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【じょかセレクション】二面性を持つ「ブルームーン」というカクテル

生活と科学
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初出:2020/04/07 Vol.375 二面性を持つ「ブルームーン」というカクテル
改稿:2021/05/26

Joker
Joker

今夜は月が綺麗ですね・・・(カコン・・・シャカシャカシャカシャカ)

くられ
くられ

シェイカー振りながら、なに黄昏てるの? 一人でそのセリフを言うのはだいぶアレだよ?

Joker
Joker

いえ、言葉通りの意味で、今日は満月がとても明るいので、ちょっと月見酒でもしようかと。

くられ
くられ

なんだかんだ毎日理由つけては飲んでるじゃないか・・・

POKA
POKA

はっはっは。月明かりが明るい良い夜だ! こんな夜には盛大に爆炎を振りまく実験をするに限る!

Joker
Joker

POKA先生・・・少しくらいは落ち着いて、せめて一杯飲ませてはもらえませんかね?

POKA
POKA

はっはっは。そいつは「できない相談」というやつだな!

一杯に込められた「カクテル言葉」

どうも。Jokerです。カクテルというと、その味わいもさることながら、目を楽しませる色合いだったり、バーの雰囲気とあわせて楽しむものだったりしますね。

一杯のカクテルが出来上がるまでの歴史を紐解いて行くと、お上品なエピソードばかりではなく(笑)、むしろ酔っ払いの戯言という感じで出典も発祥もあったもんじゃねえ、なんていうのはザラなのですが・・・

それでも、カクテルに込められた意味合いとして、花言葉ならぬ「カクテル言葉」がある程度には、ロマンチックなものもあるのです。

そういう観点から見た時に、私が一番気に入っているカクテルに「ブルームーン」というカクテルがあります。

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「ブルームーン」とは

カクテルの話に移る前に、まずは雑学的な意味でのブルームーンの話をしましょう。

通常、満月が見られるのは、月に1度ですよね。ところが、満月になる間隔と1月の長さというのにはズレがあります。このズレに伴って、1年間の間に、13回の満月が見られることがあるのです。

その希にある満月のことを「ブルームーン」と呼びます。

具体的には、1年を春分、夏至、秋分、冬至に分割した上で、その季節の間に4回満月があった場合の3回目を「ブルームーン」と呼ぶそうで・・・

この辺の定義は実にややこしいので、詳細な説明はWikipediaでも見てください(笑)。

ブルームーン - Wikipedia
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once in a bule moon

さて、そんな珍しい満月のことですが、それとは別に、本当に「青い月」が見られることもあるそうです。

その希少性から、「once in a blue moon」という慣用句があり、「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」という意味で使われます。

一方で「奇跡」ともされています。この辺はそれこそWikiに載ってることですが・・・どうしてこんな正反対の意味を持つのかを考えるならば。

あり得ないことの例えでありながらも、そこに万に一つの可能性を見る、ということなのでしょう。

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「ブルームーン」というカクテル

では本題、カクテルの方の「ブルームーン」について。レシピはドライジン30ml、パルフェ・タムール(ヴァイオレットリキュール)15ml、レモンジュース15mlをシェイクして作られます。

パルフェ・タムールはスミレの香りが特徴的な紫〜青色をした、まるで香水のようなリキュールです。このため「ブルームーン」は色合いも香りも蠱惑的なカクテルに仕上がります。

そんなわけで、なんとも「おデート」に向いてる感じのカクテルなわけですが、ここで注意したいポイントがひとつ。

まあなんとなく、先ほどの慣用句を考えていただければ想像できるかもしれませんが、「ブルームーン」のカクテル言葉には二面性があるのです。

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「ブルームーン」のカクテル言葉

ひとつは、「決してあり得ないこと」から転じて「できない相談」という意味。つまりは「お断り」・・・あなたの告白は受け入れられない、ということになります。

もうひとつは、使われているリキュール「パルフェ・タムール」はフランス語で「完全なる愛」を意味しているので、ブルームーンの「奇跡」と合わせて「滅多にない幸せな出来事」です。

一つのカクテルに、真逆の意味が込められている、そんなミステリアスなカクテルが「ブルームーン」なのです。

そんなわけで「お断り」のサインに使われる時もあるので、頼むとしてもシチュエーションには注意しましょう。

でも、なんともロマンチックですよね。意味合いを話しながら、良い意味もあるんだよ、今この瞬間は、とても貴重な、幸せな時間なんだ・・・なんていうのは気障に過ぎるでしょうか(笑)。

少なくとも私のガラではありませんが、まあ、たまにはカクテルの逸話っぽくということで、今日はこの辺で締めさせていただきます。

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