ヘルドクターくられの「俺コラム」:フリーランスと会社員の時間感覚

リテラシー
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初出:2015/03/24 Vol.112 俺日記
改稿:2020/03/10

くられ
くられ

フリーランスは毎日が日曜日で営業日!

Joker
Joker

自分でオンオフ付けないと営業時間と自由時間の区別がなくなるって話ですね。

くられ
くられ

うむ。この辺の時間感覚は、時にサラリーマンには理解してもらえない事がある。

Joker
Joker

ああ、打ち合わせとかなんとか、とにかく会って話そうって人いますね。あと電話かけまくってくる人も。

くられ
くられ

必要なものは仕方がないけど、割り込みを食らいまくると本当に仕事が進まない。電話なんか大嫌いだ。

Joker
Joker

メールやメッセージなら好きな時に返事できるから助かります。

くられ
くられ

というわけで、今回はその辺の感覚の差異というものの話をしよう。時々、話を聞くだけ聞いてネタだけ持っていくようなどうしようもない輩もいるが、本当に絶滅して欲しい。

POKA
POKA

はっはっは。そういう無礼な奴は「消毒」してやれば良かろうなのだ!

Joker
Joker

先生方、もっと穏便に・・・そんなのに時間の無駄遣いする方がもったいないですよ。

フリーランスの「時間感覚」

自営業者、今風に言うと「フリーランス」の時間感覚というものに、今回は触れていこうかと思います。

世の中には学生や会社務めの人、パートタイマー、そしてニートや無職と、いろいろな業種の人がいますが、その中でフリーランスで活動している人・・・「自営業者」「自由業」という業種は勤め人、いわゆる「サラリーマン」とは根本的に「時間の感覚」が異なります。

そして優秀な社会人ほどこの「時間感覚の違い」を理解していて、無能な人ほどこの違いを理解していないのでトラブルを起こしがちです。

自分も泡沫の文売業だが、それなりにいろいろな会社の人と仕事をさせてもらっている。その中で出会う人が優秀かどうか、信用出来るかどうか・・・を見抜くのに一番手っ取り早いのがこの時間に対する認識じゃないかとも思っています。

かつては自分も会社員であり、なかなか、この当たり前のことに気が付かなかったので偉そうには言えないのですが、はてさて、一体全体この「時間の感覚」の差異というのはなんでしょうか?

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営業時間と自由時間の観念

自営業者と会社員の決定的な違い、それは「時給の有無」です。

なんだ、当たり前じゃないかと思った人は、本当に本当に意味が分かっているのでしょうか?

自営業者は1日、24時間、その全てが営業時間であり、自由時間です。

特にフリーランスでやっている作家業の人などはその通りで、その人の時間というのはすべて営業時間になり得る時間であるということ。

よく言うように、毎日が日曜日で営業日なのです。どこで休んでどこで働くかは自由な訳ですが、何かしら成果を出さないと稼ぎにならない訳です。

一方で、会社員は就業時間に会社で仕事をして、その対価として毎月の給料をもらいます。

中にはブラックな感じで、みなし残業を悪用する形で給料の発生しない労働をさせられたり、休日であろうと営業電話がかかってきたりと、そういう事例があるのは言わずもがなですが・・・それはさておき。

会社員は会社に拘束されて給料が発生する営業時間と自由時間がきっぱり別れているのです。

しかし、自営業は営業時間と自由時間の境目がありません。その人が起きている時間はすべて「営業時間となり得る」という事です。

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自営業者の時間を奪うのは稼ぎを奪う事

もちろん、同じ自営業でも、昼と夜の別なくしゃにむに働いて薄給しか得られない人から、サササッと仕事を終わらせて自由時間を満喫しつつ、平均的な会社員より遙かに稼ぐ人まで様々ですが、この「境目がない」という原則には違いがありません。

ここで、会社員が「ちょっとお時間良いですか?」と要領を得ない長電話をしてきたり「ちょっと実際にお会いして打ち合わせをしましょう」と、別にメールやメッセージや一言電話で済む程度の話で、気軽に会社に呼びつけたりするのは、どうでしょう?

会社員の側は、それで給料が出ているし、打ち合わせで移動する事になっても交通費は会社持ちです。

が、自営業の側は、そうやって時間を無駄にされるとそこで得られるかもしれなかった稼ぎがなくなる次第。交通費も自腹だし。

自営業者が、メールやメッセージで済む事はそれで済ませて欲しい、というのは、コミュ障だとかそういう訳ではなく、無駄な拘束時間を嫌うだけの話であり、そしてメールやメッセージに返事をするのは、自分の都合のいいタイミングで返事ができるので、何かと都合が良いのです。

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「怒られない」=「許された」わけではない

こういった原則を踏まえてみると、仕事上のやらかし案件にしても、違った視点が見えてきます。

例えば、仕事上で大失敗をやらかして、説教を食らっている構図を考えて見てください。

これが会社員であれば、叱られている間も給料が発生する訳ですが、自営業者の方は0円な訳です。

故に、賢い自営業者ほど、争いを好みません。これは経営上当たり前の判断な訳です。

もちろん、繰り返されても困るので自営業者だって注意はしますし、連絡に不備があったら正そうとしますが、たまにアンポンタンが「どうも怒ってないようだし、許されたみたいだ。良かった良かった」って感じで同じ間違いを繰り返したりします。

怒らないのは時間の無駄だからに過ぎません。そういう部分で改善が見られない人間は無能扱いされます。

会社員で上司部下の間柄であれば、部下の成長のために怒ったり叱ったりもします。たまにパワハラ案件もありますが、基本的にそれは、回り回って会社の利益になるからであり、そしてそこに給料が発生しているからです。部下の育成も上司の仕事の範疇だし。

一方で、自営業者からすれば、そこまでしてやる理由がない。取引先として不適格だと判断したら、そこでフェードアウトです。

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専門家への質問は本来、対価が必要である

時々、Twitterなどで、どうでもいい質問を自営業者にぶつけて、相手にされないと怒り出す人なんかもいますが、これも当然の理屈です。

何が悲しくて一円にもならん時間を、誰ともわからん面倒な相手に割かないといけないのか。

考えれば考えるほど、当たり前の話だと言えるでしょう。

また、作家をはじめ、自営業、フリーランスの人同士は、この原則が骨身に染みているので「相手サマの時間」を「自分ごとき」が奪ってしまうのは・・・と、過度に恐縮してしまって、ちょっとした集まりに誘うどころか、電話をすることさえ躊躇ってしまう、と逆のジレンマが生じる訳ですが・・・

とにもかくにも、こうした「相手の時間」を理解することも「人の距離」をうまく考える上で大事なのではないでしょうか?

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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