初出:2019/01/22 Vol.312 リンゴチップの作り方
改稿:2020/12/15

先生、何を食べてるんですか?

ん、ああこれ。リンゴチップだよ。食べる?

頂きます・・・美味しいですね、これ。どこで売ってるんですか?

いや、自分で作った。そんなに難しくないよ。

・・・なんかウケそうな気がするんで、今度記事にしませんか?

いいよー(パリパリ・・・)

(パリパリ・・・)
※概ねこんな流れで本当に記事になりました(笑)
特製リンゴチップの作り方
寒くなって寒風吹く季節ならではのリンゴチップの作り方を今日は紹介します。
材料のリンゴはお好みで。安売りの微妙なリンゴで作ってもそれなりに美味しいですが、蜜入りの美味しいリンゴで作るとそれはそれでめっちゃ美味しいです。
リンゴをスライスする
リンゴは皮付きのまま、よく洗った後、包丁でスライスします。
3ミリ〜5ミリ程度の分厚さにしておかないと、チップにしたときに薄くなりすぎてしまうので、スライサーなどを使う場合は、厚さが調整できるもので厚めにきるのがいいでしょう。
スライスしたリンゴは酸化して変色しやすいので、アスコルビン酸(ビタミンC)を濃いめに溶いた水にくぐらせてから干します。そうすることで適度な酸味も足されて見た目も良くなります。あとは干し網で干すだけです。
リンゴを干し、ノンフライヤーで加熱
- 一度凍ると乾燥が早くなる
冷え込む前の夕方に干して、一晩一回凍ると乾燥がすごく早く進みます。4、5日〜1週間ほど干すと、くたくたの水分が抜けた状態になるので、それ以上は水分が抜けないので、ノンフライヤーを使うと便利です。
ノンフライヤーとは、熱風を使って「油を使わず揚げ物を作る」という、そういう調理家電です。油を使わないのでヘルシーというアレ。
ノンフライヤーの設定だと90度で3、4時間という感じです。ノンフライヤーが無い場合はオーブンの低温で1、2時間、もしくはお菓子の空き缶などに並べてこたつの中に一晩おいておけばカリカリになります。
最後の駄目押し:暖かいうちに乾燥剤
また、暖かい状態でまだ柔らかいのは中の糖分が可塑性をもっているからで、その分、水分も抜けやすい状態になっています。
ここで、最後のダメ押しとして、熱いうちに袋に多めの乾燥剤と一緒に入れるのが大事です。
ちなみに乾燥剤は、食品用のシリカゲルがネット通販などで売られています。
封をして半日ほどおいておけば、ほとんどの水がなくなり、パリパリのリンゴチップができあがります。
- 乾燥剤で水分を抜く
時間はかかりますが、美味しいのでぜひお試しあれ。
著者紹介

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku
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