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【じょかセレクション】飲む杏仁豆腐? アマレットというリキュール

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初出:2019/10/29 Vol.352 【カクテル連載】飲む杏仁豆腐? アマレットというリキュール

Joker
Joker

〜〜〜〜♪ 〜〜〜〜♪

くられ
くられ

随分とご機嫌だな。この鼻歌は・・・珍走団?

Joker
Joker

「ゴッドファーザー 愛のテーマ」ですよ、先生。間違ってませんけど。今回紹介するカクテルが映画にまつわるものでして。

くられ
くられ

ふーん・・・お酒のボトルにロックグラスに氷に、そのチョコとドライフルーツはおつまみか。

Joker
Joker

普段甘いものそんな食べないんですけど、ウイスキーベースのカクテルなんでこういうのが結構合うんですよ。食べますか?

くられ
くられ

ありがとう。せっかくだから、コーヒーでも入れて・・・おや、POKA?

POKA
POKA

はっはっは。ハロウィンだからな! トリックアンドトリート! キャノンを発射するからお菓子を寄越せ!

Joker
Joker

お菓子ならあげますから、キャノンは勘弁してください・・・

杏の種のリキュール「アマレット」

どうも。Jokerです。カクテル連載、第34回をお送りします。今回取り上げるのは「アマレット」というイタリア生まれのリキュールと、それを使ったカクテルです。

アマレットとはイタリア語で「ほろ苦い」という意味です。実際にはとても甘いリキュールで、苦味はほんのわずかなアクセント程度。杏仁豆腐のような、といえばわかりやすいでしょうか。よく「アーモンドの香り」と例えられる甘酸っぱい香りがしますが、原料は杏の種で、まさに「杏仁」です。

アーモンド、杏、桃、梅・・・バラ科の植物の未成熟な果実や種子にはアミグダリンという成分があることが知られており、これが加水分解されるとシアン化水素が発生します。なんでまあ、青酸カリの匂いとしてアーモンドとか杏仁豆腐が例えられるようですね。

私自身は実際に青酸カリの香りを嗅いだことがないので比較のしようがありませんが、くられ先生にぜひチェックしてみていただきたいものです(笑)。

物騒な話はさておき、このアマレットは、飲み方次第でさっぱりと飲むことも、食後酒としてまったりと楽しむこともできる優れたものです。あえてカクテルにせず、ストレートで香りや甘さを楽しむのも良い。

ただし、度数は28度と結構あるので、お酒に弱い方はやはりカクテルにして飲むのが良いかと思います。

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アマレット・ソーダ/アマレット・ジンジャー

アマレット30〜45mlに対して炭酸水適量で作るシンプルな炭酸割りが「アマレット・ソーダ」です。炭酸で割ることで甘さが抑えられ、さっぱりとした味わいになります。お好みでレモンを絞ってやっても良いです。

個人的にはあまり甘い酒が得意ではないので、ソーダ割りにするならレモンをたっぷり目に絞って、甘みと酸味のバランスをとってやりたい感じです。この辺、梅酒ソーダも同様で、お好みでどうぞ。

また、炭酸水ではなくジンジャーエールで割ると「アマレット・ジンジャー」になります。アマレットの甘い香りにジンジャーエールのピリッとした風味がマッチして、バランスのとれた良いカクテルに仕上がります。こちらもお好みでレモンを添える感じで。

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アマレットミルク

ミルク回でも紹介した、アマレット30mlに対して牛乳適量で作る「アマレットミルク」は、まさに飲む杏仁豆腐という感じです。

ミルク割りにすることでアルコール感を感じにくくなり、デザート感覚で美味しくいただけるカクテルですが、前述の通りベースの度数は28度あるので、割合を考えないとあっという間に酔っ払うことになります。

また、ミルク系のカクテル全般に言えることでもありますが、お酒の影響もあってついついたくさん飲んでしまうと、体質によってはお腹が痛くなることがあるのでご注意ください。

普通に考えて、何杯も冷たい牛乳を飲んだら・・・という奴です(笑)。

また、寒い時期はミルクをホットにした「ホット・アマレットミルク」も美味しいのでおためしあれ。

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ゴッド・ファーザー/ゴッド・マザー

ウイスキー45mlにアマレット15mlで作られるのが「ゴッド・ファーザー」というカクテルです。1972年公開の同名の映画公開後に生まれたもので、あの特徴的なメロディーが頭に浮かびます。

ベースにするウイスキーには特に指定がないので、使ったウイスキーによって味わいが大きく変わりますが、アマレットの甘さと香りがウイスキーを受け止めてくれる感じ、といえば良いでしょうか。

「ゴッド・ファーザー」のレシピを見ているとスコッチを使っているものが多いですが、映画がアメリカを舞台にしたシシリアン・マフィアの物語なので、個人的には合わせるならバーボンなのかな、と思ったりして。

この辺はお好みなので、いろんな組み合わせを試してみると面白いと思います。

ベースをウォッカにすると「ゴッド・マザー」となり、度数の高いカクテルながら、ウォッカ自身は味の主張をしないので、よりアマレットに寄った優しい甘さのある感じの仕上がりに。

ちなみに、ベースをブランデーにすると「フレンチ・コネクション」というカクテルになり、これもまた映画由来のカクテルになります。

映画由来のカクテルは結構あるので、探してみるのも結構面白いですよ。何度も紹介している「ボンド・マティーニ」も、映画由来ですしね。

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イタリアのリキュールといえば「カンパリ」も美味しい

映画由来といえば「ボンド・マティーニ」。「Vodka Martini, Shaken, not stirred」(ウォッカ・マティーニ、ステアではなくシェイクで)というのはあまりにも有名ですし、「ヴェスパー」と呼ばれるレシピもあります。りりか先生の大好物ですね(笑)。

カクテル紹介シリーズの記事一覧はこちら

じょかセレクション
「じょかセレクション」の記事一覧です。

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アリエナイ理科ポータル管理人にしてメルマガ編集、配信担当。
薬理凶室の裏方にいる四ツ目の悪魔。
https://twitter.com/JokerLunatic

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