ヘルドクターの麻酔体験:脳みそがバグって誤作動するのが幻覚だ!

生活と科学
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初出:2016/09/13 Vol.189 幻覚の世界

幻覚ってどんな感じか分かる人はあまりいません。

いやまぁ、いっぱい居てもどーかって話なのですがw

脳のバグり方にも色々ある

まず幻覚と一括りにいっても、脳のどの部分が誤作動するかによって幻覚の内容も全然変わると言えます。幻覚といっても、違法薬物で幻覚剤として有名なLSD的に世界がぐにゃぁあって光って見えるというのが幻覚ではなく、他人に対して謎の恋愛感情をいきなり激しく持ってしまう感情の変調も幻覚と言えるわけです。

詳しい幻覚剤のメカニズムは分かっていませんが、脳の情報分析自体を麻痺させることで、五感の解析を困難にしたり非常回路的スイッチを入れるもの、統合失調症に多い一部の受容体の増加、大脳基底核を失調させる等々、それらは薬物、ストレス、てんかん、統合失調症によるものによって様々なバグり方があるわけです。

自分もすべてを経験したようなことはもちろん無いのですが、バグっていく様はなかなか他では経験できないものであり、脳が脳として機能していることを客観視できる感・・・と表現するのが限界です。

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ケタミン体験談

例えば、ケタミンという麻酔薬では、静脈中に流れると20秒以内に意識はぶっとびます。

ぶっ飛ぶときは、目を開けていると光として入っている脳への視覚情報が処理しきれなくなり、高速で回転、ないしは移動しているように見えるため、ジェットコースター的と表現する人が多いというのもよくわかります。次第に耳に入る声や音も、声→音声→言葉→単語→意味 の解析ができなくなっていき、謎の「音」程度の情報としか知覚できずに意識がショートします。

完全にブラックアウトするというよりは、サイケデリックな光情報の海の中を永久に彷徨うような感覚を受けます。ようするに自分の場合は手術中(口腔内手術)だったわけで、手術台の明るい光を浴びていたためにそのような「解釈」になったのでしょう。

意識消失自体は30分程度で、その間に局所麻酔やら諸々の麻酔をうたれているわけですが、そのときの現実と夢の区別は極めて曖昧です。自分も口腔内手術なのに医師と会話していた記憶があり、物理的に無理なはずなのに、記憶はかなり明瞭とあります。

ゆえに先日おきた、女性が手術中にわいせつ行為を受けた・・・と申告しただけで執刀医が逮捕された経緯に関しての「発言内容」は極めて「疑わしい」「根拠に乏しい」と自分は思うわけです。

その1 その2←今ココ その3 オマケ