PR

【機械王の休日】浄水器フィルターのススメ:ケースを真空容器に!

機械工作と科学装置
スポンサーリンク

初出:2018/10/30 Vol.300 機械王の休日:浄水器フィルターのススメ

機械王の休日、第19回をお送りします。Vol.300を迎えてもPOKA先生は平常運転。今回は浄水器フィルターのケースを素材として見て、何に使うか、というお話になります。

浄水器フィルターを素材として見る

オルガノやメイスイといったメーカーから発売されている業務用の浄水器フィルター。これが、見方を変えるとなかなか良い素材となります。

※カートリッジ単体ではなく本体容器(ハウジング)が今回の素材です。

フィルターの中身はイオン交換樹脂のカートリッジで、交換できるような仕組みになっています。このフィルター自体はプラスチック製なので、強度には期待できません。しかし、ケースは違います。

浄水器フィルターのケースはステンレスで出来ており、頑丈で腐食にも強いのが特徴です。このケース単体なら、ヤフオクなどで数千円程度で入手できます。デトネーションキャンや加圧・減圧装置へ応用できそうな良い素材だと言えるでしょう。

では、さっそく分解してみます。

スポンサーリンク

ケーシングを外してみる

ケーシング本体は、クランプ継手で簡単に分解できるようになっています。反応容器として使ったり、中身の頻繁な取り出しや洗浄が必要な場合に、とても便利です。

ただし、水道の圧力はせいぜい3気圧程度なので、それほど高い圧力には耐えられないと考えられます。無闇に高い圧力をかけるのは危険でしょう。その点を考慮すると、減圧して真空容器として使うのが最適な用途でしょうか。これならば問題ないはずです。

マントルヒーターにぴったり

いろいろと使い道を考えていたところ、1000ml用のマントルヒーターにぴったりとはまり込む事がわかりました。

このマントルヒーター、400度程度までの加熱が可能なので、高温で熱して真空に引くなどの操作に応用できます。また、元々が水道用品なので、食品加工など、衛生を求められる用途にも応用が利くものと思われます。

こうして、既製品を素材として見て、別の用途を考えるというのは、良いチャレンジになると思います。もちろん安全に配慮する必要はありますが、固定観念に囚われない事はとても大事でしょう。

タイトルとURLをコピーしました