毒キノコは美味しい? 危険過ぎてオススメできないグルメ

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初出:2015/09/29 Vol.139 美味しい毒キノコ

ある意味究極のグルメ「テングダケ」

キノコ狩りのシーズン真っ盛りですが、キノコの中でも最も美味しい出汁がとれるキノコって?? と聞かれると真っ先に答えるのが「テングダケ」。

日本では、スーパーマリオ的なベニテングダケと茶色に白い斑点のテングダケが生え、図鑑などではドクキノコであると紹介されています。

毒性分は副交感神経刺激性のムスカリンで、発汗、嘔吐、下痢(腸液過剰分泌)などの副交感神経支配の分泌物がデロデロ出まくって不具合が生じるというものですが、テングダケのムスカリンの分量はアセタケやカヤタケといった同種の毒を含むドクキノコに比べると極めて低く、1、2本までなら食べても大丈夫・・・と言われています。

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さらにムスカリンの他に、イボテン酸、その分解物であるムッシモールが含まれており、これらのアミノ酸が凄まじいうま味を持っているため、他に類を見ない「うま味」を持ったキノコとなっています。あまりにうま味が強いため、干したキノコを囓ると、ジャコやスルメを食べているかのような錯覚を覚えるくらいに味が濃厚です。

味のタイプとしては、テングダケの味としか言いようが無く、好みこそありますが、かなり美味しい部類です。系統的には臭みのナイ魚介系の出汁といえます。

しかし、イボテン酸自体も中枢神経に働く幻覚毒性があるため、やはり大量に食べるとよろしくないわけで、化学調味料などとして合成されて使われることはありません。

そう聞くと食べてみたくもなる人もいるかもしれませんが、基本的にはやめておいた方がいいでしょう。

毒の話なら「毒物ずかん」も必見! イボテン酸のキャラも。

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