サプリメントビジネスの抜け道くぐり:サプリは医薬品ではない!

美容と健康
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初出:2017/08/29 Vol.239 サプリメントってなんだっけ?
改稿:2020/10/12

Joker
Joker

先生、サプリメントって結局、何なんですか? まるで薬みたいな売り出し方してますが・・・

くられ
くられ

あくまで健康補助食品であって薬ではないのじゃ! いかにも効きそうな感じで商売してるけどね。

Joker
Joker

それ、アリなんですか?

くられ
くられ

いやー、そこはいろいろと抜け道をくぐってるからねー。実に罪深いとは思うよ?

Joker
Joker

うーむ・・・あ、ほら、これなんか医師の推薦とか書いてますよ。

くられ
くられ

その写真、同じ名前で写ってるモデルが変わってたはずだよ。

Joker
Joker

うわ、胡散臭い・・・

くられ
くられ

というわけで、サプリと抜け道の話を今回はしていこう。

サプリメントは医薬品ではない

改めて、サプリメントとはなんでしょう? 薬みたいなもの? 食品と薬の間みたいなもの?

サプリメントは食品であって薬ではありません。

そもそも「健康補助食品」というからには、健康を補助する食品というカテゴリーであって、薬効表示をする「医薬品」とは全くの別物です。

しかも医薬品の下には、医薬部外品や化粧品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品と続き、ようやく「いわゆる健康食品」と「いわゆる」という但し書き付きでランク付けされています。

医薬品や化粧品は万一健康被害が起きた場合、商品の排除命令を国が出したり調査を要請したりと、その商品が「効能」を謳う以上、その責任も強く求められます。

特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品でさえ、何がどういった形でどれだけ含まれているか等、明記しなくてはいけないもので、効果が一切認められていないものは名乗ることができないわけです。

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サプリメントビジネスの本質

そうしたしがらみから逃れた存在であるにもかかわらず目がよく見えるようになるだの、痩せるだの、メラメラパワーで代謝を亢進するだのというイメージを売りにすること自体が本来はあってはならないのです。

それらのイメージ販売を「※使用者の感想です」で逃げているのが現状です。

薬効を謳うのであれば相応の責任や審査が必要である・・・この基本原則すら破って、食品としての検査・法律の甘さの上にあぐらをかいて、医薬品であるかのような宣伝をする・・・これが日本のサプリメントビジネスの根幹にあるものです。

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サプリメントのCMの嘘

サプリメントのCMの内容は大半が嘘とというのも、いくつもの記事で何度も取り上げた通り。

例えばコンドロイチンは放射性マーカーを付けたコンドロイチンの実験で、軟骨中に摂取したコンドロイチン分子が軟骨形成に使われていないことが分かっています。

ビルベリーやブルーベリーが目に良いという話は、以前、亜留間次郎氏の記事にてネット公開されたことで話題になったので見た人も多いでしょう。

これも結局、軍事機密を守るためのデマが一人歩きしたものです。

なおこの記事は亜留間次郎氏の著書からの抜粋なので、他の記事が気になる人はぜひ書籍をご覧ください。

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万人に効くサプリメントなどという都合のいいものは存在しない

さておき、ごく稀に、普段の食生活が荒れていることで栄養が欠乏している人が、たまたま欠乏している成分を含んだモノを摂取したことで劇的に改善することなんかは確かにあります。

しかしそれはもともと不健康であるという前提で、個人差ってレベルじゃない話で、それを「この人が効いたから自分にも効く」というのは馬鹿げた発想というわけです。

やはり、以前記事にした、男性機能の低下をサプリメントで・・・なんていうのも、まさしく、足りてない栄養を補うと効果アリ・・・という事例のド真ん中ですし。

ともあれ、サプリメントを盲信するのはまったく馬鹿馬鹿しい話。

本当に効果があるなら、とうの昔に医薬品になっておるわ!(笑)

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サプリメントの安全性と怪しげな推薦文

また、安全性については、厚労省がサプリメント成分に関して見識をまとめているサイトもあります。

「健康食品」の安全性・有効性情報〔国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所〕
食品・食品成分に関する正しい情報の提供、健全な食生活の推進、「健康食品」が関連した健康危害の防止を、主な目的として運営しています。

信頼ある情報が知りたかったらそうしたしっかりとした裏付けのある情報を集約したものを見るのが手っ取り早いです。

また、冒頭の茶番でもちょっと触れたことですが、なんしか権威付けのために医者や研究者を引っ張り出してきて「推薦!」とかやってることがありますが、胡散臭い事例も多々あります。

医師の名前で調べても資格者として出てこないとか、そもそも同じ名前なのに写真のモデルが変わってるとか。

研究資金に困ってる研究室のスポンサーになって、その名前を使うなんてケースもあります。

基礎研究にカネを出さない日本ですが、そういうことをしていると、お金の調達のために・・・ということになります。

そういう研究室の人たちは、ちゃんとお金があるなら、変な金策に手を出さなくても研究ができるのです。

もうちょっとその辺に出し渋らずお金を出してあげようよ、そうじゃないと未来がないよ、って話なんですが、なんともかんとも・・・

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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