若くして要介護の恐れ:棒みたいなスラーっとした手足がもたらす地獄

美容と健康
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初出:2017/11/07 Vol.249 棒みたいなスラーっとした手足がもたらす地獄
改稿:2020/04/10

Joker
Joker

・・・先生、それはバービー人形ですか?

くられ
くられ

うむ。今回の話に関連してな・・・たまにこういう細い手足が好きだという女の子がいるわけだ。

Joker
Joker

いますね。手足が太くなるのがイヤだっていう人とか。

くられ
くられ

別に、人の好みはそれぞれだからそれそのものはいいんだけど、それでご飯を食べない、運動もしない、というのは良くなくてね。

Joker
Joker

摂食障害になると大変ですもんね・・・

くられ
くられ

それもそうだし、そのまま運動不足生活をしてると下手すりゃ二十代後半くらいからものすごく衰えだすことがあってだな・・・まだ若いのに要介護のおばあちゃんみたいになりかねんのだよ。筋力低下が激しいとちょっとの距離が歩けなくなってて、コケて骨折からの半身不随とかシャレにならないし。

Joker
Joker

いやまさか、そこまで行きますか?

くられ
くられ

脅してるつもりも誇張してるつもりもないよ。摂食障害の影響で骨粗しょう症を起こしてると骨が脆くなるし。

POKA
POKA

はっはっは。脅しというのは、こういうのを言うのだ! キャノン発射!!(BOMB)

Joker
Joker

POKA先生、それは脅しではなくただの実力行使です・・・

くられ
くられ

至近距離キャノンはマジで止めて・・・(バタリ)

人間の美的感覚と超正常刺激

人間の美的感覚には男女差があります。

男性は「シルエット」を見る、女性は「パーツ」を見る、といえば、聞いたことがある、という人もいるでしょう。

この辺の話は別に記事をまとめてあるので、詳しくは関連記事から見ていただくとして。

その記事でも触れているのが「超正常刺激」というものです。

端的に言うと、漫画やアニメの極端なデフォルメなどを見て、現実にはあり得ないのに「美しい」と思ってしまう反応などが「超正常刺激」であると考えられています。

人間が人間を見て「美しい」と認識する反応である「正常刺激」に対して、それを超えてより過度な強調も正常に見える、というもの。

今回はこれについて、こじらせると大変なことになるかもしれない、という話をしていきます。

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デコ盛り孔雀はメチャモテになる

いわゆる漫画的、アニメ的な表現・・・異様に等身が高かったり低かったり、手足が棒切れのようで腰も極端にくびれていたり、顔の大半を覆う巨大な目をしていたり、と、そういうのに「美意識」を感じることがあります。

特に「パーツ」に注目する女性はこれらを美しく感じることが多いとされています。

実際に、あんな巨大な目をして棒きれのような手足の人間がいたら、ホラー以外の何物でもありませんが・・・これが「超正常刺激」の例です。

最近でわかりやすい例を探すとしたら、顔にフィルタをかけられるアプリなんかがそうでしょうか。

現物の顔をベースに、顎をキュッとして、目をでかくして色を白くする。もともと可愛く見せる機能ですが、やりすぎて不気味になってしまうことがありますね(笑)。

また、これは人間に限った話でもありません。

孔雀はより派手な羽を持つオスの方がモテる、という話がありますね。じゃあ、もっとデコったらどうなるんだろう、ということで、人間が過剰に装飾を施してもはや孔雀の形をしていないくらいにデコ盛りの孔雀を作ると、実際にメチャモテになるそうです。

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こじらせて拒食症や無限整形になることも・・・

これと同じことが、幼年期の女の子に起きるとどうなるのか。

少女漫画や人形などから刷り込みを受け、それと病的な極端さが合わさると、手足が太くなるのが恐怖で食べない/運動しないようになったりします。

これをこじらせて拒食症に陥ったり、無限整形地獄といった容姿に自ら呪いをかけて生きるようになってしまうと、とても不健康です。

別に少女漫画や人形が悪い、などと言っている訳ではありません。その辺にいる表現規制大好きな連中と一緒くたにされるのは極めて不本意なので勘違いなされぬよう。

虚実を混同して謎の美的センスに囚われる精神が危険だと、そう申し上げたいだけです。

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細い手足への憧れが過ぎると悲惨な末路が待っている

特に若い子に多いのは、手足を細く維持したいがために、食事制限はもちろん、運動もしないというケースです。

確かに20代前半までは若さのパワーでなんとかなることもあります。

しかしそれで大学卒業あたりの年齢になってくると、学校がなくなるので急激に運動量も低下し、成長も終わったこともあって、絶望的に体力の低下が起こります。

すでに元々無い筋肉がガンガン減り、100mも歩くだけで息が上がるようになってくると、人間は基本的に低きに流れる生き物なので、「そういう体質」と納得して運動しなくなる・・・という負のフィードバックを重ねがちです。

そうなってしまうと、ちょっとした事故で半身不随生活や、最近流行の若年性突然死といったとんでもないことになりかねません。

そもそも女性は運動しても筋肉は付きにくいものなので、毎日何時間も筋トレしない限り手足の太さが変わるほど筋肉は付きません。

常々言っていることですが、「運動はすべてを解決する」といっても過言ではないので、せめて最低限の運動はするようにしましょう。

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余談

かつてメルマガのおすすめで紹介したこともある「フランケンふらん」という漫画があります。

スプラッターホラー風刺風漫画で、表紙とは裏腹にグロ満載のスプラッターホラー要素満点です。ただ、そうしたグロい一発モノではなく、ストーリーは実に骨太で、まさによくできたB級映画といった感じで非常に面白くオススメ。

いわゆるマッドサイエンス漫画としては名作。人造人間であり、天才外科医でもある主人公。人間とは多少異なる価値観のおかげで、毎度、普通に解決しそうな事件を、非常に皮肉たっぷりな面白い展開にしていく作者の見事な手腕に、各話びっくりさせられます。

グロ耐性のないヒトにはオススメできませんが、平気なヒトには全力でオススメしたい名作です。

そして、この「フランケンふらん」の第五巻に、二次元に憧れて全力で美容整形をしていったら・・・というエピソードがありまして、今回の記事に関連して思い出した次第です。

なかなかヘビーなオチが付いているので気になる方はどうぞ(笑)。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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