初出：2023/01/04
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というわけで、今日の動画おしまい。人の口に戸は立てられぬってね。
いやー、情報漏洩対策してもなかなか防げないものだねえ。
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そりゃーまー、防げないところはありますからね。でも法務厳しいところだと鬼詰めされるとか。
ウチもコンプラの鬼がいるからなぁ〜〜
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ところで、そろそろツナっちの頭のフタ？ ヘタ？ を戻して再起動させた方がいいんじゃ。
あ、忘れてた。えーっと（ガション）
はっ！？ あれ、俺、今まで何を・・・
”事前情報”ってなんで出るの？
どうも。Jokerです。とても久しぶりに私が解説役の対談動画が公開されたので、恒例の解説記事をお送りしようと思います。
まずは動画をご覧頂ければ幸いです。
というわけで、本日のお題は「事前情報のリーク」です。発売前とか製品発表前とかに情報が漏れてバレちゃう現象のことですね。
製品発表を見たけど「あれ、これ前に聞いた覚えが・・・」とか、週間漫画がネットで早バレするとか、そういうアレです。
動画では触れきれなかった重箱のスミとかを見ていきましょう。
身も蓋もなく「知ってるところから漏れる」
動画でも結論から言ってましたが、根本的なところではものすごくシンプルです。
当然ですけど、知らない人からは漏れません。知ってる人から漏れるんです。ありがちな事例を列挙すると以下のような感じ。
- 中の人（社員）に教えてもらった
- レビュー用のものに触れた人が公式発表前にバラした
- 製品を作ってる工場から漏れた。場合によっては関連グッズの製作をした業者経由でバレた
- 事前情報を入手していたメディアが早出しした
どれだけ箝口令を敷いていても、製品というものは社内社外問わず大勢の人達が関わり合ってできるもの。
関わる人が増えれば増えるほど、意図するしないに関わらず漏れる時は漏れてしまう訳ですね。
本当は怖いNDA（秘密保持契約）
とはいえ、実際には「入手した情報をバラすなよ」という契約を結ぶのが普通。それがNDA（Non Disclosure Agreement）、秘密保持契約と呼ばれるものです。
業務提携、共同研究、その他諸々で、商売のタネになる情報を共有しあう必要がある時に内緒にしようね、という契約。フリーランスで働いている人も必要に応じて企業とNDAを交わす事はあります。
NDAの詳細は実際の契約次第ですが、得た情報を目的外で使うなよ、とか、有効期限はいつまでで、公開された後の情報の取り扱いは、とか、契約を交わす双方で詰めて作られるものです。企業対個人だと定型文的にはい署名してねで終わる事もありますが、当然ながら契約なので守らないといけません。
破ったらどうなるのか。大抵は、秘密保持契約に損害賠償などの項目があります。それに従って差し止めとか損害賠償とかエラいことになるので、安易にはバラせないようにはなってるわけですね。
故に、動画で触れたような漫画の「早バレ」案件だと、バイトテロ的な感じで大爆発すると、そういうことです。
それでも漏れるものは漏れる
というわけで、NDAによって莫大な賠償リスクとか信用問題とか、そういうのがあるので、ものすごくたくさんの人が関わっているけど、言うほど漏れたりはしません。
ただそれでも、漏れる時は漏れてしまいます。例えば動画で話題にした「アサシン クリード オデッセイ」の事例。
キーホルダーと言いましたが、あれは、公式グッズとして作られたキーホルダーのパッケージにタイトルが書かれていて、公式にアナウンスされる前にタイトルが漏れちゃった、というものです。
グッズなんかは当然作るのに時間かかりますから、情報公開後に作ってたのでは宣伝になりません。故に事前に作る訳ですが、このケースだと小売り業者に出回ったタイミングでリークされてしまったようです。
事前にリークされる前提で動く事もある
基本的に情報のリークは損害に繋がるので、NDAでも縛ってて、って話になりますし、法務が強いところでは執拗に漏洩した人物を探し出して追及することもあります。大企業であればなおさらですね。任天堂とかAppleとか怖いよって話でして。
ただ、事前にある程度リークして宣伝に使ったり、ある程度のコントロールを試みる事もあるようです。
スティーブ・ジョブズは筋金入りの秘密主義者だったので、情報漏洩絶対許さないマンだったのはとても有名です。彼のプレゼンは劇場型だったので、みんなをあっと驚かせられる「秘密」をネタバレされてはたまらない、っていうのはあったのでしょう。
一方で今のAppleは当然厳しく取り締まりをしているものの、事前のリーク通りの製品発表をしているので、ある程度は織り込み済みという印象を受けますね。
なお、情報のコントロールという点では、偽情報を流すという手を使うこともままあります。
有名なのが、スターウォーズのダース・ベイダーの正体とかですね。あれはキャストにまで秘密にしていたというので徹底しています。
「ネタバレ」を防ぐ自衛手段は？
さて、この辺で、プレミア公開時のチャットで何人かの方が気にしていた「ネタバレを防ぎたい」という話題について触れて締めとしましょう。
自分が作品を視聴したりゲームをプレイする前にネタバレされると興ざめなのはよくわかるので、なんとかしたい、というのはよくわかります。
ですが、どれだけ気を付けていても、その作品やゲームに関する情報に触れ続ける限り、自衛手段を講じてもネタバレを防ぐことは難しいです。
ではどうすればいいか。
一つの手段としては、視聴前、プレイ前には一切の情報を遮断する、というのが一番の方法だと思います。SNSとか見なきゃいいんですよ。
「ネタバレ防止のためにしばらく浮上しません」って言ってTwitterから離れちゃうのが良いでしょう。親しい友人や家族とは別の手段で連絡を取り、ネットニュースとか通知とかもオフにするのが良い。別にずっとじゃなくて、タイミングを見て短期間、そのようにすれば良いんじゃないでしょうか。
著者紹介
アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic
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アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガの編集、配信担当「Joker」。日々、ポータル記事を更新していますが、記事を執筆することもあり、その一覧となります。メインはお酒にまつわる話。またたまに情報技術に関してのTipsもあります。
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