【添加物オカルト】人工甘味料を悪者にする前に健康的な食生活を!

美容と健康
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初出:2016/08/23 Vol.186 ゼロカロリー飲料の中身と有害性論
改稿:2021/09/13

くられ
くられ

本日は食品添加物と人工甘味料についてお送りしていく!

Joker
Joker

はい、というわけでここに人工甘味料たっぷりのダイエットコークをご用意しました! 人工甘味料を摂ると糖尿病になるって話があるそうですが・・・(ゴクゴク)

くられ
くられ

そんなん気にする前に、食事のバランスと日々の運動をっていう話ではないかね。酒タバコのがよっぽど健康に悪いと思うんだが、どうだろう?

Joker
Joker

うぐっ・・・耳が痛いです先生・・・いやタバコはだいぶ前にやめましたが。

くられ
くられ

まあなんにしても何事も程度問題だな。「量」の観点を抜きにして話をしてもしょうがないし。

POKA
POKA

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BOMB!

くられ
くられ

げほっ・・・また爆発オチかよ・・・

「食品添加物でガンになる」はただのオカルト

「人工甘味料は体に悪い!」「食品添加物は発がん性物質だ!」

ネットには様々な情報が溢れ、こうした文言で、あたかも「飲むだけで死ぬ」みたいな主張をしている本も書店で見かけます。

まず、人工甘味料を含め、あらゆる食品添加物と言われるものに「発がん性」なんてものはありませんし、多少体に入っても何も気にしなくて良いと言っても過言ではありません。

この辺、あちこちの記事で触れておりますし、拙著「本当にコワい? 食べものの正体」にもまとめてあります。

今回は、食品添加物について、そして特に人工甘味料について「食べたら死ぬ」みたいな与太話がまかり通っているのかを見ていきましょう。

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「添加物有害論者」の無理筋論法

食品添加物をごく少量摂るだけで危険というのは、かなり飛躍したオカルト論です。

もし本当に危険で、今「安全」と判断されている根拠となる実験データをひっくり返せる実験データがあるなら、わけのわからないクソみたいな本を出してないで、きちんとまとめて論文で反証を示し、多くの専門家の査読を受けるべきでしょう。

「いや、ちゃんと根拠がある!」と、添加物有害論を唱える人たちがデータを示してくることもありますが、冷静に、俯瞰で見ると、滑稽極まりない。

実験の妥当性が怪しいものを除くと、出てくるのは「安全性テスト」のデータだったりするからです。実に笑える。

安全性を示すためのテスト、試験というのは、「有害作用が出るまで量を増やしていく」ものです。

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毒とは量である・量の観念を無視したデータは馬鹿馬鹿しい

どこまで投与すると有害なのかを試験して、安全性を算出する工程は、どんな添加物にも存在します。「毒性が出る」まで続けることで危険値を見るテストなのです。

それが塩だろうが砂糖だろうが同じで、大量に摂取すれば有害な量はあります。

それこそ水だってそうです。熱中症対策のつもりで水をがぶ飲みして低ナトリウム血症を起こす事例があったりするから塩分も同時に摂れと言われるわけですし、水をたっぷり飲んでデトックスみたいな謳い文句のダイエットをして倒れる人もいるわけです。

こうした「量」の観点のない話で危険危険というのは、実に馬鹿馬鹿しい限りである。

そんなデータを鬼の首を取ったように本にして喚き散らすのは、なんとも哀れなレベルで救いようのない感じしかしません。

なので、そういうのを「痛い人」と認識することはとても大事だと思います。

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人工甘味料を使った「ゼロカロリー」ドリンクは?

さて、ここまでを踏まえた上で、今回クローズアップするのは「人工甘味料」です。

人工甘味料については、インスリンの分泌を過剰にしてII型糖尿病を促進する、と、そういう話があります。

これについては、いくつもの論文があり、大規模な調査も行われました。

近年であれば、「ネイチャー」に掲載されたり、フランスの科学誌「Journal of Clinical Nutrition」に掲載されたものでしょうか。

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過去20年の6万人の食生活を調査したもので、人工甘味料入りのソフトドリンクを飲むグループは100%果汁ジュースを飲むグループに対して有意にII型糖尿病が多いという結果が出ています。

またこういうのを見て、やはり大喜びで人工甘味料を人類の敵と言わんばかりに騒ぎ出す輩もいるわけですが・・・

あたかも人工甘味料が糖尿病を引き起こしているように見えますが、こうした研究レポートはあくまでそういう一面があるというだけで、因果関係があるとまで結論付けていません。

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調査結果が出ても因果関係の証明は難しい

物事には「因果関係」というものがあります。

先ほどの調査結果を踏まえた上でどういうことかと言いますと・・・

  • もともと肥満がちな人は少しでも摂取カロリーを抑えようとダイエット飲料を好む。
  • もともと健康的な体型を維持していて健康な人は、最初から食生活に気を遣っているし、間食も控えている。

と、こういう、根本的な部分の検証が難しく、因果関係自体を証明することは困難なわけです。

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極端なことを言うのであれば・・・

そりゃー、朝起きて一杯のフレッシュジュースを飲み、カロリーとバランスを考えた食事をして日々の運動も欠かさない人と、「これはダイエットコークだからノーカン」とか言いながら、ピザを山盛り食べまくり、砂糖と油たっぷりのお菓子をデザートにした上で、日々のポテチも欠かさない人だったら、どっちが、という話ですよね(笑)。

因果関係が不明瞭だから安全なのかというとまた違う話になりますが、しかし、こういう極端な話はさておき、たまに人工甘味料を使ったドリンクを飲む分には、何も気にしなくて良いと思います。

ただ、「甘い」という味覚への刺激は、食欲を増進させる働きがあるので、ついポテチを食べてしまうとか、そういう二次的な間食増進には気をつけるべきでしょう。

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結局は「不摂生が良くない」という結論になる

結局のところ、この辺の話は「不摂生が悪い」ということでしょう。

人工甘味料を悪者にして、問題をすり替えてはいけないわけです。

ちなみに自分は血統的にII型糖尿病因子を持っており、甘い物も大好きですが、甘味の摂取量を減らすために、人工甘味料のドリンクはかなりガブガブ飲んでいます。体重は平均以下で、体脂肪率も低めです。

人工甘味料の毒性がもしなんらかあったとしても日々の運動で完全に帳消しできるレベルだと思います。

逆に言えば、食生活のバランス調整もせず、脂っこいものを食べ、運動不足でも人工甘味料を避けていれば健康かというと・・・そんな甘い話は無いわけです。

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運動はすべてを解決する!

さっきの話じゃないけど「ダイエットコークだからノーカン」といってバクバクと食べてたらそりゃーよくない(笑)。

体は日々食べるもので構築され、25才以降は運動しなければ急激に衰える。

食のバランスをしっかり体質にあわせて管理して、あとは紫外線老化防止のためにスキンケアをしっかりして・・・そこまでやって、さらなる健康を望むならようやく人工甘味料の毒性を気にするレベルだと思います。

タバコを吸っているとか、休肝日を作らず日々飲酒がある人はそもそも論ずる権利は無いでしょう。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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