信用できない医薬品もある:コンドロイチンって効果あるの?

美容と健康
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初出:2015/03/24 Vol.112 コンドロイチンは医薬品です が

医薬品と銘打っていても怪しいものも中にはある

多くのくっそ怪しいサプリメントのCMがテレビで跋扈する昨今、自分はサプリメントは健康補助食品、故に食品が病気を治すのをアピールしている時点でおかしい・・・といった話は、拙著でもWEB連載でもしてきたわけですが、コンドロイチンに関してはCMで「医薬品です」と言っているので、信じてしまいそうです。

誰かが、コンドロイチンごときで関節障害が治るもんなら、そもそもスポーツ選手は事故で現役引退なんかしねっつの・・・と言ってましたが、まったくその通り、効果はかなり無いと言えます。そもそも効果があれば病院で医者が処方してそうなもんですが、怪しい医者はともかく、まともな先生なら、まず処方することもありません。

しかしどうしてなのかというと、1990年代にコンドロイチンは軟骨成分であることであることから、経口摂取で症状改善に使えるのではないかと実験されており、論文もいくつも存在しており、痛みが低減したといった効果が報告されています。

盲検法を使わない実験は信用できない

と、形だけを見るからには何の失点も無いのですが、実はその殆どの実験法が、盲検法と呼ばれる、対照実験のグループとコンドロイチン投与のグループが分からないような工夫がされていないものです。

つまり、Aグループには「関節痛に効くと言われているコンドロイチンを投与しますので、痛みが少しでも治まったら言ってください」と言い、Bグループには「みなさんは比較用のサンプルなので、ただのでんぷんを食べてもらいます、関節痛に変化があったら教えてください」と実験をしたというわけです。

人間の思い込みというのは、なかなか侮りがたいもので、血圧の薬でさえ、偽薬群も最初は血圧が下がったりするくらいの、思い込みによる体の変化というのは大きいもので、プラセボ効果は薬効の2割とさえ言われているくらいです。とはいえ、残りの8割は薬が本当に仕事をしなければいけないわけで、それをどっちでもいいやん・・・と言うと、ホメオパシーなどのニセ医療まで肯定しかねんわけです。

こうしたプラセボが働かないように、盲検法、もしくは実験者自体もどっちが本物なのかも分からないようにする二重盲検法といった実験方法をとるのは実は実験では基本の基本です。しかし、サプリメント会社が後ろでスポンサーをやっており、論文を書くことで資金を提供されているという場合は、大学の研究者といえども人の子、金の力に負けて、盲検法をしないで予期した結果をわざと出やすくするカラクリを使うことがあるわけです。

基本原則に立ち返って、病気で困ったら、関節痛でも、それ以外でも、本当にそれに毎日直面している、専門医に聞いてみるのが一番なのです。

盲検法とはなんぞや、というのは以下の記事もどうぞ。

【人の思い込みは侮れない】臨床試験に使われる盲検法とは何か?
「盲検法」という言葉を平然と使っていたのですが、はたと一般用語ではないことを思い出しました。盲検法というのは科学実験論文などで、特に臨床系の実験、薬効のあるものを被験者に使って、その効き目などを検討するときに必須とも言える実験手順です。