酒のうまさをドーピング!ワインや日本酒を美味しくする科学的裏技

生活と科学
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初出:2016/11/22 Vol.199 酒のうまさをドーピング

Joker
Joker

おや、先生、どうしたんですか、そのお酒。飲めないのに珍しいですね。

くられ
くられ

おお、ちょうど良いところに。いや、自分では飲めないんだが、安酒をうまくする方法を試してみようかとね。

Joker
Joker

ほほう・・・大変興味があります!ぜひ飲ませてください。

くられ
くられ

眼鏡洗浄機ではパワみ不足なので、POKAに頼んで大型の超音波攪拌機を準備してみた。この中に酒瓶を放り込んでスイッチを入れればOK!

POKA
POKA

パワーを極限まで追求した最高の仕上がりになっている!

Joker
Joker

あのー、なんか不穏なマークが見えるんですが・・・その、POKA先生、動力は・・・

POKA
POKA

原子力に決まっているだろう! スイッチオン!

BOMB!

自分は酒を飲まない・・・というか飲めないのですが、度々、安酒を美味しくする方法を尋ねられるので、いくつか紹介しておきます。

繰り返しますが、自分は下戸なので、以下のレシピが100%動作するかどうかは保証しかねます(笑)。理論的には美味しくなるはず!

白ワインを改造する!

白ワインが高級かどうかは、熟成期間によるものが大きいと言われています。だったら科学の力でこれまた超速熟成あるのみ。

STEP1:グリシンと高級みりんを加える

1本500円くらいの安い白ワインに、グリシンと呼ばれるアミノ酸を100mg程度(ひとつまみくらい)、そしてちょっと高めの高級みりんを10cc程度(もっと少なくても良い)を添加物として加えます。グリシンのうまみ、高級みりんの熟成したうまみが添加されます。

STEP2:超音波攪拌する

次に眼鏡洗浄機に水を少し入れワインボトルをセットします。

これによって、何年もかけて行われるアルコールと水分子の混ざりの良さ(口当たり)を一気に進める事が可能です。

いわばタイムマシンのような反応だと言えるでしょう。実際に超音波攪拌を行ってエイジングを行う専用装置も売られています。眼鏡洗浄機は最低でも20Wクラス。可能であれば40W以上のハイパワーなものがオススメです。

後は普通の白ワインとして飲むだけです。酒好きも唸らせる、偽装ワインのできあがりです。

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赤ワインを改造する!

赤ワインの偽装は、白ワインに比べるとずっと簡単です。

STEP1:醤油をごく微量加える

高級赤ワインは、年代を経ることで、その中にごく微量含まれる酵母の死骸が分解され、だし醤油にもにた芳醇な香りを併せ持つことで知られています。

だったら醤油を入れればいいやんけということで、ワイングラス1杯あたり1〜2滴というごく微量(入れすぎ注意)の醤油を加えます。

STEP2:超音波攪拌する

後は白ワインと同じように眼鏡洗浄機で超音波ムィーンするだけです。超音波攪拌は1本分、720mlのワインでおよそ10分〜20分。眼鏡洗浄機は連続使用すると壊れることもあるので、インターバルをあけて5分刻みで2、3回かけるといいでしょう。

また、甘みのあるワインであれば、色にあわせたレーズンを買ってきて全体の10%程中に沈めてブドウの風味をワインに移すという方法はワイナリーの間で禁じ手としてつかわれているそうです。

じゃあ、赤ワインにレーズンを漬け込んでやればいいやんけ・・・という話になりそうですが・・・ワイン程度のアルコール度数でやると酒税法違反になるので、ダメです。

お酒に水以外のものを混ぜて熟成させるとお酒を製造したものと見なされてしまいます。

酒税法についてはこちら

酒税法
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府令・省令・規則)の内容を検索して提供します。

自家製の梅酒なんかがセーフなのは、アルコール分が二十度以上だからだそうです。なので、自家製サングリアなんかも酒税法的にはアウトになります。

ちなみに、消費の直前・・・つまり飲む前に混ぜる場合はセーフです。これを禁止するとカクテル全般がアウトになってしまうので・・・酒税法はややこしいので、うっかり法に触れないように気を付けましょう。

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日本酒を改造する!

日本酒の醍醐味。それは香り!

だったら香料で・・・と思うところですが、日本酒に付けて良い香りの香料は入手が困難です。そんなわけで、白ワインの時の高級みりん、そして甘酒用の麹を使います。

STEP1:甘酒用の麹を熟成させる

まず、甘酒用の麹を適当にほぐし、コップにいれ、それを弱のこたつの中などで2、3日熟成させます。それを安物の日本酒にどぼどぼ入れていきます。

日本酒特有の芳醇な香りが甘酒の麹から添加されます。

麹から作る甘酒は、通常であればアルコール発酵が発生してもお酒と見なされるほどにはならない(1%未満)ので、酒税法には引っかからないはずです。

STEP2:高級みりんを添加する

次に高級みりんを、日本酒1リットルあたり、30ml程度入れましょう。これで完成。後は飲むだけです。注ぐときに茶こしやザルで、麹の米粒を取り除きましょう。

このドーピング日本酒も、本来であればすぐ飲むよりも、2、3日ほど冷蔵庫で寝かせてやった方が安定するのですが、前述の酒税法の関係があるので、アウトになります。気を付けましょう。

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