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【じょかセレクション】信じられないほどたくさんある「お酒の原料」

生活と科学
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初出:2020/08/25 Vol.395 信じられないほどたくさんある「お酒の原料」

Joker
Joker

本日は、お酒を作るための原料について触れていきます。まずは一杯・・・(トクトクトク)

くられ
くられ

のっけから飲み始めるんじゃないよ(笑)。アルコール発酵を考えると、糖分があれば原理的にはお酒ができるはずだよね。

Joker
Joker

お酒ができるまでのプロセスは様々なようですが、果物を絞った汁や砂糖を絞ったあとの搾りかすとか、他にも穀類のデンプンを糖化させたりして作ってるようでして。改めて見てみると本当にあらゆるものから酒を作ってるみたいなんですよね(グビグビ)

くられ
くられ

アルコールは飲むためだけじゃなくて、科学的にも色々な利用のされ方をしているしな。

Joker
Joker

まあ、私は美味しいお酒が飲めれば原料がなんであれ別にかまわないです(ゴクゴク)

くられ
くられ

自分は酒が飲めないのでその辺は理解できんのだが、相変わらず本当に飲むことだけに関してはブレないな(笑)

お酒は何から作られているのか?

どうも。Jokerです。日頃から美味しいお酒の飲み方だのカクテルだのおつまみだのを気がむくままに紹介している訳ですが、今回は「お酒の原料」についてクローズアップしてみたいと思います。

いや、改めて振り返ってみても、「お酒の原料」ってそこら中にあるんですよ。糖分や、糖分に分解できるデンプンを持つものなら、割となんでもお酒にできちゃうのです。

改めて、お酒は何から作られているのか、それを振り返ってみましょう。

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割とメジャーなお酒の原料

ビールやウイスキーは麦だし、日本酒は米、ワインはブドウだし、焼酎は、麦とか芋とか米とか黒糖とか色々だよな、と、割とピンときやすいものを列挙してもこんな感じです。

なお、ウイスキーの場合、原料にトウモロコシを半分以上使っているのが「バーボン」という分類になったりします。

この辺、細かくはまた色々と基準もあって実にややこしい。ワインなんかもそうなんですが、産地や製法、原料の割合とか、細かく分類が存在するんですよね。

ちなみに、ウォッカやジンは麦やライ麦、ジャガイモが原料です。麦はなんとなくわかっても、ジャガイモは知らなかった人も多いのではないでしょうか。厳密にはこの辺、さらにいくつか原料にされるものもあったりして奥が深い。

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搾りかすから作られるお酒

また、ラムや、いわゆる甲類と呼ばれる焼酎の一部は、サトウキビを絞ったあとに残る廃糖蜜から作られています。

ラムの場合は絞り汁をそのまま使うものもあるようですが、搾りかすにもたっぷり糖分が含まれているので、それを再利用して作っているわけです。

なんだか廃品利用的なネガティブなイメージが付きそうですが、決して他のお酒に劣るものではないと思います。

こういったある種の副産物を利用したものといえば、マールやグラッパもそう。ブランデーはワインを蒸留して作られますが、これらはワイン用のブドウの搾りかすが原料です。

・・・昔ちょくちょく行っていたトラットリア(要するにイタリアン・レストラン)で、適当な前菜を摘みつつモレッティというイタリアのビールを飲み、パスタやメインの料理を頼んで赤ワインを飲み、最後にデザートを頼む代わりにグラッパを飲んで帰る、なんてことをやったことも(笑)。

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ブドウ以外の果物を使ったお酒

また、果物で言えば、例えばリンゴで作ったお酒なんかも、世界的には有名。リンゴの果汁を発酵させて作るのがシードルとかアップルサイダーと呼ばれるものです。りりか先生がたまに飲んでる奴ですね。フィッシュアンドチップスと合わせたい・・・

甘いシードルは日本でも昔から売ってましたが、私は比較的最近になって見かけるようになったハードシードルという、甘くない奴が好みです。

ちなみに、シードルを蒸留して作られるのが、カルヴァドスとかアップル・ブランデー。これはカクテルの材料として目にした人もいるんじゃないでしょうか。

果物を利用した蒸留酒で言えば、サクランボを使ったキルシュヴァッサー、キイチゴを使ったフランボワーズなども有名ですね。ブランデー同様、お菓子作りに使われたりもします。

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他の変わったお酒

他に、有名なお酒なのに原料が変わり種なのが、テキーラでしょうか。

あれはメキシコ原産のアガベ(リュウゼツラン)から作られています。見た目アロエっぽいけどまったく別の植物で、開花期になるとため込んだデンプンが糖化して甘い液体が取れるようになるそうで、それを利用してお酒にしているのだとか。

蜂蜜が原料の蜂蜜酒(ミード)とか、Dr. STONE初期のお酒造りで「ブドウを絞って放置」で作られていたワインのように、割と放置してるだけで発酵するものもありますが(おいしく作れるかとか、腐敗の問題は別)、穀類からお酒を作る場合は、なんらかの手段でデンプンを糖化させる必要があります。

なので、人間の唾液に含まれるアミラーゼを利用し、穀類を噛んでから吐き出して、それを貯めて作った「口噛み酒」なんてものも大昔は結構あちこちで作られていたようです。

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そういえば、MAN vs. WILDでベア・グリルスが、ヤシの実から作ったお酒をパナマに住む部族から振る舞われていましたが、あれも唾液で発酵させたものだったそうで・・・(笑)。

https://www.discoverychannel.jp/0000034087/

とまあ、徒然とウンチクを垂れ流していただけな気もしますが、思った以上にいろんなものからお酒が作られているんだなあ、と思っていただければ幸い。

今回紹介したのはほんの一部に過ぎず、製法や、様々な副原料、香草類などを使った風味付けなど、お酒の世界は実に奥深いものです。

漫然とお酒を飲むのではなく、こういった「来歴」をつまみにグラスを傾けるというのも、時には良いものですよ。

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