顔面に寄生虫がいる!? キモーイ! というお話の真実

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初出:2013/12/10 Vol.46 カオダニという存在

カオダニという存在の嘘と本当

みなさんも一度は雑誌などでカオダニと呼ばれる生き物が顔に寄生していてニキビの原因になるなどという記事を読まれた方もいるかとおもいますが、実はそれほど問題のある生き物ではありません。

カオダニというのは俗称で、和名をニキビダニ、毛嚢虫、学名をDemodex folliculorum(デモデックス フリクロラム)と言われている人体の皮膚寄生虫であります。成人であれば誰もが顔や頭皮に持っているものです。サイズが0.1mmから0.4mmと小さいのですが、ヘアピンなど、角が無く堅いものなどで顔の皮脂を少量取り、顕微鏡で150倍程度に拡大して見ると卵ないし生体、脱皮の殻、などを見ることが出来ます。

女性誌などでは、これらのカオダニをさもエイリアンのように取り上げて、駆除のクリームなどを高額に販売していたりしますが、これらはまったくの無意味な商品です。

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カオダニはみんなに居る

カオダニの寄生率は高いというか居ない人はいません。

地球上のほぼすべての人にいるというもので、カオダニの遺伝子を見て、人類の系譜が分かるレベルです。皮脂の分泌が盛んになると数が増えることが知られています。このダニが異常に繁殖した際にニキビが大量にできることがあり、ニキビダニといわれるのはそのせいです。

クロタミトンやイオウ薬剤による治療が有効で、副腎皮質ホルモン(外用薬のステロイド)の使用はかえって症状を悪化させることがあるので禁忌です。ようするにムトウハップ的なものや、一般的なかゆみ止めで十分に抑制できる生き物です。

通常は顔を清潔に保っていれば気にすることは何もありません。有効に働くクロタミトンは多くのかゆみ止めなどに入っている殺菌成分ですしムトウハップ的な石灰硫黄剤などでも減らすことができますが、根絶は不可能です。

人体の皮膚に寄生するダニは他に、疥癬を引き起こすヒゼンダニなどがありこちらは根本的な治療を行わないと慢性的な皮膚疾患を起こす悪性の寄生虫です。このヒゼンダニの話とニキビダニの話がごっちゃになっている記事が女性誌なんかでよく見かけます。全て嘘なので気にしなくていいでしょう。

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