【くられ先生の工作教室】某格ゲーの「鉄のツメ」を実際に作ってみる

機械工作と科学装置
表側
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くられ
くられ

ヒョーーーッッ!! 鉄のツメを作ってみたぞ!

Joker
Joker

おや、今回はくられ先生が工作してるんですね。

くられ
くられ

POKAはじめ工作系怪人ほどじゃないが、まあ、オモシログッズを作ることはたまにある。

Joker
Joker

しかしそのツメ、やたら肉厚で重たそうですが・・・そのまま殴った方が強いんじゃ・・・

くられ
くられ

こういうのはロマンが大事なの! さっそく金網に登ってみるか・・・(カサカサカサ)

Joker
Joker

・・・登っていく姿が実に昆虫的でキモいですよ先生。

POKA
POKA

はっはっは。どうやら面白いオモチャを作ったようだな。では、こちらも新作の兵器・・・ではなかった、装置のお披露目と行こう。ポチっとな!(ゴロゴロ・・・バリバリバリドーン!)

Joker
Joker

すんごい雷・・・あ、ツメに落雷したくられ先生が黒こげに・・・

くられ
くられ

ヒョーーー・・・・・・(プスプス)

Joker
Joker

あ、落ちた・・・南無。

お面が共通点? あの鉄のツメを作ってみる

薬理凶室にはPOKAはじめ工作系の怪人がいるわけですが、自分も嗜み程度に作ることがあります。巨大メスとか。

なので、今回は「鉄のツメ」を作った時の話を振り返ろうかと思います。

そう、ヒョーっと飛ぶエセ忍者貴公子の鉄のツメなるものを実際に作ってみた時の話です。

このツメさえあれば、でんぐりがえししながら斬りつけたり、壁を三角蹴りして相手の頭上から奇襲をかけることができるんだぜ・・・どう考えても無理だけどな。

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鉄のツメ作りの材料

完成するとこんな感じの鉄のツメ。超カッコイイがそのまま殴ったほうが強いとか言ったら負けなんだからねっ!

材料はこんな感じ。

ステンレス棒

今回は欲張って12φ(直径12mm)のステンレス棒を注文。素材系のサイトで注文すると1本数百円程度。

https://www.monotaro.com/g/00245290/

真鍮の塊

真鍮は小さいモノは安いが、大きなモノになるとけっこう良い値段がします。今回は急ぎのためけっこうな出費に。1万円程度で2キロくらいの塊を買いました。

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ステンレス棒板

ハンドル部分に使います。ハンズなどで1本数百円程度で売られているもので十分。アルミではなくステンレスのものでないと後々困ることになります。

巻きロープ

ナイフ様のグリップワイヤーがもひとつ中途半端な長さだったので靴紐で代用しよう・・・と思っていたら、ミリタリショップでパラシュート紐を発見。安価で極端に丈夫で加工が容易なので採用。

あってもなくてもいいですがフィット感を上げるためにはあったほうがいいかもしれません。

両面テープ

安物ではなく、3Mとかの外壁にタイルを固定するようなガッツリした両面テープを買いましょう。数百円ですし。

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いざ、制作開始!

大まかな制作工程はイラストの通りです。端的に言えば、棒を尖らせ、台座を削りだし、グリップを付ける、という感じ。

これが木であればおそらく半日で作れるのだが、堅いステン棒とノコ刃の食い込みの悪い真鍮を材料に作るので、余裕で重労働です。

日数は余裕をもって、じわじわと作っていきましょう。趣味の金工は安全と楽しさ重視でやらないと持ちません。

まずはツメ部分、ステンレスの棒を尖らせるところから取り掛かりましょう。

棒を尖らせるなんて簡単だと思いきや、均等に美しく手作業で尖らせるには手作業では限界があります。しかも相手はステンレス棒でやすりがけもハンパじゃない苦労を強いられるので、素直に電動工具を使おう。

といっても、旋盤などの機械を使うまでもなく、3、4千円程度の安い電動工具を組み合わせるだけでステンレス棒を削って尖らせることが簡単にできます。棒手裏剣とかは正直あっという間にに作れるぞ。

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ドリルとグラインダーでツメを尖らせる

原理としては鉛筆削りと同じで、ステンレス棒を電動ドリルにセットし、回転させながら、電動砥石(両頭グラインダー)にこすりつけるだけ。

ドリルは今回の用途だともっと安いのでも良いですが、他にも使うことを考えるとマキタの充電式ドライバドリルがオススメ。

猛烈な勢いで砥石がすり減っていくが気にせずガンガン削りましょう。

ただし、あまり火花を出しすぎて加熱を無理にすると鉄自体が弱くなるので、適度に水につっこんで冷やしながら削っていくと安心です。

そんなこんなで3本を削りまくって作ります。今回はさらに先端部がつぶれにくいように先端部のみ鈍角のテーパーとしました。

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真鍮をノコで切り出す

次に真鍮の切り出しです。真鍮は金属用ノコギリでギコギコ切っていきます。

真鍮は展性が低い金属ですぐにボロボロと細かいクズがでてノコ刃につまって滑ってしまうようになるので、ブラシで真鍮粉を除去しながらがんばって切り落としましょう。

切り落とした後はディスクグラインダーでバリバリ加工していきます。

金属の塊をグラインダーのようなハイパワーな電動工具で加工するときは、必ず万力で金属を固定してからそこにグラインダーを当てて加工しましょう。

人力では到底押さえきれません。無理をするとだいたい巻き込まれてだいぶ痛いというか、指が千切れたりしかねないので、本当に気を付けた方が良い。電動工具のパワーをなめてはいけない!

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平面だしをしてツメと合体

ディスクグラインダーでおおまかに整形したら、ベルトサンダーや金属やすりを使って、平面をだしていきましょう。ベルトサンダーは数千円程度の安物で十分。1個家にあると革命的にいろいろ便利です。

形を整えたボディに爪を付けていきます。本体にドリルで穴を開け、そこにネジを切って入れてありますが、穴を掘ってそこにハンダを流し込んで外から強熱して溶かして接合などでもいいでしょう。

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ハンドル部分を作る

続いてハンドル部分を作っていきます。

ステンレス板を万力に固定しつつ、自分の手のサイズに併せてハンドルを作っていきましょう。ここでサイズを心持ち大きめにつくっておけばあとで巻き糸で調節ができますが小さすぎると大は小を兼ねず死にます。心が。

グリップしたときに筋肉がもりあがってボディと接する程度の隙間を作れれば概ね問題ないでしょう。あまりにもスカスカだと振り回して立ち強Pが難しくなります。ジャンプ強Pも出せません。

グリップができあがったら、それがはまる溝を掘ります。できるだけピッチリはまるようにします。

こころもち深めでも問題ないですが浅いと問題なので、しっかりはまるだけの溝を金属やすりでゴシゴシ掘っていきます。

パチっとはまればOKですし、少しくらい隙間ができても後ほど修繕可能なので大胆に削っていってください。

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グリップを接合してクッション材を貼る

 
本体に溝が掘れたら先のグリップをはめ込み、ハンダないしは、銀ロウ用のフラックスを塗りつけ、ハンダないしは銀ロウを流し込んでいきましょう。今回はハンダでも十分な強度が出ると思われたのでハンダで溶接しました。

ハンダは綺麗に流し込むのも大事ですが、入り込んでいないほうが問題なので、多めにボテボテ盛り込んでいきます。どうせ後で削ればOKなので汚くて全然構わないでしょう。

不要なハンダをベルトサンダーで磨き取ります。う、美しいっ!

さらに裏側に、クッションとして牛革を貼りこみます。秋葉原の皮専門店で端材で200円だったものです。両面テープで貼ります。ボンドでもいいですが。

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完成! ヒョーッッ!!

そして最後に、ツメ先を曲げます。

これは万力に挟み込んでテコを駆使して気合いで曲げるか、様々な方法を考案しましたが、油圧ジャッキで無理矢理曲げるということになりました。

曲げ加工はホームセンターがやっているところもあるので、そういうところに素直に頼むほうが楽な場合もあるでしょう。

最後にパラシュート紐をグリップにぐるぐると巻いていきます。ナイフメイカーな人はカッコイイ結び方などがあるのでしょうが、自分はそんな技術もないのでただぐるぐると巻いてありますが、それなりに見栄えします。

ヒョーーッ! 重いです。3キロ近い重量で殴った方が強そうですが、装着可能です振り回すだけでグリップが手に食い込む部分に激痛が走りますが気のせいです。

すべてはロマンのため! ロマンが形になったなら痛みなんて些細なことです。

次は何を作ろうかなぁ・・・。

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著者紹介

くられ
くられ

サイエンス作家、タレント。シリーズ累計20万部の「アリエナイ理科」シリーズを始め楽しい科学書の分野で15年以上活躍。週刊少年ジャンプ連載「Dr.STONE」においては科学監修を務め、フィクションと実科学との架け橋として活躍中。TV番組「世界一受けたい授業」「笑神様」「MATSU」ぼっちの出演や、YouTubeで80万再生を超える科学動画を「主役は我々だ!」と共同製作も。仕事の依頼や関連情報は https://twitter.com/reraku

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