天ぷら火災の仕組みを科学の目で見る:マヨネーズ鎮火を実際に検証!

生活と科学
マヨネーズをボトルごと投入
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初出:2018/11/27 Vol.304 天ぷら火災の科学 その2

POKA
POKA

では消火実験だな!まずは禁忌とされる水かけがどれほど危険なのか実際に見てみよう!

Joker
Joker

うわー・・・火柱が・・・って、あれ、POKA先生、いつの間に。

くられ
くられ

まあ、これが屋内で起きたら火事にもなるね。

POKA
POKA

では続いて、より強力な爆発実験を・・・

くられ
くられ

しれっと本題をすり替えない!今回は消火実・・・ギャーーー!

※火狐ジョークはフィクションの中だけにしましょう。火を扱う際は安全第一!

さて、前回は天ぷら火災の仕組みと、実際に発火させてみる実験の話をしました。

天ぷら火災の仕組みを科学の目で見る:実際に発火実験をしてみた件
天ぷら火災にはマヨネーズ。そんな話を聞いたことはないでしょうか。ある程度リテラシーのある人なら、かなり知られている話だと思います。今回と次回に分けて、実際に天ぷら火災を起こし、それにマヨネーズが使えるのかどうかを検証します。

今回は、やってはいけない例や、話の発端になった「マヨネーズ鎮火」も含めて、実際に火災が消せるのかを見ていきます。

それぞれ実験は、200mLの油を小型フライパンで加熱。発火し2分経過したところで、いわゆる台所で対処できそうな天ぷら火災の消火方法を実際に検証してみます。

コップで水をかける

まず絶対に行ってはいけないという天ぷら火災へのコップでの水かけ。

実際に水を入れてみると、閃光と同時に非常に強い爆発が起こり、それにより拡散した油に引火、炎の勢いが一気に強くなることが確認されました。天ぷら火災にはコップで水掛けを絶対にしてはいけないことを再確認(笑)。

マヨネーズを投げ込む

今回の本題とも言えるマヨネーズによる鎮火を試してみました。

おもむろにマヨネーズをボトルごと投入。ガワであるボトルは速やかに溶け、中身のマヨネーズが広がると一時的に火は大きくなります。その後マヨネーズが鍋の中央に偏り、火の勢いは衰えるものの、最終的には鎮火にまで至りませんでした。

写真では安全に配慮して、窒息消火を行った後に中央に寄ったマヨネーズを撮影しています。

この検証結果を踏まえると、マヨネーズの投げ入れでは、必ずしも速やかには鎮火しない場合もある、という事がわかりました。もちろん鎮火に至る場合もあるでしょうが、正直なところ信用できるとは到底言えません。テレビが恣意的に映像を編集して放送していた可能性は少なくないでしょう。

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中性洗剤を投げ込む

台所にあるものですぐに手に取れるものとしては、食器洗い用の中性洗剤が挙げられるでしょう。この洗剤を燃えさかる炎に投入したところ、一時的に炎は伸びるものの、見事に鎮火に成功しました。

とはいえ、たまたま成功したかも知れない・・・という疑いはあるので、2回ほど繰り返して検証。結果として、いずれも油の1/4程度の量で十分に消火できる事が確認できました。

もちろん消火器とまではいきませんが、緊急時にはマヨネーズなどより中性洗剤の方が鎮火できる可能性が高い、と言って良いでしょう。なお、ボトルごと投入しても同様の効果は見込めると思いますが、フタを取っておかないと、中の空気が膨張して中身がまき散らされてしまい、消火効果を失う可能性も否定できません。もしもの時には注意しておきましょう。

水濡れタオル

自分が一番信用している消火方法の一つとして挙げるのが「水濡れタオル」です。

鍋の上を十分に覆う事ができるサイズのタオルを水で濡らし、炎上中の鍋にかぶせる、というもの。これは有機化学の実験中に出た火災を鎮火するために用いられる事の多い手法なのですが、天ぷら火災の場合も、一瞬で鎮火できるという優秀さを見せました。

ただし、失敗すると燃えさかる鍋をひっくり返す他、炎にかなり近づかなければならないので、そもそも炎に慣れていないと難しいという欠点もあります。火災で動転している時に取る手法としては危険もあるので、一概に最良の方法とも言えません。

というわけで、鎮火実験でした。前にも触れたことですが、自分は火をよく扱います。なので、撮影時には毎度毎度、かなり厳重に注意を払って、消火器などの準備をした上で行っている事です。くれぐれも火災には気を付けましょう。

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前回の発火実験の記事はこちら

天ぷら火災の仕組みを科学の目で見る:実際に発火実験をしてみた件
天ぷら火災にはマヨネーズ。そんな話を聞いたことはないでしょうか。ある程度リテラシーのある人なら、かなり知られている話だと思います。今回と次回に分けて、実際に天ぷら火災を起こし、それにマヨネーズが使えるのかどうかを検証します。

こういった実験時の安全対策についての記事はこちら

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