初出:2015/08/04 Vol.131 日焼け止め
改稿:2022/07/14

今日も日差しが強烈ですね。こんがり日焼けしそうで気になりますね、先生。

Jokerは最初から重油のように真っ黒だからそれ以上焼けようがないじゃん・・・

そういうくられ先生は、いつまでも真っ白ですね。

いやーこれは酸化チタンたっぷりSPF53万の日焼け止めを・・・じゃなくて、お面だからね。まあ、それはともかくも、日焼け止めは大事である。

きちんと紫外線対策しないと年を取ってから後悔するとは良く聞きますね。

本当にねー。暑いと汗かいて流れちゃうし、こまめに付け直さないとね(塗り塗り)。

・・・先生? SPF53万仕様の日焼け止めで人の顔に落書きするのはやめてくれませんか?
※四ツ目のパンダみたいにされた模様
日焼け止めの種類
日焼け止め。日差しの弱いシーズンでも紫外線対策は必要ですが、猛暑続きで日差しが熱烈な時は、言うに及ばず必要なものです。
日焼け止めの成分の話は以前、科学動画でもネタにしましたが、かつては塗ると肌が白っぽくなる酸化チタン系の物が多かったのですが、最近はメトキシケイヒ酸エステルという有機系紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシルと表記されることも)が使われているものがすっかりトレンドになりました。
分子が紫外線をキャッチしてぶっ壊れることで、紫外線から守ってくれるという仕組みです。
もともとは印刷物などにも使われていた成分で、日本では2006年に日焼け止めとしての配合量の規制緩和があったために、酸化チタンや酸化亜鉛を使った日焼け止めに取って変わった次第です。
お値段の高い安いはあまり関係ない
薬局で数百円のものから百貨店の化粧品コーナーにある数千円のもの、美容にもチカラをいれている皮膚科病院で売られている、これまた2、3千円のものと、日焼け止めといってもお値段色々ですが、何を使うといいのでしょうか?
ぶっちゃけると、あまりお値段は気にしなくても良いです。
というのも、皮膚科で売られているものは、大半が皮膚科医が勧めるから売ってるわけでもなく、化粧品屋の営業が置いてと言ってるだけのものが大半で、安いものと高い化粧品用のものとで、中身は実は大差ありません。
日焼け止めに関しては、成分自体にバリエーションがそもそも少ないのです。有機系紫外線吸収剤は多種多様なんですけどね。
汗で流れ落ちるのでこまめに付け直すのが最重要
細かい成分がどうとかお値段がどうとか、SPFの値がどうとかなんかより、大事が事があります。
それが「こまめに付け直すこと」です。
これが最重要。夏場はとにかく、汗で日焼け止めが流れ落ちてしまうので、こまめに付けることと、付け惜しみをしてはいけません。
高級化粧品店で売ってる高い日焼け止めをチマチマ使うより、安売りのものをこまめにたっぷり付け直す方が効果的です。先ほども申し上げた通り、どうせ性能自体はどっこいどっこいなので。
薬局で売られている安い商品群には、ポンプ式のものも多く、頻繁に使うには便利な構造をしていますし、日焼け止めはとにかくバンバン使うものだという意識改革をすべきでしょう。
日焼けは完全には防げない
後は「ファンデーションに日焼け止めが入ってるから大丈夫」などとは思わない事でしょうか。化粧は化粧、日焼け止めは日焼け止めです。
自分の肌の調子を崩さないものを探して、くどいようですがこまめに付けましょう。皮膚が健康であれば、問題のある商品は少ないはずです。
何を付けても肌荒れが起きる・・・みたいな状態の場合は、悪化させる前に皮膚科にかかって医師の診断を受ける事をおすすめします。
スキンケアには自作化粧水も良いです。これは関連の個別記事をあわせてどうぞ。
日焼けはダメージコントロールが大切
また、どれだけ対策をしても、それでも日焼けはどうしても起きてしまうものです。
大事なのはダメージコントロールで、なるべくダメージを受けないように対策をした上で、シミができはじめる秋口に、早めに皮膚科でシミ取りの予約を取るというのが一番な気がします。
スキンケアに関しては、冬は冬で乾燥による肌へのダメージがあるので、秋には冬への準備をしないといけません。先手先手で立ち回ってダメージを減らし、回復させていきましょう。
この積み重ねがあればこそ、年月が過ぎた後に差が出るというものなのです。
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