたとしても、誤解させたお前が悪いといったような、メチャクチャな論法で会話もままならないのが大半。

そうでなかったとしても、こちらが挨拶をしても返してこないのは当たり前で、白い目でじっと見るだけで終わる。

まるっきり、映画「サイレン」のようだが、こんな農村が、冗談ではなく結構あるのだ。

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以前記事にした無医村が典型だろうが、こんなんでは若い人は絶対に居着かないだろうと考える。

また彼ら自身も自分らが働いているのが好きなだけで、それを後に繋ぐといったことはあまり考えがないのかもしれない。

そういう総合的なものを体感するとお先真っ暗とかいう次元ではなく、もはやブラックホールに近い深淵で手の施しようがない・・・とすら感じる。ぶっちゃけ解決策は自分のアホな頭では思いつかない。

なんとなしにうっすら存在する問題も、実際に触れて見てみると体感できるほど闇が深く、さてどうしたものかと考えるわけですが、それでも当然答えは出ないので、野菜スティックにもろみ味噌を付けムシャムシャしつつこの記事を書いているわけです(笑)

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参考

厚生労働省:平成29年度簡易生命表の概況

平成29年簡易生命表の概況|厚生労働省
平成29年簡易生命表の概況について紹介しています。

男性の平均寿命:81.09年
女性の平均寿命:87.26年

著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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